ISOLA―十三番目の人格(ペルソナ)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 892
レビュー : 139
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048732055

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったよー。
    やっぱり貴志さんの作品は面白い。(ダークゾーンは不発だったけど)

    解離性人格障害の森谷千尋とエンパシーという能力を持つ
    由香里の二つの要素で話が進んでいく。

    ただの多重人格、人格障害もので終わらないというところが
    貴志さんのすごいところで、最後の方でなぜ「ISOLA」なのか?
    が分かったあたりは、もう鳥肌がぞぞぞぞ…と立ってしまいました。

    真部さんが「天使の囀り」で出てきた優男に似た行動パターンを
    する。「黒い家」でもそうだし、なぜこういうお決まりな行動をする
    男が出てくるのか(←貴志さんの何らかのコンプレックスか?)謎。
    それにしても、あんなにひどい目にあったのに立ち直る女の強さは
    「たくましい」の一言に尽きる。
    「黒い家」の最後にも似ているこの終わり方が印象的。

    怨霊のような生霊のようなストーカーのようなISOLA(磯良)が
    こわくって、対決はハラハラしたけど、またこのパターンか…
    またそっち方面に行くのか…と思ったけど
    私は由香里に向かっていく、または由香里が動くのかと
    思っていただけに、そこはかなり意表を突かれた。

    序盤に出てくる、「嫉妬」のわけが後で分かってくる
    「嫉妬」という要素も面白かった。
    嫉妬と女は切っても切れない関係で、そこもこわかった。
    イソラは源氏物語の六条御息所みたいだった。

    震災とか、舞台が舞台だし、由香里の苗字が「賀茂」だし
    色々と因縁深そうでそういうところもゾワっとした。

    =教訓=
    真っ白だったものに一瞬でも一滴の墨汁が落ちると
    もう二度と元の真っ白には戻れない。

    名前の由来が「あくがる」という言葉の憧子がこわかった。
    でも面白かった☆

    • アセロラさん
      こんばんは(^-^*)/どんどん寒くなっていく毎日ですが、お変わりありませんか?体調に気をつけて読書を楽しんでいきたいですね^^

      さて、こ...
      こんばんは(^-^*)/どんどん寒くなっていく毎日ですが、お変わりありませんか?体調に気をつけて読書を楽しんでいきたいですね^^

      さて、この作品、『リング0〜バースデイ』と同時上映で映画化されていたので知っていました(・∀・)映画も原作も興味津々のまま、ここまで来てしまったんですが(^^;
      映画は、千尋が黒澤優(SOPHIA松岡充の奥さん)で、由香里が木村佳乃でした。

      エンパシーって、テレパシーとはまた違うんですよね、確か。どちらにしても、あまり持ちたくはない能力かも(^^;

      この作品が貴志さんのデビュー作だったと思いますが、当時から既にいろんな要素を詰め込んだ、怖いけど面白い物語になっているのは流石ですね。

      まっき〜♪さんのレビューを拝見して、また読みたい気持ちになってきました(*^o^*)
      2013/12/07
    • まっきーさん
      アセロラさんへ

      こんにちは。
      いつも花丸ありがとうございます♪12月なので本格的に寒くなってきてつらいですね。風邪にご用心ですね^^...
      アセロラさんへ

      こんにちは。
      いつも花丸ありがとうございます♪12月なので本格的に寒くなってきてつらいですね。風邪にご用心ですね^^

      この本に帯がついていて帯に映画の事や配役、同時上映などかかれています。

      木村佳乃は知っているけど、千尋役の黒澤優(新人)って誰?って思っていたら…
      SOPHIAの松岡さんの奥さんなんですね…。
      知らなかったです。びっくり!

      役のせいかきつそうな顔してますね。ISOLAの時なんてこわい顔にもなったんでしょうね。
      でも基本「美人」ですよね。バンドマンってみんな奥さんきれいな人多いからね…。(悲しい(TωT))

      エンパシー、テレパシーと似ているけど違っていて相手の感情や波動?に反応して、読む能力みたいな感じで、こういう能力あったらコントロールしないと(出来ないと)地獄だな…と思いつつ読みました(o^∀^)

      貴志さん、これがデビュー作なんてすごい作家さんですよね。レビューにダラダラ悪口も書いたけど、面白くって数日で読んでしまいました♪
      あらためて貴志さん好きだと思いました。

      アセロラさんのレビューも楽しみです。
      コメントありがとうございましたヽ(*’-^*)


      2013/12/08
  • 設定とか展開とかはすごく好きでした。
    ただ、こっちのが書かれたの先だけど、天使の囀りでも中盤以降に急に重要人物の大学教授出てきて恋愛感情持つみたいな流れでしたね。

  • 漢和辞典と『雨月物語』
    磯良とISOLA
    名付け方とか面白かったです

  • 色々都合が良すぎるところがあり…冷めた目で読んでしまった。
    13もの多重人格、主人公はサイキック、幽体離脱…などが登場し、現実的なホラーというよりもはやファンタジーのような感じがした。
    あと「主人公が美人、悪役はブス」という点がやたら強調されていて気になったのは自分だけだろうか…。

  • あまり現実味のないホラー(サスペンス?)だったけど
    辞書で名前をつけてその意味がそれぞれあるのは
    とても面白かった。
    イソラの名前のことも
    わかったとき私はわずかながら感動した笑
    愛憎は怖いですなぁ
    ゆかりを美人に設定した意味はあったのだろうか

  • 前に読んだ二作と比べるとイマイチ。ヒロインがよくわからない。大体人生の辛苦を味わっていて歳相応よりも思慮深く描かれている彼女が、あっけなく恋に落ちすぎ。登場期間が短いためか男もなんだか薄っぺらいし、こちらもあっという間に恋愛モードになっているけど、ただ「美人だから」しかないみたいで嫌。

  • どんどん読めたが、最後に、もう一ひねりあっても良かったかという点で☆3つ

  • 悪の教典をきっかけに読んでみました(^^)

    悪の教典ほど後味が悪くはないですが、サイコカウンセラーって怖いですね(^^;)
    最初の方は、あまり読むペースが上がらなかったのですが、中盤の頃から、『怖っ) ゚o゚( ヒィー』ってなり、一気に最後まで読んでいました。が、逆に読み終わったのが、深夜のために余計に怖っ(ToT)

  • 阪神大震災の被災者にカウンセリングのようなことをするボランティアをしていた由香里。実は彼女は人の心が読める「エンパス」だった。ある日由香里は、入院中の少女、千尋と出会う。彼女に聞こえてきた千尋の心の声は、いくつもの人格の声だったー。

    多重人格をテーマにしたオカルト作品と言った感じ。書かれた時代のせいか、使われてる薬が古い!終わり方はなかなか絶望的で好きだったけど、映画だとハッピーエンドになっているとか。これハッピーエンドにしたら意味ないのでは…。

    他の作品に比べると何だか薄いなあという印象。

  • ※性的描写を含む作品です。

    【印象】
    他者の心象を感覚する女性、人格の複数を内包する少女。他数名。
    1995年1月の兵庫県、震災後の街を舞台としています。
    「吉備津の釜」(上田秋成『雨月物語』より)の内容について言及する部分があります。

    【類別】
    小説。
    オカルトファンタジー、ホラー、スリラー、サスペンス、サイコ。

    【筋】
    筋の意外性や震災との関連性に期待するよりは、超常的な心情に関する蘞味へ注目するほうが楽しめそうです。
    人物属性としての美醜について、焦点が当てられる割には特に掘りさげられることなく、妙に単純化されており、要するに、写実的な絵画の中で人物だけがデフォルメされているような目立ち具合を感じました。

    【表現】
    文体は平易。三人称一元視点。
    とりわけ気に入った表現箇所は頁75「突然、燃えている車の中からクラクションが鳴り響いた。さらに、ウィンカーまで点滅し始めた。それは、死に瀕した巨大な動物の断末魔を思わせた。」です。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学経済学部卒。96年『十三番目の人格-ISORA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2017年 『ダークゾーン 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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