- Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048708104
作品紹介・あらすじ
年末年始、四代目を悩ませていたのは頻発する雀荘荒らしだった。なぜか麻雀打ちとして駆り出された僕は、雀荘で奇妙な男と出逢う。雛村玄一郎-なんと四代目の父親!緊迫する親子勝負の裏で、雀荘荒らしをはじめ、無関係に見えたいくつもの事件が結びついていき、やがてよみがえるのは一年前のあの悪夢。「あの事件をもう一度、完膚無きまでに終わらせるんだ」アリスが、テツ先輩と四代目が、そして彩夏までもが、赤い悪夢の残り滓に突き動かされて走り出す-加速するニートティーン・ストーリー、第8弾。
感想・レビュー・書評
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今回は、やや変則的な編成となっています。「あとがき」に書かれているように、既発表の短編「三代目襲名」と、新作の短編で構成されるはずが、後半はエンジェル・フィックスをめぐる第二の謎をあつかったストーリーとなっています。
四代目の両親である雛村玄一郎(ひなむら・げんいちろう)と理佳子(りかこ)を相手に、鳴海がマージャンで勝負する話は、この二人の関西弁キャラの強烈さがすべてをもっていってしまったという印象です。正直なところ、本編よりもこちらのほうが印象が強くのこっています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
このシリーズでは一番面白かった。
単に麻雀の話題が出てきたから、ということもあり得るが、それだけではないだろう。
軽めの文体、重苦しい出来事、ほとんどどうでもいいかもしれないことの描写の細かさ、ストーリーの構成は、きちんと「小説」のレベルだ。というか時々話が重すぎて「ぜんぜんライトじゃないよね、これ」と思う。
続き物だから、これまでの話(17巻)を読んでいないと、うまく受け取れない場面も多々あるだろうが、その点を差し置いても完成度は高いと思う。
エンターテイメントの部分と、小説のコアの部分。これからの物語作家はそのバランスを見つけないといけないのだろうと思う。 -
4代目の父親の話が軽く書かれたあと、エンジェル・フィックス事件(第1巻)の後日談が書かれた巻。本巻を通じて、綾夏の記憶が少しずつ取り戻されていく様子が描かれたことが、たぶん重要なのだと思う。次が最終巻。
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四代目を悩ます雀荘荒らし。
それを追う内に結びつく、あのエンジェルの悪魔が再びニートたちの前に。
加速するニートティーンストーリーの第8弾。
なんだかんだでエンジェルが神メモの原点なんだなと実感した回でした。
エンジェルというフレーズが出てきたときに思わず鳥肌が立ちましたもん。
それでいて若干の後味の悪さの事件の解決。
こういのも作品の味なんだろうな。 -
四代目のご両親が登場。
癖のあるご両親でした。
でも、なんだか楽しそうで、自由で、そんな人生の方もいいなと思いました。 -
雀荘荒らし、女子高生暴行事件から繋がるあの事件。
エンジェルフィックス
鳴海の決断。ニートたちの想い。
1巻の鳴海とは違ったのかな。
前に進んでる感じがしたのでよかったと思う。
エンジェルフィックス事件が解決して
最後のシーンはなんか感動的だったな。
個人的に四代目の両親がよかったわ(笑) -
どうにも最終巻っぽいけど
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四代目の両親登場.
なかなか食えないおっさんだったぜ.
そして連続女子高生暴行事件とか麻雀店のイカサマ事件から
再登場してきた麻薬「エンジェル・フィックス」.
この件はコレでやっと一段落ですかね.
高校サボってばっかりなのによく進級できましたね.
高校生としてはダメダメっぽいのに何だこの
裏世界のフィクサー的ポジションに.
・・・高校行く必要あるのか? -
安定の面白さ。だけれど、ちょっと雑多な印象を受けるこの巻の構成は残念。それに今回は特にトリックの詰めや、登場人物の心理に違和感を覚える。・・・まぁそれでも僕はこのシリーズが好きなのだけれども。玉石混交のラノベ界において間違いなく玉に入る文章力。まだまだ続いてほしいな。