不夜城

著者 :
  • KADOKAWA
3.67
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本棚登録 : 610
感想 : 80
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  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048729833

作品紹介・あらすじ

新宿・アンダーグラウンドを克明に描いた気鋭のデビュー作!おれは誰も信じない。女も、同胞も、親さえも…。バンコク・マニラ、香港、そして新宿-。アジアの大歓楽街に成長した歌舞伎町で、迎合と裏切りを繰り返す男と女。見えない派閥と差別のなかで、アンダーグラウンドでしか生きられない人間たちを綴った衝撃のクライム・ノベル。

感想・レビュー・書評

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  • ノワールってやつですね~。
    おもしろかったです。とても。

    • megmilk999さん
      ノワールという単語を、今日覚えました!
      ノワールという単語を、今日覚えました!
      2022/06/20
    • 土瓶さん
      ノッワ~~~ル!!
      (特に意味はありません)w
      ノッワ~~~ル!!
      (特に意味はありません)w
      2022/06/20
    • megmilk999さん
      なんと!
      なんと!
      2022/06/21
  • 新宿ゴ-ルデン街の酒場<深夜+1>のアルバイト学生だった著者が鍛え上げられた夜の街を舞台に、台湾と日本の血を引く劉健一が、中国人と台湾人マフィアの抗争に抗いながら、非情なアウトロ-の世界に生きる姿を描いた、ハ-ド・ヴァイオレンス作品です。新宿歌舞伎町界隈の猥雑な闇の社会で生きる寄る辺ない男や女たちが、情け容赦なく打ちのめされる連続した描写には、心身とも疲労困憊する衝撃のハ-ドボイルド作品でありました。

  • 面白かったでふ。
    今読んでも面白いと思いまふ。

  • 作者のデビュー作にして代表作である。
    ノワールであるが主人公と敵役、ヒロイン全てのキャラが際立っていて読む手が止まらない。
    読後感はともかく素晴らしい小説だ。

  • 屈折した幼少期を過ごせば、屈折した未来しかないのだろうか。
    もっと違う道もあっただろうに…健一

  • 2019/4/23読了。毎日新聞夕刊平成のミステリー10選記事を読んで単行本をハードオフで購入。歌舞伎町を中心に渦巻くアンダーグランドの世界を中国マフィアの一主人公の
    生き様を通して描く。こんな世界があるのか?不気味さと
    好奇心で読了。確かに、この30年の間にハードボイルド小説とは異次元な生臭い小説が出回るようになった。
    我々の生活のふと隣り合わせにある現実を知ることもまた
    悪くはない。

  • 日本人にも台湾人にもなれなかった半々(バンバン)の劉健一。しがない故買屋でしかなかった彼がかつての相棒が新宿に舞い戻ったことで、命を懸けた生き残りに巻き込まれていく。登場人物はいずれも一癖も二癖もある者ばかり。主人公であるはずの劉健一だってロクデナシだ。そんな戦いの中で、自分のように誰も信じずに生きてきた夏美と出会い歯車が狂い出す。
    発表当時、ここまで人を貶める小説はあっただろうか。個人的には船戸与一も似たようなジャンルだが海外を舞台にした作品が多いので、歌舞伎町という自分も実際に足を運んだことのある場所でこれだけこれだけの人種・思惑が入り乱れる様は衝撃であった。まだ携帯も出て間もないころに既に情報こそが力という認識で書かれていたことは驚きに値する。そう、本シリーズのキモは情報なのだ。誰がどんな情報を握って誰の側についているか。常に最新の情報を握ったものが勝者となる。その一瞬のスキも見せない緊張感とスピード感。そして救いようのない人間の欲望。その渦に巻き込まれる人間の脆さと儚さ。それらすべてが凝縮されていた。本作、そして馳星周が日本文学界に暗黒小説のジャンルを確立させた功績は計り知れない。

  • 赤紫色の高速道路をひたすらまっすぐ猛進するような、それでいて漆黒の井戸の中に真っ逆さまに沈んでいくような、そんな小説だった。名前が判読しにくいのに、しっかりと登場人物が識別できるのは、小説内のバランス感覚が秀でているのだと感じた。決して飽和せず、しかし、枯渇せず。ただただ、バイオレント。

  • 不夜城「歌舞伎町」で繰り広げられる在日外国人の方々の抗争劇。

    なんかもう読んでいて気がめいりました。なにかあるとすぐに「殺す」とか暴力をふるうとかそういう頭の悪い男の人ばかり。

    なんとか読み終えましたが、もう読みたくないです。

    あと、事あるごとに煙草吸いすぎです。

  • 久々に面白い本に出会いました♡
    初めは、名前が中国系立ったりして読めなくて(ふりがなが常にほしい)疲れたけれど(笑)
    物語が進につれ、どうなるの?殺されないでよ?ってハラハラしながら見守る気持ちでした。
    最後は悲しかったけれど…
    脳内で金城武で再生されていました♡
    (映画は見ていないけれど。)
    2も次も読む予定です。

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著者プロフィール

1965年北海道生まれ。横浜市立大学卒業。出版社勤務を経てフリーライターになる。96年『不夜城』で小説家としてデビュー。翌年に同作品で第18回吉川英治文学新人賞、98年に『鎮魂歌(レクイエム)不夜城2』で第51回日本推理作家協会賞、99年に『漂流街』で第1回大藪春彦賞を受賞。2020年、『少年と犬』で第163回直木賞受賞した。著者多数。

「2022年 『煉獄の使徒 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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