イノセント―沈む少年

著者 : 図子慧
  • 角川書店 (1997年10月発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048730693

イノセント―沈む少年の感想・レビュー・書評

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  •  うーん、そうくるか。

     ラストで驚かなかった試しがないやあ
     この人の話は。

     犬飼は割と臆病なところがあるのかな。
     那多を試しているみたい。

     彼にとっては那多も新免もそれぞれに
     特別な存在なんだろう。
     ただ、新免という可能性に費やすパワーの
     方が大きくて、その結果那多に迷惑をかける。

     ちなみに自分は何してもいいけど、
     那多には許さない。
     …最低だなあ(笑)

     でも、めちゃくちゃだけど、なんか素で男!
     っていう生き物として人生を全うしてるあたり、
     那多はじめ多くの女性がひっかかるのでは
     ないだろうか。
     最後の告白の部分とかずるい。
     だめ男に変わりはないけど。

     そして、新免は、自ら那多の願いを
     叶えたのだと思う。
     あれは、人工知能のプログラムのせい
     なんかじゃなかったと思う。

     問題の答えを出したのが、新免自身だったと
     しても人工知能の「勉強」の成果だったとしても、
     最後に結論を出したのは新免だと思うんだ。

     だって、そうじゃなきゃ怖すぎる。

  • 人工知能の省吾と新免はどこまで人格がリンクしてるのだろう。犬飼と那多、犬飼と新免、それぞれの愛の形がとても不思議で哀しかった。

  • 数年ぶりに再開したかつての恋人が紹介してきたアルバイトは、コンピュータ内の少年プログラムに教育するというものだった。戸惑いつつもそれを受け入れる教師那多。人工知能・陰謀・殺人・性愛・教育・さらに入り組む愛の多角形。若干散漫な印象。

  • 学生時代の二人に、懐かしのコバルト文庫『追いかけてはいけない』を思い出した。改めて読んでみるとかなり図子さんはゲイ率高い。

  • ご本人は、ただカッコイイ女主人公を書こうと思ったと仰るだけあって、ヒロインがとても凛々しい。そのヒロインに釣り合うだけ、対をなす男も…またかっこいい。ヒト対ヒトの関係でしか生きてはいかれないが、その織り成す模様はあまりに多様で苦しいこともある。ひりつくような恋愛小説。

  • 図子さんは、冷たくて頭の良い男のひとを書くのが上手い。女の子は結構現実派が多い。

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