バカが全裸でやってくる Ver.2.0 (メディアワークス文庫 い 1-6)
- アスキー・メディアワークス (2011年9月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048708210
作品紹介・あらすじ
ついに僕はデビューした。ずっと夢だった、憧れの職業。小説家になった。すべてがバラ色、これからは何もかもがうまくいく…はずだった。デビュー作の『バカが全裸でやってくる』は、売れなかった。それはもう悲しいほどに。そして僕の小説家人生はまだ始まったばかりだった。担当編集から次作に課せられた命題は、『可愛い女の子を出せ。』まてまて。なんだその意味不明な無理難題は。好きなものを好きなように書くのが小説家じゃないのか?業界を赤裸々(?)に描く問題作登場。
感想・レビュー・書評
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凄く久しぶりに読んだ入間作品。小説家にひたすら
なりたい事を願う大学生のその後を描く続編。
今作は彼が小説家としてデビューをしたところから
ストーリーは始まる。
自身の事を書いているのか、それとも全くの
フィクションなのか...どちらとも取れるギリギリの
ラインでライトノベル業界の内情や、プロ作家としての
苦悩(正直...苦悩と呼べるレベルの悩みではないのですがw)、
売れるという事...様々な葛藤が、それでも明るく、
そして切実に書かれていて、小説家として揺らぐ
心情は...伝わってきます。
ラストには今作そのもののトリックがあとがきとして
種明かしされ、全編を通しての違和感の正体は
明かされるものの...そもそも今作全体をその手法で
描く意図が(自分には)伝わらずに、なんだか
最後に煙に巻かれたような印象は残ってしまい
消化不良...ですかね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前作よりも今作の方が好きだ。
夢とか憧れとかからスッパリと隔絶された世界で、それでも夢を紡ぎ続けなければ生きていけない理不尽な職業。
でも愛さずにはいられない。
それが自分を肯定する唯一の手段だから。
構成よりも内容が好ましく感じられた。 -
※興味グラフ表示させる為に入力してあります
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楽しく読み終わったつもりがあとがきで何が何だかわからなくなってしまった。5人の作家によるリレー小説だとネタバレされてもその意味が理解できず、ネットで解説を探す始末だ。でも、やっぱりわからない……。オイラは自覚している以上にバカらしい。ネタをばらしてくれているにも関わらずこの小説の面白さを理解できないままなのだ。よって、「最後にやられたぁ!」という悔しさも感じないわけで。作者のひねり出したギミックを種明かししてくれても、「なんことでしょう?」みたいな感想しかない。だまし甲斐のないオイラである。ほんとに残念なオイラである。しばらく時間をおいて、読み返したら理解できるかな。
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作家デビュー後に待ち受けていたのは。
余程才能がある人でない限り、こうなってしまうだろうな。
好きな事を仕事にしたからといって、楽しみながら出来るとは限らないからな…。 -
この世は最低だ。
でもこの世界にしか僕の本を読んでくれる人はいない。
だから僕は負け続けて。
格好悪いけど。
許しがたいけど。
大好きな小説を書くのだ。今日も明日も明後日も。
この作品が人の手に届くように。
(P.218) -
試みとしては面白いけれど期待していたものではなかった。
そういう話が読みたいんじゃないのに。がっかりしてしまった。
ちなみに密室殺人ゲームには星5つけたよ。 -
新人作家がライバルを気遣いながら頑張る話。
でもやっぱり大学生の話かな。 -
2014/03/26
移動中 -
続編。・・・続編?一応?小説愛に満ち溢れた、故に着膨れた全裸のバカ。
今回もトリックあるけど、リアルな突っ走り感で前作より読みやすかった。
気を付けて読むと、それぞれの章にらしさってあるよね。
あとがきまで読むと頭が途端にこんがらがるのも入間作品らしさかなw
とにかく甲斐抄子が可愛かった。ラノベ的じゃないのに魅力的だね。
恋愛に全く発展しないのがわかるのに動物の子供みたいにイチャイチャしてるのは好物です()