明日も彼女は恋をする (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1027
感想 : 107
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048709705

作品紹介・あらすじ

『過去の改変』から戻ったわたしに待っていたのは、彼の消失だった。そして、もうひとつ。わたしの歩けなかった足が、元通りになっていた。わたしが歩き回る姿に、島の住人は誰も驚いていない。慣れきっている。そして、この世界の『現在』では、彼は九年前に死んでいた。その蔓延する常識が、わたしを苛み、蝕んでいく。わたしが歩ける毎日。それは彼が死んだ現代。決めた。わたしは必ず取り返す。わたしと彼がいた世界を。必ず。『昨日は彼女も恋してた』と上下巻構成。

感想・レビュー・書評

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  • んー。

    おっちゃんにはちと理解が追っつかないです…

    再読すれば発見もあるのだろうが、今回は少し肌に合わなかったです。

  • 読み始めてすぐ違和感を感じる。
    読み進めて違和感が解けた時には、全く違う物語が出てくる。
    慌てて前作から読み直してしまった。

  • 二冊読み終わって謎が解けた時、凄くスッキリしました。
    読み終わってから表紙をみるとまた感動できたし、もう一度違う目線で読み返すことが出来、とても楽しめました。
    ストーリーも面白かったし、登場人物も魅力的。私が今まで出会った本の中でもトップクラスに大好きな本です!

  • 多元宇宙理論によれば~、と講釈を垂れたくなるがそんなものは野暮である。

    一度読んだだけでは分かりずらい内容。
    簡単に言いうとニアがニアでなく、マチがマチではない。

    あぁ~そういうこと納得しつつ最後のほうはいろんな事がありすぎで混乱気味になる。

    ミー婆さんは裏袋なのか???
    小学4年にしてもみんなアホ過ぎだろwww
    林田近雄!たとえ死んでる命だとしても救われた時点でそれはお前の生きてる世界だろ?本当にそれでいいの?!www
    そして、何周してるの?wwww

    「?」が一杯でとても面白かった!!

  • 昨日は彼女も恋してたの下巻です。
    上巻でずっと抱き続けていた違和感の正体がわかります。
    正体がわかっても時系列とか頭の中でこんがらがって理解が追いつかない難しさを少し感じましたけど。
    下巻を読んでから上巻をぱらぱら読み直して見たら、見事に騙されたなーと思う反面、こんなにも最初から伏線だらけだったのか!と思って脱力しました。
    特にわかりやすかったのはタイムマシンの呼称、車・軽トラと、明らかに呼び方が違っていたのに、“私”にとって四輪の乗り物は全部車だ、って言う視点の違いで大して気に留めずにさせられるとことか。
    とにかく最初から二組の男女の話で、男女視点が交互に進むので同じ時間軸だと思わされたことがやられたーって感じで面白かった。

    ただ、読後は、私にとってこれはホラーだ…っていう怖さが残りましたね。
    終わり方はすっきりさっぱりだったはずなのに(笑)
    裏袋美佳=ミー婆=師匠なんだよねたぶん…その執念がホラー。
    どこがこのタイムミステリーのはじまりで、これからの終りも正直見えない、美佳と綾乃のいたちごっこが続くのかなぁっていうか、たぶんお互い死ぬまでそれぞれの守りたい人を守り続ける、おそらく、死んでからもまた若い美佳と綾乃が同じ事を繰り返して、この二人は永遠にあの島のあの時間に囚われたままなのかな…という恐ろしさを感じました。

  • 面白かった。タイムトラベルものはやっぱ良いですね。こうあわせたか!がたくさんあって面白い。

    ネタバレですが、上下巻の表紙全然気がつかなかった!

  • 過去の改変から現在に帰ってきた僕を待っていたのは、マチの死んだ世界。そしてわたしを待っていたのは、ニアが死んだ、わたしの歩けなかった足が元通りになった世界だった。マチ/ニアが死んだ現在が今というなら、僕/わたしは必ず取り返す。「二人」がいた世界を。必ず。

    「跳んだ」のは二人ではなく二組だったという、上巻で生じていた僕とわたしの違和感の謎が徐々に氷解していく様は、まさに脱帽。こんなトリックを仕掛けるとは…と感じたのはぼくだけではないはず。らしくない読みやすさは誤魔化す手法の一つだったのではないかと思うほど。
    しかしだからといって物語の結末に納得出来るかというと頷きがたい。美佳の足を守るため、死を受け入れたニア。自分の願った世界を守るため、過去に残る綾乃。何故二人は時間を超えたにも関わらず「ニアかマチのどちらかが死ななければならない運命」を認めてしまったのだろう。

    そうゆう意味ではやはりこれはニアとマチの物語になる。が……少なくとも二人がその運命に逆らおうとすれば、綾乃とマチ、ニアと美佳の四人は、九年後の自転車レースに参加するという未来があったのかもしれないのに。

  • 登場人物が増えてきて混乱してしまった。マチが死なないでいられたのはニアがしんでしまったから?裏袋との繋がりが分かりづらかった。

  • 初見でこの物語の全容が理解できた人は刑事か探偵か小説家に向いていると思う。

    二回読み直してやっとこさ分かった。

    物語としては楽しめたので良しとする。
    北斗の拳でいうところのシンみたいな人達だったなぁ…

  • 「僕」と「わたし」は必ず相対している。
    この固定概念を覆すなんて誰が考えようか…。
    2人が4人だったと気づいた時、感動と混乱が同時に襲ってきます。
    一気読みした筈なのに、タイムトラベルと叙述トリックが複雑すぎて読み返すはめに…。
    全てを事細かに説明をしているわけではないので、読み返してもっと細かい伏線に気がつけた時、物凄く気持ちが良かった。

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著者プロフィール

電撃文庫『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』『電波女と青春男』シリーズなどを執筆

「2023年 『安達としまむら(5)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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