冷静と情熱のあいだ Rosso(ロッソ)

著者 :
  • 角川書店
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レビュー : 123
  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048731768

作品紹介・あらすじ

あおいと順正はかつて恋人だった。いまはミラノで暮らすあおいのこころの中に、順正との思い出がフラッシュバックをはじめた。あの約束の一日、約束の地へ…女と男。それぞれの視点で紡ぐ-ひとつの恋。すれ違い、重なり合う、男女の想いを描いた、かつてない共作。今世紀最後の、最高の恋愛小説。

感想・レビュー・書評

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  • 辻仁成が同じ物語をそれぞれ女の視点、男の視点で描く甘く切ない恋愛小説。映画よりも小説の方が味わい深い。

  • あおい。
    淡々としたように
    生きてみせてる、語られると
    そんな無理しなくても、という想いもあり
    なんでそんな怠惰なの、ちゅー想いもあり、
    そうしちゃうよなぁー、て想いもあり。

    ½ずつ読んでしまったけど
    交互だったら
    どんな想いにいたったんだろ。

    「まだ空気にあかるさの残っている時間。」(11p)
    こんな表現する江國さんを
    ボクはちょっと好きになりそうな気がした。

  • 読み終わって、とてもかなしくさみしかった
    私だけ置いてけぼりにされたような肌寒さでいっぱいになった  

    宝石店で働くあおい、ジムで運動をするのが好きなアメリカ人のマーヴ、それを取り巻く人たち
    すべてはイタリアの街で起こっている

    そして遠い記憶、少し暮らした東京
    忘れられない阿形順正

    あおいはずっと冷たさを胸に抱いている
    しわあせを自分から手放していく
    でもあおいの幸せはどこにあるのか、わからなかった

    ドラマチックに再会するふたり、
    けれど別れがやってきてしまう、それがわたしは悲しい

  • いろんな人間関係の間で揺れる
    さっぱりなのにあつい
    この主人公からこの結末が生まれるのは何一つおかしくないこと
    言葉の感覚が近くて読みやすかった

  • アズールの方ではしっくりくる結末が用意されているので、この本でもやもやした人にはそちらを勧める。
    ただ私はこちらの主人公の気持ちの方がよくわかる。なぜか現状を最後に行ってしまうと嘘になってしまうような気がして、きっと言えなかったんだなぁ。

  • あおいと順世の物語。2000年5月25日。十年前の約束。フィレンツェのドゥオモ。マーヴがワインのコルクにあおいへのメッセージを書いてガラスの壜に入れ貯めておく、という事をしていて、すごくお洒落だなぁと思った。私的には、順正よりもマーヴが好きでした。あおいのような人間は正直苦手でマーヴにあれだけ愛してもらったのに最後は何であんな冷たく出来るんだろうと思った。

  • 冷静と情熱のあいだにあるもの、またそのあいだが何なのかを知りたくて読んでみようと思った。
    RossoとBluどちらから読むかと考えたけれど、同じ女性として感じるものがあるかもしれないとRossoを先に手にとった。

    どんな恋も1人の持ち分は2/1である…あとがきではあるけれど、この言葉がとてもしっくりくるものだった。

    恋愛とは、人生とは、視点がどこにあるかで全く色が変わると思う。
    これを読んで穏やかにではあるけれど熱く共感した私は、きっと常に視点が自分にあると感じた。

    まず恋愛の2/1を読み終えて感じた冷静と情熱のあいだ…。
    その両極端に思える2つのものは実はいつも自分の片方ずつの手の中にあるのかもしれないと思った。
    あいだに自分がいるのではなくその2つを持つ自分が、そのあいだに何を、誰を、置くのかということ。
    時として冷静なり情熱なりを握り潰してしまった時に自分を見失うことがあったり、意図的に握り潰そうと決意したり…。
    誰もがそのどちらもを常に同じ分だけ手にしている。
    そんな気がした。

    残りの恋愛の2/1を読み終えたら、また違う答えを見つけることが出来るのだろうか。

    ひとつ。
    純粋な読み終えた感想…。
    読みながら、
    恋しい人が過ぎり、胸を熱くした。
    愛しい人が過ぎり、何故か胸を締め付けた。
    自分はわがままなヤツだと、思った。
    自分の恋愛のもう半分を見たら、あたしはどう感じるのだろう…。

  • 女性側の物語。想いの深さや激しさがすごいなーと思いながら読破。私は大切に思う人に対して、ここまでの想いをもてるだろうかと考え込んでしまいそうでした。男性側からの物語も楽しみに読みたいと思います。

  • 大好きな本を15年ぶりくらいに再読。当時中学生だった私がついにあおいと順正より一つ年上になってしまっていて時の流れの速さにびっくり。
    大人になってから読むと、本当に二人の葛藤や愛情を感じる。
    今回、RossoとBluを一章ごとに読んでいった。あおいsideのRossoは江國香織さんということで静かで淡々と綺麗に物語が進んでいくけど、章が進む事にあおいの心の動きがわかり易く面白くなってくる。
    親友や職場仲間、同棲している恋人にさえ本当に大切な過去の話をできないくらい押し殺して生きてきた8年はそれはもう辛かっただろう。結末を知っていながらも、早く二人が出逢って欲しいと願わずにはいられない。
    Rossoの終わり方は切なくてもどかしくてすごく苦しくて、えーーー!!ってなるけど、始まり方が美しくて大好き。
    また再読すると思う。

  • 再読。
    数年前読んだ時もBluから読んだんだけど、
    どっちから読むのがいいんだろーね‥‥
    みなさんのオススメは?

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著者プロフィール

江國 香織(えくに かおり)
1964年、東京生まれの小説家。
1986年、児童文学雑誌『飛ぶ教室』に投稿した「桃子」が入選。2004年、『号泣する準備はできていた』 で、第130回直木賞を受賞。他、山本周五郎賞、中央公論文芸賞、川端康成文学賞、谷崎潤一郎賞など受賞歴多数。
代表作として、映画化もされた『きらきらひかる』や『冷静と情熱のあいだ』など。女性のみずみずしい感覚を描く作家として、多くの読者を魅了している。また、小説から絵本から童話、エッセイまで幅広く活躍中。翻訳も手がけている。

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