烙印の紋章IX 征野に竜の慟哭吹きすさぶ (電撃文庫 す 3-23)
- アスキー・メディアワークス (2011年9月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048708081
作品紹介・あらすじ
西方より舞い戻り、"皇太子ギル"として復活をとげたオルバ。ビリーナとも再会を遂げた彼は、近い将来に起こるであろう戦いに向け準備を進めていく。一方、帝都ソロン。皇帝グールは帰還したギルを偽物と断じ、老練な将軍フォルカーを司令官とした一軍をアプターへ差し向ける。圧倒的な戦力差のなか、皇太子として反皇帝の狼煙をあげなければいけないオルバは、寡兵をもってして鮮やかな勝利を得るべく策を練る。両軍はついに激突の時を迎えるが-。英雄への道を描くファンタジー戦記、第9弾。
感想・レビュー・書評
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いよいよギルとして”父”と戦う道を選んだオルバが、その手に得たもの、その手から無くしたものはそれぞれ大きい。決意とか覚悟とか、なんど今度こそと思ってもまだ足りないのかと思い知り、だが引き返す道はすでにない。続きを祈るように待っている。
というか。ラスト数ページってとこで叫ぶかと! いやーーーっ。 -
とうとうギル(オルバ)が表舞台に戻ってくる、というところからお話は始まる。
打ち倒すべき敵が皇帝と定められ、その分戦いも避けようのないものとなっていく。
途中迷走している感じも受けたが、9巻まできてやっと、このシリーズの良さが出てきたかな、という気がする。物語もそろそろ佳境、というところだが。 -
シークぅぅぅ!!!
皇子ギルの復活に揺れるメフィウス国内。
オルバが新たな決意のもと立ち上がる非常に重要なエピソードだけど、何よりシークね!
いやもうなんといっていいのやら…。
似てるなぁとは思ってたけど、そこまでキルヒアイスと同じ道を辿らなくていいのに…。
色んな意味で歴史の分岐点となる巻。 -
ようやくオルバにライバルというか,彼に見合った敵が出てきて,知略戦が今までとは違う様相に.“どこまでも馬鹿を演じてやろう”という相手の意図がとてもよかった.いよいよ王宮も動きだし,グールの意図も見え始める.物語の特性上,どうしても「オルバの快進撃は止まらない」というオチになってしまう中,王宮の人間模様やガーベラ侵攻をうまく絡ませていて,戦記として飽きさせない構造に.やっと,ギル皇太子の本当の物語が始まった,というところか.
ところで,ホゥ・ランの挿絵が見当たらないので残念な限り. -
レギュラー級キャラの死。
よくぞ殺した、と思う。
戦記物なら当たり前におきることなのに、ラノベでは主人公クラスのキャラが死ぬってのはそうそうないわけで、そのキャラの死が物語、あるいは関連する人の未来まで方向付けるのは銀英伝から伝統の流れ。
ターニングポイントとなるかどうかは見所だと思う。
そこはかとなく影響を感じないでもないな。 -
え、ちょ、好きキャラ死んじゃったよーぅ……。
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2011.9.10購入
あの人がいなくなるとは思わなかった…わけではないけど(少し前にそうならないといいなぁていうフラグめいたものもあった気がするし)やっぱり寂しい。
自分が案外あのキャラ好きだったんだなと