- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048729529
感想・レビュー・書評
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江戸川乱歩とか、夢野久作を思い起こす作品。
どれが現実なのかわからなくなる感覚、本当に恐ろしい。
ここに書かれているタイムトラベルって、気が狂いそう。
何度も学会の日がやってくるとか、本当におかしくなりそう。きー!!ってなりそうになった。
それに、名前もだけど手児奈の存在が怖かった。
手児奈の字を忘れて調べたら、ウィキに手児奈伝説とともに、この作品が載ってた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「ドロシィ殺し」の登場人物にこの作品とリンクしている者がいるみたいなので、図書館で借りてみる。
作者のデビュー作となっていたので、ふむふむと読み始めて……
小林泰三さんのグロさは最初からやったんやな、と納得(笑)表題作である「玩具修理者」はこれでもかってぐらい、描写がグロい。
でも、面白い。
「酔歩する男」は……これはSFホラーかな?思いのほか私好みでした。難しい話が多いけど、わかりやすく書かれているからぐいぐい読めた。
てかラストよ!!そうなるかー。
で、シノダとチヌもドロシィ殺しに出てたよね。同一人物ではないかもやけど(てか、内容的に同一人物とは確定できない)意外とリンクしてるんやーと意外。
他のお話も読んでみたいな。 -
「玩具修理者」
必ず治るけれど。
一つだけでは修理しようとしないのは、色んなパーツを組み合わせて作るからなのだろうか。
生き物の生死にまで関われるとなると、技術以前に普通じゃない人物だよな。
「酔歩する男」
話をしていたが。
約束通り三人で話し合いをしていれば、違う未来があり死ぬこともなかったかもしれないな。
狂っていると思った時点で止めていれば、こんなことにならなかっただろう。 -
いまひとつ、かな~。
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「アリス殺し」がめっぽう面白かったので、デビュー作とやらを。ホラー短編と銘打ってはおりますが、まるっきりファンタジーSF.グロいところ気味悪さがホラーというのならそうなのでしょうがファンタジー要素たっぷりで楽しめました。
「玩具修理者」ゾクゾクが止まりません。最後の三行は息をのみます。
「酔歩する男」ただの男女間のトラブルを?とも思わせながら後半なんだなんだ!と驚愕。二度読みしてしまいました。 -
収録作「酔歩する男」が素晴らしい。
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玩具修理者のみなら☆10
酔歩する男が悪いわけではない、玩具修理者が強すぎる。 -
さて感想。面白かったね!表題の短編はどのシーンも脳内にビジョンが浮かぶんだけどそのシーンの陰陽が濃いのが不思議だった。反射が激しくて見えないような影に沈んで見えないようなイメージで浮かぶシーンが多くて本当に不思議。45ページとは思えない印象の濃さもね。短い話なのであまり多くは→語らないことにする。
もう一つの中編「酔歩する男」はタイトルがとても好き。筆者は二日酔い時の記憶の喪失と混乱をモチーフにしたのだろうか?面白いのは血沼の二重性で、この話には二人の男しか出てこないのに3人の男が存在している点なんだよな。まあこの話に描かれたたけで実際は無限大の血沼と小竹田が存在しているのだけれど。