合コンに行ったらとんでもないことが起こりました (メディアワークス文庫)
- KADOKAWA (2011年10月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048709934
作品紹介・あらすじ
22歳童貞だったぼくは、あの合コンで彼女と出会った。ぼくの理想を体現した可愛い女性、"汐野希"。ぼくたちは合コンを抜け出して、二人きりで飲みに行った。流されるままに、ぼくは初めてのキスを奪われた。だが、やがて判明する。汐野希という女性は合コンに来ていない。ぼくがキスした彼女は、"汐野希"になりすました誰かだった。-そして、ぼくの日常は"汐野希"に浸食されていく。味方は誰もいなかった。得体の知れない存在に、ぼくはすべてを奪われる。乾杯の向こうには、狂気だけが待ち受けていた。
感想・レビュー・書評
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表紙に惹かれて読んでみました!
前に2ちゃんねるで似たようなタイトルのスレを見たことがあったので(そのスレは確か何事もなく終わったはず。)
、軽い気持ちで読んだらラストは想像を絶するほど、とんでもなかったです(笑)
第1章が終わるまでは展開が長く感じましたが、それ以降はすぐに読めました。
あと個人的に、主人公視点の地の文で使ってる言葉が独特な言葉ばかりで気に入りました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
出会い方は運命的で、こっそり抜け出すというのもドラマのようで、浮かれるのも無理ないなと。
胡散臭い感じはしましたけど、恋は盲目といいますからね。
見えなくなってる状態は危険。
状況が二転三転するので、ちょっと頭がこんがらがりました。
伏線というより説明に近い書き方が、逆にわかりにくかったかな。
兎にも角にも、行き過ぎた愛情は怖い。 -
ラストの二転三転、スピード感あって良い。
私的キャスト
桜田→坂口健太郎
佐藤さん→佐藤仁美
柏木さん→池脇千鶴 -
一気に読み進められる一冊。
主人公が奥手で、騙されやすそうな性格だなと思う。それにしても、一章や最初の方の気楽な感じから、どんどん迫力のある内容になっていて、怖いくらい。
犯人がわかったところで終わりかと思ったが、そこからさらに追い討ちをかけるように、もう1人の女性が怖かったことに驚き。 -
読みやすい本なので一気読みしました。
途中まではドキドキしながら読んだものの、最後の方は何となく展開がわかってしまった。
もう少し驚きがあるものかなと思ったのでちょっとガッカリだったかな。 -
ラノベ・テイストのホラーミステリー、初めての鷲宮だいじん
合コンで知り合い、キスまで交わした女性は、実はその合コンに参加していなかった。彼女の正体は・・??
ホラーミステリーでサスペンスで・・・な表示カバーデザインに惹かれて読みましたが・・・
大体予想着く感じではありましたが、予定調和で、リアリティが今一つで・・・ま、落し所が比較的意外だったのが救いでしょうか?? -
少ない登場人物で黒幕(佐藤さん)の黒幕(柏木唯)がいる。
小説だけどスラスラ読めて2日ほどで読み終えた -
「ピンポンダッシュのような背徳的エクスタシーをもたらすのとまるで種を異にする、恐るべき鬼胎と戦慄につかれた」と言うような独特な比喩表現が面白い。しかし、ホラー推理小説なだけに次のページをめくる恐ろしさとその先を読みたい欲で、ドキドキしながら一気に読める。
今の幸せは単に危険が見えてないかもしれない、薄皮1枚隔てた先に危険あり -
何が原因だったのか考えてみると、やはり、それぞれの自己肯定感の低さであるような気がする。
自分に自信がないばかりに、無理をして、背伸びして、それでも足りないし、無理したところを補わないといけないから、嘘も尽くし、いろんな策略まで巡らせて。
結局みんな、自分が思っているほど魅力がないわけじゃなくて、見ていてくれる人はいたのに、それがわかった時にはとんでもなくズレていて、もう戻ることはできなくなっていた。
なんという不幸。
私も人のこと何も言えないのだけど。