冷静と情熱のあいだRosso

著者 :
  • KADOKAWA
3.60
  • (140)
  • (136)
  • (343)
  • (21)
  • (5)
本棚登録 : 1255
感想 : 128
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048731768

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • すごく好きな人を忘れるため、自分のことをすごく好いてくれる人に寄りかかる。でも、それに甘えてたせいで、いつまでも前に進めなかったんじゃないかって思ってしまった。
    高級なアパートメントに住まわせてもらい、高価な服を買ってもらい、そんなんしてたら、思考は止まるわ!って感じです。
    でも、江國さんの文章は美しいので、好きです。

  • 辻仁成が同じ物語をそれぞれ女の視点、男の視点で描く甘く切ない恋愛小説。映画よりも小説の方が味わい深い。

  • このお正月休みに数年ぶりに読みました。
    せつなさで歯がゆい感じの一冊です

  • 読み終わって、とてもかなしくさみしかった
    私だけ置いてけぼりにされたような肌寒さでいっぱいになった  

    宝石店で働くあおい、ジムで運動をするのが好きなアメリカ人のマーヴ、それを取り巻く人たち
    すべてはイタリアの街で起こっている

    そして遠い記憶、少し暮らした東京
    忘れられない阿形順正

    あおいはずっと冷たさを胸に抱いている
    しわあせを自分から手放していく
    でもあおいの幸せはどこにあるのか、わからなかった

    ドラマチックに再会するふたり、
    けれど別れがやってきてしまう、それがわたしは悲しい

  • アズールの方ではしっくりくる結末が用意されているので、この本でもやもやした人にはそちらを勧める。
    ただ私はこちらの主人公の気持ちの方がよくわかる。なぜか現状を最後に行ってしまうと嘘になってしまうような気がして、きっと言えなかったんだなぁ。

  • 女性側の物語。想いの深さや激しさがすごいなーと思いながら読破。私は大切に思う人に対して、ここまでの想いをもてるだろうかと考え込んでしまいそうでした。男性側からの物語も楽しみに読みたいと思います。

  • しっとりと、ゆっくりと、少しずつ、日常の中で気持ちが変わっていく。
    誰にでも感じたことのあるような、
    そんな、気持ちにさせられた。
    静かな中にも情熱的で、それでいてひどく悲しい。

    読み終えたあと、しばらく余韻にひたった。

  • 懐かしい。
    映画はすごくよかった

  • Rosso→Bluの順で一章ずつ交互に読みました。終わり方はBluのほうがしっくりくる(好み)かもしれないです。

  • 赤から読むのがいいかも。
    私は主人公の女性には共感できない。
    一緒に住んでいる男性の立場がないではないか。。。

著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

江國香織の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
江國 香織
江國 香織
江國香織
よしもと ばなな
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×