パラサイト・イヴ

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 726
レビュー : 87
  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048728621

作品紹介・あらすじ

…永島利明は大学の薬学部に勤務する気鋭の生化学者で、ミトコンドリアの研究で実績をあげていた。ある日、その妻の聖美が、不可解な交通事故をおこし脳死してしまう。聖美は腎バンクに登録していたため、腎不全患者の中から適合者が検索され、安斉麻理子という14歳の少女が選び出される。利明は聖美の突然の死を受け入れることができず、腎の摘出の時に聖美の肝細胞を採取し、培養することを思いつく。しかし、"Eve 1"と名づけられたその細胞は、しだいに特異な性質を露わにしていった…。第2回日本ホラー小説大賞大賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 人間の細胞に寄生するミトコンドリアが人類へ反乱を起こすストーリー。サイエンスホラーという新たなカテゴリーを作った作品であり、既存のホラーとは違った怖さを味わえる。


  • 筆力があるので、どんどん読み進んでいってしまいます。
    生物学的?にも難しい感じはなかったと記憶しています(読み終わってから数年後にレビューに加筆してます・苦笑)

  • 我々の細胞と共生しているミトコンドリアによる反乱が題材の小説です。
    ミトコンドリアは独自の遺伝子を持ち、単細胞生物の名残がある細胞小器官です。
    この共生が無ければ、我々は動き移動することもできません。
    エネルギーを管轄するミトコンドリアが自由意思を持ち、人間を裏切ったらどうなるか。
    彼ら・彼女らには、これからも仲良くいてもらいたいと思える一冊。

  • この書籍は、瀬名秀明氏の作品の内〝人間の細胞にあるミトコンドリア”研究者の一人の主人公「永島利明」が側面する不可解な事件の話。
    事の発端は、主人公の妻が事故にあい、脳死判定されて臓器移植したことです。

  • 映画をやっているのを見かけて読んでみたが・・・・。

  • ホラー小説大賞受賞、ということで読みました。
    設定はおもしろかったけど、専門用語の羅列が多過ぎて
    ほとんど飛ばしたことだけ覚えています。。

  • 先日、『猿人ルーシーの死因は木から転落か?』という記事を読んでから急に気になった本書。
    共生というテーマを軸に据えた展開はとても興味深く面白かった。

  • 前半80点後半40点といった作品です。

    まず、とても読みやすく処女作とは思えない筆力。
    さらに科学的知識を駆使し、これから一体どうなるんだろうと期待させられ凄く楽しみに読み進んでいったのだが、後半はただの二流ホラーになってしまった。
    当時は斬新だったのかもしれないが、今見ると到底高い評価はつけられない。

    特に思ったのが、eve1の馬鹿さと人間臭さ、主人公の空気感がとてもこの作品の邪魔をしてること。
    結局eve1が一人で問題を起こし自滅するというなんとも言えない話。

    更にこの作品の場合、所々に「こうしたらホラーっぽいでしょ」「こうゆう場面があれば気持ち悪いし、怖いでしょ」という作者の考えが透けて見えてとても冷めた。

    正直これで高い評価を受けたことがイマイチ納得できない。

    ただ、前半は面白く読めたし、新しい知識も手に入れられたから、読んだ価値はあった。

    前半は、オススメです。

  • 専門用語が多いけど、やっぱり読み応えもあってスリリングな良本だと思う、ミトコンドリアに迫る

  • ともかく読みづらかった。
    学術論文のノリで小説書かれてもって思う。

  • SF/ホラー/サスペンス/生物学
    ミトコンドリア、高校時代に習った記憶が。
    ミトコンドリアを物語の中心にするという設定がすごい。
    序盤から既に怖かった。
    映画も観たいな。

  • 恐ろしすぎた。

    確かに、物体のない霊とかも恐ろしいのだと思う。しかし、脅威の対象が自分の細胞に生存している"ミトコンドリア"だとどうだろう。逃げる、助けを求める、攻撃する……。どんな手も効かないのだ。恐怖の頂点を目指したのかと思わせるほどの恐ろしい話だった。ただ、有り得るのか有り得ないのか、私の知識では想像もつかないが、SFのような、それも常軌を逸するほどの非現実的な話だと感じた。また、レシピエントの腎のミトコンドリアが最後に落ち着いたのがナゼかも分からなかった。

    とにかく、早く面白くて気持ちが明るくなるような、そんな話が読みたい。不安で苦しくてどうかなりそうだ。

  • 映画が先でした
    途中で脱落

  • 薬学の知識があるからか専門用語も頭に入りやすかった。ミトコンドリアの大胆な仮説とホラーが混じって面白い。

  • (2003.06.19読了)(2003.05.02購入)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    …永島利明は大学の薬学部に勤務する気鋭の生化学者で、ミトコンドリアの研究で実績をあげていた。ある日、その妻の聖美が、不可解な交通事故をおこし脳死してしまう。聖美は腎バンクに登録していたため、腎不全患者の中から適合者が検索され、安斉麻理子という14歳の少女が選び出される。利明は聖美の突然の死を受け入れることができず、腎の摘出の時に聖美の肝細胞を採取し、培養することを思いつく。しかし、“Eve 1”と名づけられたその細胞は、しだいに特異な性質を露わにしていった…。第2回日本ホラー小説大賞大賞受賞作。

  • 久しぶりに本棚から引っ張り出して、捨てようと思ったけど、読み出したら引き込まれてイッキ読み。

    細胞のなかのミトコンドリアが身体を乗っ取る。ホラーが苦手になった自分にとってはサイエンス色の強さが読みやすい。

    ビジネス書もいいけど、たまには古い本を引っ張り出すのもいい。

    捨てにくくなったのも確かだけど。

  • 衝撃的におもしろく一気に読んでしまったのを覚えています。

  • 身体は遺伝子の乗り物であり、遺伝子の生き残り戦略として形質を操作するという、ドーキンスの「利己的遺伝子論」から着想を得たと思われる。ミトコンドリアの遺伝子が人間を乗っ取るというアイデアはおもしろく、期待して読み始めたが、描写のチープさ、B級感がどうにも気になった。官能的な描写もあったが、想像でお書きになったか、または男性の感覚という印象。残念ながらそこで醒めてしまったことを告白する。
    全体にマニア向けアニメのような印象で、映画化するなら実写ではなく、アニメで制作したほうが原作の面白味を引き出せたのでは、と思ったものだ。

    「人間の種」そのものを覆す、という当時の謳い文句にも興味をそそられたが、思ったほどの展開ではなかった。
    この辺はたぶん、読み手の好みによるのかもしれないが。

    ただ、この素材でここまでのエンターテイメントに仕上げた手腕に対して、評価する。

  • 18年前に書かれた本ですが、今も色褪せない面白さです。大量の学術的知識とファンタジーを駆使して書かれており、読む者を飽きさせません。ホラーというよりもSFという印象。分子生物学周辺の知識があるとより楽しめるかもしれません。

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著者プロフィール

■瀬名 秀明(セナ ヒデアキ)
1968年静岡県生まれ。仙台市在住。東北大学大学院薬学研究科(博士課程)修了。薬学博士。
1995年に『パラサイト・イヴ』で第2回日本ホラー小説大賞を受賞しデビュー。
1998年には『BRAIN VALLEY』で第19回日本SF大賞を受賞。
SF、ホラー、ミステリーなどさまざまなジャンルの小説作品に加え、科学・ノンフィクション・文芸評論など多岐にわたる執筆活動を行っている。
2011年に藤子・F・不二雄作品のノベライズとなる『小説版ドラえもん のび太と鉄人兵団』を手がけ、大きな反響を集めた。
ほかの著書に『大空のドロテ』(双葉社刊)、『月と太陽』(講談社刊)、『夜の虹彩』(出版芸術社刊)、『新生』(河出書房新社刊)、『この青い空で君をつつもう』(双葉社刊)などが、また近著に『魔法を召し上がれ』(講談社刊)がある。

「2019年 『小説 ブラック・ジャック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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