ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
3.86
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本棚登録 : 15277
レビュー : 1803
  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048708241

作品紹介・あらすじ

鎌倉の片隅にひっそりと佇むビブリア古書堂。その美しい女店主が帰ってきた。だが、入院以前とは勝手が違うよう。店内で古書と悪戦苦闘する無骨な青年の存在に、戸惑いつつもひそかに目を細めるのだった。

感想・レビュー・書評

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  • プロローグ 『クラクラ日記』坂口三千代(文藝春秋)
    坂口安吾の死後に奥さんが書いた随筆。
    著者が銀座に開いたバーの名前。文人の常連が多いお店。
    フランス語で野雀の意味。
    「この本は好きになれない」と言いながら、なぜ栞子さんが、五冊もこの本を持っているのか大輔は不思議に思います。

    第一話 アントニイ・バージェス『時計じかけのオレンジ』(ハヤカワ文庫NV)
    なじみの客となった高校生の小菅奈緒の妹で中学1年の結衣が書いた『時計じかけのオレンジ』の感想文が上手すぎる。と言って奈緒が店に相談に来ます。
    栞子は「これを書いた人は、本当の意味で『時計じかけのオレンジ』を読んでいません」と言い放ちますが…。
    ラストは栞子さんの隠された一面が判明します。

    第二話 福田定一『名言随筆サラリーマン』(六月社)
    福田定一は司馬遼太郎の本名で、この本は二十代の頃の体験談をエッセイ風に書き記しているそうです。
    古今東西の名言に、軽いエッセイを添えるという体裁の本で、名言は徳川家康の遺訓もあれば、ゲーテの著書からの引用もあり、政治家の発言もあるそうです。
    この章では大輔の高校のときの同級生で元カノの晶穂が登場します。おかげで、大輔と栞子さんとの仲が少し進展します。

    第三話 足塚不二雄『UTOPIA 最後の世界大戦』(鶴書房)
    大輔がビブリア堂の母屋の二階で見つけた栞子さんそっくりな人物画の人物は栞子さんと文香の母親でした。
    この話は須崎という男が持ち込んだ足塚不二雄(藤子不二雄のデビュー当時のペンネーム)の『UTOPIA  最後の世界大戦』につけられたビブリオ堂の(本当は数百万円相当するのに)二千円の値札の謎と栞子さんの母の智恵子にかかわる須崎が語った昔の謎をまたもや栞子さんが言い当てます。

    エピローグ 坂口三千代『クラクラ日記』(文藝春秋)・Ⅱ
    栞子さんがなぜ『クラクラ日記』を何冊も買うのかの謎を大輔が解明して見せます。
    そして、大輔は栞子さんをデートに誘いますが、栞子さんは古書店巡りと勘違いしています。

    店の常連さんが時々登場して、栞子さんと大輔の仲も少しずつ進展していき、次回作も楽しみです。

    • mariさん
      まことさん、こんにちは。いいね!フォロー、ありがとうございます。
      いずれ、ご縁のある方に公開していこうと思っているので(予定)、こちらの棚...
      まことさん、こんにちは。いいね!フォロー、ありがとうございます。
      いずれ、ご縁のある方に公開していこうと思っているので(予定)、こちらの棚はコメント欄閉じてます。
      (別棚のほうは、ご自由にどうぞ。ちょっと、ぶっとんでますが・・・)

      いつも、着々とレビューを書かれるまことさん、すごいなあと拝見しています。実はわたしもこんな仕事についてるのに、数年前から本が読めないのです
      2020/01/15
    • mariさん
      それで、みなさんのレビューを拝見して、読んだような気になっています☆
      これからも楽しみにしていますね。
      それで、みなさんのレビューを拝見して、読んだような気になっています☆
      これからも楽しみにしていますね。
      2020/01/15
    • まことさん
      麻理さん♪こんばんは!
      こちらこそ、いいね!フォローありがとうございます。
      こちらは、二つ目の棚だったのですね!
      気が付かなくて、てっ...
      麻理さん♪こんばんは!
      こちらこそ、いいね!フォローありがとうございます。
      こちらは、二つ目の棚だったのですね!
      気が付かなくて、てっきり、また、新たに再開されたのかと勘違いしていました(^^♪
      別棚の方はコメント欄が開いているのですね。
      何か、話題のあるときには、コメントさせていただきますね(*^^*)

      私は、今、仕事をしていないので、本を読む時間があるだけです。
      麻理さん、本が読めないのですか?
      ちゃんと、たくさんレビューされていますよね?凄いです!
      今までの、蓄積があるのでしょうか。
      どんなご事情があるのかわかりませんが、読めるようになられるといいですね。
      今、読書術の本も何冊か読んだばかりなので本当にそう思います。
      麻理さんんもお仕事柄、一番よくわかってらっしゃると思いますが。
      こんな、私のような拙いレビューでも、楽しみにしていただけてありがたく思います♡
      2020/01/15
  • 兎にも角にも、本のことしか頭になかった栞子さんの中で
    「五浦くん」から「大輔くん」へと昇格した五浦くん、おめでとう♪

    栞子さんのお部屋にも(仕事の一環とはいえ)入室できたし、カレーも振舞われたし、
    デートと認識されていないにしろ、2人で出かける約束は取りつけたし、
    この一歩は果てしなく大きい!ガンバレ!

    そして、図書館で後から予約した3巻目のほうが、何故か予約の消化率が高くて
    2巻より3巻が先に届いてしまうのではないかとビクビクしていた私、
    ちゃんと2巻から手元に届いて、おめでとう♪

    それにしても、小学生時代に、あの『時計じかけのオレンジ』を読みこなし、
    あまつさえそれを読書感想文の題材に選んでしまう栞子さん。
    相変わらず一筋縄ではいかないヒロインぶりです。

    第1巻では、あまりに何もかもお見通しで、ちょっぴり作り物めいていた栞子さんでしたが
    本のこととなると冷徹なまでの商魂を見せ、自分たち姉妹を置き去りにした母への反感と
    その資質を受け継ぎ、知らず知らずのうちに母をなぞるような行動をとってしまうことへの
    自己嫌悪の狭間で揺れ動く今回は、なんだかちょっと可愛らしかったりして。

    母の真意を知りたくて、『クラクラ日記』を何冊も何冊も買い続ける栞子さんに
    ほろりとしてしまう、ビブリア古書堂シリーズ第2巻でした。

    • 円軌道の外さん

      てか、ドラマ化決まりましたよね〜(^_^;)

      キャスティングについて
      まろんさんはどう思いますか?

      栞子さんが剛力彩芽...

      てか、ドラマ化決まりましたよね〜(^_^;)

      キャスティングについて
      まろんさんはどう思いますか?

      栞子さんが剛力彩芽で(なぜ?)
      五浦くんは
      EXILEのAKIRAという
      なんとも奇想天外な キャスティング(笑)

      ホンマ悲しくなりましたよ…(>_<)

      2012/12/05
    • まろんさん
      決まりましたね。。。するとは思っていたのですけれど。。。

      栞子さんに剛力彩芽ちゃんは、まず、若すぎますよね?!
      栞子さんってもっと和の香り...
      決まりましたね。。。するとは思っていたのですけれど。。。

      栞子さんに剛力彩芽ちゃんは、まず、若すぎますよね?!
      栞子さんってもっと和の香りがして、しっとりしたイメージなので
      どうして可愛らしい剛力彩芽ちゃんを持ってきたのか、謎ですよね。。。

      五浦くんに至っては、なぜエネルギーに満ち満ちたAKIRA?
      あの、五浦くんらしい、おずおずとした風情はどこにいってしまうの?という感じですね(>_<)

      ふたりとも、イメージに合う配役をもらったらちゃんと演技できる人たちなので
      なんだか気の毒な感じがしちゃいますね~。
      2012/12/06
  • 小学生の頃、公団の集合住宅に家族四人で住んでいた。
    居間と夫婦の寝室と、弟と兼用の子供部屋があるだけの間取りだった。
    当然、書斎などというスペースが取れるはずもない。
    父はある日突然、僕ら兄弟のマンガや学習雑誌がある本棚に自分の蔵書を置き始めた。蔵書と言っても、仕事関係の業界紙と文庫本がいくらかあるだけだったが、いままで見たことがない新鮮な光景だった。
    興味本位で文庫を一冊手に取ってみた。
    『限りなく透明に近いブルー』
    不思議なタイトルと美しい表紙に惹かれたからだが、1、2ページめくって後悔した。見てはいけない物を見た気がした。
    過激な性描写があったからという訳ではない。普段くだらない冗談ばかりを言っている父の知らない一面を見た気がしたからだ。
    それから二度と父の本に触ることはなかった。

    その後、訳あって父とは離れて暮らすこととなる。
    父のようにはなるまいと思った。いまでも会うことはない。

    当時、読書感想文が大の苦手だった。
    原稿用紙に本のタイトルを書いて「おもしろかったです。」
    その後に何を続ければ良いかが全く分からなかった。
    結局、苦労してあらすじをなぞってどうにかお茶を濁すだけだ。
    本当に面白いと思っていたが、それ以外に何が必要なのかずっと疑問だった。次第に本からも遠ざかっていった。

    皮肉なことだが、システマティックな勉強から離れて、初めて読書や「学ぶ」ということの面白さが分かった。
    どんな本でも好き勝手に読めばいいと思う。
    狂気の物語は狂人が書く訳ではない。むしろ常識や倫理という軸足がなければ狂気までの飛距離は測れない。
    本や映画やマンガやゲームなど創作物自体が問題視されることがあるが、それはフィクションをきちんと楽しむ下地を育てない環境のほうに問題があるのだろう。

    高校時代の恩師のおかげで本に興味が湧いた。
    大学に入って、正門前の書店のフェア台で『限りなく透明に近いブルー』を見つけた。次第に読書量が増えていった。
    そして気がつけばいつの間にか、くだらない冗談ばかり言って本を読む大人になっていた。

    『ビブリア古書堂の事件手帖2』は本を巡る親と子のはなし。
    今回も本と物語のリンク具合、そして伏線がいい。
    福田定一『名言随筆 サラリーマン』が秀逸。

    今回の栞子さんの物語が、前後編の前編であればいいと思う。
    そして後編があれば、それは「許す」物語であってほしい。

    (まさか、気になっていた『国枝史郎』が登場するなんて。そろそろ読まなければ!)

    • まろんさん
      kwosaさん、こんにちは!

      お父様とのことを書かれた前半に惹き込まれて読み進めていて、最後の
      そして後編があれば、それは「許す」物語であ...
      kwosaさん、こんにちは!

      お父様とのことを書かれた前半に惹き込まれて読み進めていて、最後の
      そして後編があれば、それは「許す」物語であってほしい。
      という一文で、涙が溢れました。
      数十行のレビューなのに、お父様の蔵書に「見知らぬ父」を見て慄いた少年が
      いつしか本を愛する青年になり、そしてこの本の栞子さんにも
      母を許せるひとであってほしい、と願う大人へと成長していく過程を
      古いフィルムの中で、カタカタとコマ送りで見ているようで。

      3冊目は、栞子さんの心が、もっともっと動いて、劇的な展開も待受けていますので
      存分に楽しんでお読みになってくださいね!

      それにしてもkwosaさんが読書感想文の苦手な男の子だったなんて
      今の心ゆさぶるレビューからは想像もつきません。
      作文の苦手な小学生にこのレビューを読ませたら、
      ふつふつと希望が沸いてくるかもしれませんね♪
      2013/01/17
    • kwosaさん
      まろんさん!

      コメントありがとうございます。

      本を読み終えて思いつくままに書き連ねていったら、こんな文章になってしまいました。
      「なんで...
      まろんさん!

      コメントありがとうございます。

      本を読み終えて思いつくままに書き連ねていったら、こんな文章になってしまいました。
      「なんでこんなこと書いちゃったんだろう」
      「ちょっとカッコつけ過ぎじゃないか」
      後悔の念に襲われ、もっと別のことを書こうと本をパラパラと読み返しました。
      しかしその時、アントニイ・バージェスのあの言葉が!

      『わたしたちは書いたものを削除することはできる。しかし、書かなかったことにすることはできない』

      「うわっ」
      あまりにも出来過ぎたタイミングというか、本の魔力というか......
      でも、本を読んでいるとたまにこういうことがありますよね。
      おもいっきり『ビブリア古書堂』にはまっちゃっていますね。

      たったいま、3冊目も読み終えました。
      新刊が待ち遠しいです。
      2013/01/18
  • 人見知りで、内気な古書店の店長・栞子さんと
    そこで働く大輔くんが日常の中で起こる謎を解き明かす
    ライトミステリ、第2弾。

    この栞子さん、洞察力と真実を鋭く見抜く観察眼で、一見つながりのなさそうな事実をつなぎ合わせ、点を一本の線につないで、真実を浮かび上がらせる。そもそも警察が登場するような事件ではないので、真実がわかることが解決ではなく、誰かがそうするに至った経緯を導き出すことが知らされた人のもやもやとしたやるせない気持ちを昇華させ、納得の結末やまたは気持ちの落としどころを見出すことになる。


    実生活の中で、こんな人が身近にいてくれたなら・・。
    突然降ってわいた、理不尽に思えることが、実は何らかの意図や
    策略があり、たまたまそれに巻き込まれただけで、あなたには非はなく、損な役回りをさせられただけだよと教えてもらえたら、必要以上に落ち込むこともないだろうに・・・。

    大きなことから小さなことまで、日々、途中が見えないために不思議に思えたり、謎だと思われていることがたくさんあるけれど、
    それ以上考えるのを諦めてしまっていることが多いもの。

    謎解き以上に2人の関係も気になる所。
    お互いにふとしたことから名前で呼び合う仲になり、
    古書店廻りと称して2人でドライブに出かけ、
    距離が縮まったように思えるふたり。

    誰かのことを深く知ろうと思ったら、詮索めいたこともせざるを得ないんじゃないかな(P252)

    と大輔くんが心の中で考えるあたり、この先の成り行きが大変楽しみです。
    気になるということは、「あなたのことが知りたい!」という
    欲求と平静を装うふりを行き来しながら、心のざわざわした感じを味わうことだと思うのです。

    • まろんさん
      「あなたのことが知りたい!」という欲求と平静を装うふりを行き来しながら、
      心のざわざわした感じを味わう。。。
      う~ん、素敵!さすがnicoさ...
      「あなたのことが知りたい!」という欲求と平静を装うふりを行き来しながら、
      心のざわざわした感じを味わう。。。
      う~ん、素敵!さすがnicoさん♪

      現実世界では、もうなかなかそんな気持ちを味わえる機会はなくなった私は
      本の中で、大輔くんと栞子さんの奥ゆかしい恋の行方を見守ることで
      ざわざわやらきゅんきゅんやらを、お裾分けしてもらうことにします♪
      2013/02/16
    • nico314さん
      まろんさん

      うふふ
      実は私もリアルな世界での恋心を味わうこともなくなり、ずいぶん経ちます。とほほ・・・。

      松潤いいな♡ とか、...
      まろんさん

      うふふ
      実は私もリアルな世界での恋心を味わうこともなくなり、ずいぶん経ちます。とほほ・・・。

      松潤いいな♡ とか、
      長谷川博巳や綾野剛(←大河ドラマの役柄)
      いいな♡ とか
      香川くん、長谷部さんいいな♡ とか
      あとは、本のキャラクターに
      妄想するばかりの毎日でした。

      しかーし
      お稽古ごとの先生にときめきを感じるようになると(これもやっぱり妄想の域をでませんけど、ね)
      少しばかり現実世界も彩りが鮮やかになったような気がしています。
      実は最近、お仲間さんたちもその先生を選んで、出席率が高くなり、同じように思っていたことを知って、ますますミーハー度があがっています。
      2013/02/16
  • 順番が逆になったが、特に問題なし。

    「時計じかけのオレンジ」の読書感想文を巡り、相変わらず栞子さんの推理は冴え渡る。

    古書マンガの買取、栞子さんの母の策略が恐ろしくもプロ根性ってそういう部分もあるよな、と…。

  • 1で栞子さんとの関係が気まずくなり、
    一度はビブリア古書堂を辞めた大輔が、
    また働きだすところからお話が始まります。

    始めて自宅のある二階に入った時に見つけた、
    栞子さんにそっくりなモデルの描かれた絵を見つけます。

    絵のモデルは栞子さんの母で今は行方不明だが、
    ビブリア古書堂を取り仕切っていたこともある
    とても頭の切れる方だったとか。

    本作は大輔視点で話が進みますが、
    大輔の視点と栞子さんの視点とが違って、いい結果で終わるといいなぁ。

    ミステリー部分は1よりだいぶ読みやすく(解きやすく?)なっていると思います。

    古書のウンチクと、栞子さんと大輔の関係にもやもやする所が楽しい小説でした。

  • あとがきに「物語はようやく本編です」と書かれている通り、
    人物たちや背景、あらかたの本線にある謎の説明的な1巻から
    ぐっと話がおもしろくなった2巻。

    本編内で扱われた古書も好みのものが多く
    惹かれっぱなしで一気に読了。

    藤子不二雄になる前のデビュー間もない「足塚不二雄」
    と名乗っていた頃の幻の「UTOPIA」、
    司馬遼太郎がデビュー前に福田定一として発表した随筆、
    大正時代の伝奇小説、国枝史郎の「完本蔦葛木曽棧」。

    魅力的な本に魅力的なエピソードが重なって
    ますます読みたい熱が上がってしまう。

    10年前に失踪したお母さんとの謎の断片も
    興味深く、おもしろい伏線もいっぱいだけれど、
    何よりも栞子さんと大輔くんの関係の微妙さと
    不器用だけど、誠実な2人だからこその積み重ねが
    時にじれったくもありながら、
    切なくなったり、ほのぼのしたり。

    高校時代の大輔の元カノ、晶穂。
    そこから炙り出される不器用な真実。
    繋がっていく、大輔と栞子、晶穂の過去。
    止まっていた時間があったことに気付いた今、
    今ここにある感情も放っておけば、いずれ遠ざかって
    どこかに消えてしまうことに気付く大輔。

    いろいろな経験を重ねるほど、踏み込むことに躊躇して
    大切な時にも見守ってしまうこともあるのが
    時として大人の弱く悪いところでもあると思う。
    誰かのことを深く知ろうと思うと、詮索めいたことも
    時には仕方ないんじゃないかと思えた大輔の想いが
    上手く通じてくれるといいな。

  • んー、シリーズものの2巻目は、勢いが落ちてしまうことが多いけど、
    面白かったです。
    単なる探偵ものの2巻というのではなく、1巻を伏線に、さらに3巻への
    含みも持たせていて、「うまい!」とひざを打ちたくなるような(笑)
    栞さんの語る本の豆知識もさることながら、古本にまつわる人の隠された「秘密」がよくできてるなぁと面白い。
    藤子不二雄の処女作が、今や市場で数百万もの価値だなんてねぇ。
    うちには、値のつきそうな古書がないのが残念。
    少しひっかかったのは、栞子さんが司馬さんの本を最初見逃してしまったこと。熱あったとしても栞子さんらしからぬミスですよね。

    きれいで極度の恥ずかしがり屋で、本の虫の栞子さん。
    でも、単にそれだけじゃなくて、栞子さんのもつ本好きの裏の側面が、ぞくっとするような魅力。
    この本の奥行きを出しているように思う。

    話は前巻より面白かったように思う。
    でも前は、期待しないで読んだのでギャップに驚いて☆5つ、今回は期待して読んだのでまずまず期待どおりということで、☆は4つ(←理不尽?笑)

  •  古書にまつわる謎をビブリア古書堂の美しい店主とバイトの武骨な青年が解き明かしていく。

     久しぶりに第2弾を読みましたが、読み始めるとサクサク読めて一気に読み進めてしまいました。

     本にまつわる謎と美しい店主のミステリアスな部分の解明を縦軸に店主と青年の恋模様が横軸に編まれたストーリー展開が連作短編の魅力を引き立てている感じがしました。

     自分の好きな作家や作品が出てくる所もこの作品を読む楽しみの一つになっています。

  • 『時計じかけのオレンジ』は最後まで読める人じゃなくて、いやになってしまう人の方だったわたし。でも、旧版と新版の結末の違いとか知っちゃったら、もう一度読んでみようかなという気持ちになりました。
    第二話の結末は、じんときました。晶穂に対して愛情表現がどうにも苦手だった亡き父親と上手く伝えられない光代姉さん。不器用な家族の物語です。
    今回は栞子さんのお母さんの影がちらついてきます。栞子さんは、家族を捨てたお母さんを許せない思いを抱いています。その中には自分がお母さんに姿形だけでなく無邪気な残酷さまで似てくることに不安と恐れもあると思います。でも、お母さんのクラクラ日記に込められた(かもしれない)書き置きを探し続けてもいます。お母さんへの想いって、一筋縄ではいかない複雑なものがありますよね。
    続きが気になります。

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著者プロフィール

1971年、神奈川県横浜市生まれ。 武蔵大学人文学部社会学科卒業。中古レコード店、古書店勤務を経て、『ダーク・バイオレッツ』で2002年デビュー。2011年に発表した古書ミステリー『ビブリア古書堂の事件手帖』が人気作になる。同作は2012年に本屋大賞にノミネート。2012年、「足塚不二雄『UTOPIA 最後の世界大戦』(鶴書房)」(『ビブリア古書堂の事件手帖2』に収録)で第65回(平成24年度)日本推理作家協会賞短編部門にノミネート。2014年3月14日、『ビブリア古書堂の事件手帖4』(メディアワークス文庫)で第67回(平成26年度)日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門にノミネート。

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