- Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048707725
作品紹介・あらすじ
大ベストセラー『中国嫁日記』(エンターブレイン刊)の完全書きおろし新作!
「一生結婚しないだろう」と思っていた40歳オタク男のもとにある日やってきた20代の中国のお嫁さん、「月(ゆえ)」。
彼女が通う日本語学校に集まる、中国や韓国からの留学生にはユニークな個性をもった強力キャラクターがいっぱいだった!?
感想・レビュー・書評
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たぶん、日本人が習う英語にも同じ事が言えると思うんだけど、ネイティブだと使わない表現とかをわざわざ知識として勉強するから、ズレが生じるんだと思う。
そのズレを面白おかしく描いてる。
内容も面白かったけど、本の構成?デザイン?みたいなものが抜群にセンスがいい。こだわって作られてるんだなーと感じさせられる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読んでる途中で「引越」があり、
一時期行方不明になっていたので
読了にえらく時間がかかった(^ ^;
日本語学習中で好奇心旺盛な月さんと、
ごくごく一般的な日本語ネイティブのジンサン、
マニアックで話に歯止めがかからない「先生」と
とてもバランスが良く、楽しく読める。
レベルとしては「入門書」程度かな。
言葉「マニア」には物足りない印象か(^ ^; -
面白かった。類書はたくさん読んだが、なかでも本書では生の日本語学習者の毎日が描かれているように思えた。
また話の構成も素晴らしい。後半近くでは何度か目頭が熱くなった。 -
201302/実際の人柄もいい味あるんだろうけど、そこをジンサンのフィルター通して面白い作品になってるのがいい。
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愛する旦那さんと「日本語で喧嘩したい」という、中国人妻、月さんのこの言葉は、自分の言葉を持つこと、心の声を持つことの大切さを、あらためて気づかせてくれます。月さん、頑張ってと応援したくなります。
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外国人からみた日本語の謎の部分をしっかり網羅している一冊。日本人がこの本を読んでも新たな知識を得ることがたくさんあります。
日本語学校に通う濃いメンツたち。いつも笑顔のニコニコさん、イケメン韓国人ソンヒくん、金持ち奥様ユンちゃんなど味ある面々。現地に行って現地の言葉を学ぶ。けっこうストレスが溜まりそうなイメージがありますが、こうした仲間たちが一緒ならなんとかなりそうな感じがしますね。
その国の常識と当てはまらない瞬間。韓国の日本コンプレックスのジレンマや中国の大熊猫はネコ科など直にその国の人に聞いてみないとわからないことが多いです。そんな人達相手にする日本語講師の方々なんて毎日大変そうなイメージですが作中にでてきたワダ先生みたいな人なんかはもう慣れっこなんですかね。
中盤からは月さんの日本語についての質問コーナー。「もの」と「こと」の違いや「ず」と「ぬ」の違いなど日本人でも説明できないことを聞いてくるあたり月さんも鋭い人だなと思いました。日本語の時代の流れ「全然」なんかは僕もレビューで多用するんですが普通に「とても」「すごく」の意味で使ってたり、否定の意味で使ってたりとごっちゃになってました。その時代ごとに正解なんだなんて言われたら日本語勉強してる外国人の皆様なんてブーイングもんじゃないのかと考えてしまいました。
母国語である日本語でも満足に使えてない。最近タイ語を勉強してるんですが二重子音字とか変身母音とかワケわからないことばっかりでしたけど外国人からみた日本語なんて「ひらがな」「カタカナ」「漢字」が織り交ざったあげく変な文法もあったりする摩訶不思議な言語なんだろうなぁ。 -
日本語学校のことも分かるし、クラスメイトも面白い。
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中国嫁の月さんが、日本語学校に通う話。四コマの他に監修の矢澤真人先生のコラムや解説などもあって、日本人の自分でも知らないことがたくさんあることに気付いた。
それと、外国の人がどんな事情で日本にきているか垣間見れたり、東日本大震災がいかに影響を与えたかについて考えさせられた。
複数のエピソードを再編したクラスメートル(月語)もキャラ立ちしてて、読み物としても楽しい。