新版ダリの繭

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 685
感想 : 97
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  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048731874

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったー♪
    こんなにぐっちゃぐちゃな事件現場も珍しいのではないかと思う混乱ぶり。
    訳が分からなくて楽しいというよく分からない状況だった。(私だけかな?)
    それでも最後にはなるほどそういうことだったのかと納得出来たし満足。
    さすが火村先生。

    火村先生とアリスさんのやりとりも面白くて、読みながら何度も声を出して笑ってしまった。
    危ない危ない…。

    この小説の中で重要な要素になっているダリについては、絵を見たことがある程度で全く知識がなく、引用されるエピソードにいちいちドン引きしてしまった。
    情熱的な天才?
    ガラとのエピソードから思い込みが激しそうな人柄を想像してしまったけれど実際はどうだったんだろう?
    少し興味がある。

    それにしてもコントロール出来ない恋心(執着心)は怖い。
    幸せで美しいだけではないということなんですよね。

  • ラストはうわァそんなことがあるのかとなる作品

  • ドラマ化したことを機に初・有栖川有栖。緻密な文章の構成で最後まで犯人の目星がつかず、ミステリー好きにとって中々良い作品だと思う。また、魅力的なキャラクター達(特に例の2人)がこの物語の面白さを際立たせており、シリーズ化しているようなので、これからもどんどん読んでいきたい。(あと個人的にオチが好き)

  • 概ね予想通りの真相だった。推理してではなく勘が当たっただけのことだが。登場人物がなかなか面白い人揃いで途中までは全く犯人がわからなかったが、話が進んでも好感度が上がらない人に目をつけてみた。

    推理小説というよりは、「謎」の要素がある一般小説といった印象。

    死体が着ていた服が、果たして本当にきれいなのかという疑問は残った。

  • “あなたにとっての繭は、なんですか?”
    ダリに心酔する社長が殺される物語。
    難解なトリックでなく様々な人間関係が事件を複雑にする。
    火村先生が罪と罰について言及するところが印象的。

    有栖川有栖さんの作品は本格派ですが読みやすい。

  • 作家シリーズ2作目。
    読みやすかったです。私の割に早めの読了。

    なんだか盛りだくさんな感じでしたね。
    あっちも怪しいこっちも怪しい!みたいな。

    私は野上さんみたいな刑事さんはきらいだなーと思いながら読みました(笑)

    なんだか切ない感じでしたね。
    このシリーズ、全部読みたいな。と思いました。

  • 作家アリスシリーズ
    サルバドール・ダリ心酔者の宝石チェーン社長がフロートカプセルの中で殺された・・・
    今回は火村先生が夢を見るくらい容疑者が二転三転する。
    珍しい。読んでるこちらも迷いました。
    こう、いろいろと真相が想像できるような話でしたが、失敗。
    結末が予想と違った・・・きっと火村先生にばっさり切り捨てられるでしょう。

    二人の日常がかいま見れるのも長編ならではかと。
    やっぱりおもしろいと★+1、なんだかうろうろ迷った気がしたので-1

  • 宝石チェーン店のカリスマ社長、堂条秀一が六甲山の別邸で殺害される。死体が発見されたのはフロート・カプセルの中。しかもサルバトール・ダリに心酔していた彼自慢のダリ髭は剃り落とされ、室内には死体を移動した痕跡が。何故、彼の髭は剃り落とされ、死体は移動させられたのか。

    ごく単純に、面白かったなと思った。
    人間関係は比較的(こういう推理小説としては)シンプルだし、大掛かりなトリックがどうこうというところもないのが賛否両論かもしれないが、私は好き。 サルバトール・ダリを背景に、フロート・カプセルやダリ髭などの小道具が謎を盛り上げていて、興味を持てる人は楽しいと思う。 (2005-06-22)

  • なんかこー、こういう締めは好かんとです。それでも誰が犯人なんだろうな~というワクワク感はあったので。キャラクターのそれぞれ個性たっぷりなのに終わりが勿体ない感じ。
    だってさー女のために良い年こいた分別ある大人がやるの?という、ちょっと説得力に欠けるってか。犯人も被害者もどっちもどっちつか。女も正直嫌い。
    でも、面白かったよ。

  • 新婚ごっこ。あとハイホー。 フロートカプセルいいなあーほしい。

著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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