風の部屋

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 16
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048731386

作品紹介・あらすじ

男はどうして「部屋」にやってくるのか-あたかも二人芝居のように緊迫した男女の心理劇。戸惑いねじれた季節、不倫でも旅行でもない冒険がはじまる…。

感想・レビュー・書評

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  • 評価は最低なのだけど安定したストーリーと感情の起伏なく楽に読めるのでこの人の作品は時々よみたくなる。今回は娼夫と30過ぎの女性。
    大学院の男は生活臭を全く感じさせず、嘘か真実か分からない。ただ女性に、母親に嫌悪と愛されたい願望が見え隠れしてくる。その過程を楽しんでいるのか、それともヒマを持て余しているのか彼の心の内を暴こうとしているのか。結末はないけどこういう人種もいると教えてくれる作家でもある。

  • 男を部屋に呼んだのは、体が切実に求めていたからではなかった。むしろ、どんな娼夫が現れるのか、じっくりこの目で見てみたいという挑戦的な気持ちが強かった。36歳の来美子には、30代と50代の二人の恋人がいて、彼らとの腐れ縁を絶つために、引越しの準備を進めているところだった。ダブルベッドが部屋の大半を占めているホテルの一室。30分遅れでドアをノックしたのは、ひと回りも年下に見える男だった…。息も詰まるような心理描写。プライドと恋の狭間に揺れる、来美子の新たな冒険が始まる。恋愛長篇の傑作。
    (1998年)

  • 娼夫を好きになる,十代の恋のようなお話。

    由貴って名前はよくないね!!
    「ゆき」とよめるし、「よしたか」ともよめるし…。
    まさか「ゆたか」だとは思わん =3
    くどい名前 NG

    んで、由貴が万引きするところッ!!
    万引きで魅力ガタ落ち

    悪くてモテる条件の一つに、危険なマイナス面やもんね~

    家庭がごたごたしてるという理由でひねくれるのには反対です。断固反対。

  • 13/12/06 何が言いたいのか、さっぱりわからない。

  • 小説。複雑な興味から娼夫を買う気になった主人公が、その娼夫とプライベートで接近していく物語。主人公に嘘がないのに比べて、娼夫はどこまで本当なのかよく分からない、全部本当と信じきれない要素を備えているところが、純愛に結びつかないのだけど、真実であろうと虚偽であろうと、気持ちに正直になった者が勝者だと思える、最後のシーンが切ない。これはゲームか? ほとんどの頁を独占してきた二人のやり取り、主に娼夫側が指し示してきたものは、一体なんだったのか。これが恋なら、お互い残酷。初対面の動機で躓いたにしろ、意地の張り過ぎ。でもどこも修正する箇所がない流れに、切なさが募るばかり。でもこんな関係もピュアでいい。プラトニックな物語。

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