N・P

  • 角川書店 (1990年12月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784048726245

みんなの感想まとめ

親子や恋人との関係、そして夏の思い出を鮮やかに描くこの作品は、読者に深い感動を与えます。特に夏の情景や登場人物たちの成長が、心の奥に残る印象を与え、再読を重ねることで新たな発見があることが魅力です。読...

感想・レビュー・書評

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  • 私が生まれるよりも前、母のお腹の中にいた頃に世に出た小説
    そしてこの暑くてたまらない夏の日が金色に光り静かになる土曜の夕刻に読み切れた幸せ
    親子のこと、恋人とのこと、あの夏のこと、全部が今の私のこころに刻まれたものを優しく冷たくなぞるようで、今読めてよかったなと思う
    いや、積ん読の中から気分で選んだから偶然の出会いではないんやけども、今日のためにずっと棚で眠ってくれてたんかと思うと、積ん読がまたやめられない

    今年の夏の思い出を刻んだこの作品をまた、本棚で眠らせていつか読むとき何が立ち現れてくれるんやろうか
    今から楽しみ

  • 読んでる時は雨がしとしと降っててほしい、なんでだろう自分にとって吉本ばななの文章読みづらくて理解しづらい

  • ブクログの、記念すべき550冊目です。
    夏になると読みたくなる、そして何度読み返したかわからないくらいの再読です。

    中学生の頃は咲の軽やかさに憧れていたなぁなんてことを思い出しました。

    いつのまにかあの子たちの年齢を追い越してしまった。
    それでも夏の匂いや、4人が仲良くなっていく感じ、ほの暗い記憶と夏のコントラストが、やはり今でも心地よい本です。

    今年もまた、こんな暑い空の下、あの子達が幸せに暮らしていてくれますようにと思います。

    これからもずっと。何度でも読み返すことでしょう。

  • これも冒頭で物語に入っていく。いきなり引き込まれる。起こったことを振り返っていて、そこから始まる。

  • 萃の狂気的で、南国チックな存在が恐怖を煽る。乙彦の妙に十代ぽい行動と、反しての大人びた告白。

  • 咲と乙彦は双子の姉弟。そして萃(すい)は、腹違いの姉妹。萃は実の父親とも乙彦とも関係を持つ。父はすでに死んでいるが、最後は乙彦の子供が出来、このままではいけないと姿を消す。数ヵ月後、別の男との子供として育てる決心をする。

  • なんだかとても不思議な物語だった。

    知らずに付き合っていた女の子が自分の娘だったというのも衝撃的だけれど、さらにその息子が付き合っていたのが異母兄弟だったというのも衝撃的。物語の中でしか起こり得ない偶然。

    私は翻訳とか良く分からないんですが、主人公のお母さんが言っていた通り自分の考えを作者に乗っ取られるようなそんなしんどい作業なんでしょうか。だとしたらすごいなぁ。

    とりあえず最後はハッピーエンドだと思いたいです。あれはあれでよかった。

  • 貞子が出てくるわけでもゾンビが出てくるわけでもないのに、なんとも言えない恐怖を感じる。

    変な空間に迷い込んでしまった感覚。

  • 実家にあり

  • 1998年7月26日読了。

  • 高瀬皿男が著した97の幻想短編小説「N・P」 公開されていない98話を翻訳し、自殺した恋人を過去に持つ風美は、ある日高瀬の子である双子の姉弟、乙彦と咲に再会し98話目に描かれている人物そのものである、強烈な印象を持つ女性・萃と出逢う。さらに、異母兄弟である萃と乙彦は、互いに惹かれあい、どうしようもないところまで関係が進んでいた―― 全ては真夏の空の下に起こる。呪い、悪いものを引き寄せる運命、それでも確かにある人の強さ。物語のようでいて、物語でない彼と彼女のゆくすえは。

    十年前に一度読んでいるのですが(ばななさん読み始めて十年にもなるのねえ)なにせその頃は読書記録とか感想文とか全然つけてなかったし内容もあんまり覚えていないので、ここでリバイバル企画じゃないけどばななさん読みなおしてみようかな、と思いまして。で、特にこのN・Pが気になったのでこれをチョイス。
    萃って言う子がいたな、近親相姦の話だったなっていうのは覚えてるんですけど他はあんまり。作中でも百物語みたいだって書かれてましたけどそんな感じですね。特に夏の話なのが良かった。個人的にこれ映画で見てみたいです。画質とか90年代のやつでいいんで。ミニシアター系とかでいいんで。
    でも、萃と乙彦が強烈に惹かれあってるっていうのが書かれてるし何度も心中という手段が出てくるんだけどなんかイマイチわからなかったなー。その辺りの描写が薄くてう~ん?って思ったり。萃は作中でお父さんのようなものを求めていたんだって書いてて、そして自分は描かれていないけど家族の風景が描かれている99話目を持ってて、その辺り考えるとものすごく切なくなる。最近ばななさんは家族のことも作品でよく書くよなあって考えてるんですけど、これもそうだったのかもしれない。萃自体が98話目で、私がいるとどうしても悪いものを引き寄せてしまう、呪いっていうものがあるんだって言うのも切ない。でもそれだけじゃない、それに抗うだけの強さも確かにあって愛し合っていた、と思っていたのは(ってあったよね??)少し救いでした。睡眠薬で朦朧としてるのに死んだら駄目だって風美が必死で訴えるところも好きです。
    舞台は真夏でポジティブなはずのに萃が(萃も見た目は明るいけど)とてもネガティブなのでちょっと陰鬱な感じもしますけど、それでも最悪の結果にならなくてよかった。ばななさんは大体いい方向に終わるので好きです。

  • 久しぶりによしもとばななの本を読んだ。よかった。やっぱりこの人の書く風景は自分の記憶に訴えかけてくる。見たことあるよなあ、感じたことあるよなあという気分にさせる。私の周りにも喋るだけ喋るくせに凄まじく寝つきが良い人がたくさんいる。寝息を聞きながらものを考えることがよくある。読んでいるとその時と同じような気持ちになる。暖かい孤独みたいな。

  • ほぼ毎年、梅雨明けが近づくと読みたくなる大切な一冊。
    梅雨時には『哀しい予感』を読んでからというのが、わたしにとっての風物詩。
    陽に晒されるショートパンツの太腿や、夜中の散歩中に飲む自販機の麦茶。
    細部が自分の思い出のように体に沁み込んでいる。

  • 母親と父親と揃った家庭出身でない20代前半の若い人達。それぞれが心に解決できていないわだかまりを持っていた。「大丈夫だよ」という魔法の言葉がきくほど簡単な問題ではなかった。
    それぞれがなんとか突破口を見つけていく。
    そういうふうに私は感じた。
    親がそうだったからって、自分もそうなるとは限らない。自信を持って人を好きになっていいんだよ、と言ってあげたい。

  • 昔読んだとき、漂っている空気感がすごく好きだった記憶があるんだけど、今読み返してみたら、それほどでもなかった。
    特別文章が綺麗なわけでもなし、ものすごくストーリーが凝ってるわけでもなし。
    まあまあな感じ。
    吉本ばななは、しばらく読まないかなあ。

  • とにかく夏本。夏はこれとハジメちゃんの『アウト・トゥ・ランチ』を読まないと終わらない。

    夏の初めに出会った昔の知り合い。作中作『N・P』をめぐる彼らとの出会い、進み終わってゆく夏の日々。

  • 随分昔の本だけど、あまり感じなかった。凄いさくっと読めるんで暇つぶしには最適。
    ただ、元恋人の自殺の理由が軽すぎるような・・・
    まぁハッピーエンドでよかった。

  • 知り合いにもらったー

  • 高校時代に読んで、この作家さんとお付き合いしたいとまで
    ほれ込んだあとで、ほんとに申し訳ないが
    「おやじさんそっくりじゃんか・・・」と彼女のルックスを
    頭から消去しようとした思い出があります。
    しかし、この小説はすごい大好き。これが好きな女性を
    見かけると、ちょっとカフェとか誘いたくなります。

  • 09.06.18

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著者プロフィール

1964年、東京生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年『キッチン』で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。88年『ムーンライト・シャドウ』で第16回泉鏡花文学賞、89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞、95年『アムリタ』で第5回紫式部文学賞、2000年『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞(安野光雅・選)、2022年『ミトンとふびん』で第58回谷崎潤一郎賞を受賞。著作は30か国以上で翻訳出版されており、イタリアで93年スカンノ賞、96年フェンディッシメ文学賞<Under35>、99年マスケラダルジェント賞、2011年カプリ賞を受賞している。近著に『吹上奇譚 第四話 ミモザ』がある。noteにて配信中のメルマガ「どくだみちゃんとふしばな」をまとめた文庫本も発売中。

「2023年 『はーばーらいと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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