葬列

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 70
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (420ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048732253

感想・レビュー・書評

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  • 見るからに弱そうで半端なヤクザ者、障害を抱えてしまった夫を支えるため働く女、
    何でも他人のせいだと逆恨みして満足できない女、自分自身すらリアルに感じられない女。
    この四人が出会うことにより引き起こされる前代未聞の大事件。「そう、これは戦争なんですよ」

    膿んだような空気感が漂う前半からバイオレンスな展開の後半へ、がらりと雰囲気が変わります。
    物騒な事件が絡むミステリー様相から、ありえなさすぎるクライムアクションへ!
    こういう系統は好きなんですが、今回は人物像に魅力を感じられませんでした。
    美男美女ばかりでも白けるし、キャラが立ちすぎてもうるさいし…そこらへんは好みなのでしょうけどね。
    『OUT』の影響を感じると解説にありました。出版年次は別として『ジウ』を思い出しました。

  • エンターテイメント小説として、肩の力を抜いて楽しめる一冊。キャラクターがハッキリしているし、ストーリーも軽め。ハードボイルドな暴力シーンも爽快で、特に女の子のアクションが良い。この作家には、エグさを期待していたけど、本作はそれほどでもない。なんだか面白い漫画に出会った感覚。あっという間に読み切った。

  • 再読本。
    横溝正史賞受賞作。

    レベル高い!

    駄目なヤクザが急に強くなってしまうところや、
    女性だけでヤクザ相手に大殺戮できるのか、という
    疑問はあるが、この展開は素晴らしい。
    幸せそうな隣人家族が実は、というラストの
    トリック。
    そして、誰もが絶賛する、ラスト一行にほんとうに
    しびれた。

  • 意外性とテンポのよさで面白かった。
    第20回 横溝正史賞受賞作品

  • 第20回横溝正史賞受賞作品。
    ぼんやりとして気の弱いヤクザと、障害を持つ夫とそれなりの生活に満足していたはずの女、なりたい自分になる地道な努力ができない中年の女、15歳の時に目の前で家族を殺された若い女。そんな4人がヤクザの事務所を襲い大金を強奪する。ありえないでしょ。と思うけど、スピード感があって面白く短時間で読める。
    最後、気の弱いヤクザが理想の幸せな家庭と思っていた家族の暗闇が印象的。

    巻末に選評が掲載。

  • 個人的に好きなタイプの作品で好きです!

  • 横溝正史賞(2000/20回)

  • 藤並渚が好きすぎてどうしよう。
    イヴの夜を読んだ後すぐ、この作品を手に取ったときはこんな作品を想像してなかったのですが。
    最後にやられました。なにあれ!
    気持ちよすぎるラスト。なんだあれ、最高です。

  • 社会にもてあそばれ、運命に見放された三人の女と一人の男。
    この4人が欲望と本能だけを頼りにとっておきの作戦を決行する。
    先が気になって仕方ない!そんな気にさせてくれる作品。
    面白いです。単純に面白い。

  • 不幸のどん底で喘ぐ中年主婦・明日美としのぶ。気が弱い半端なヤクザ・史郎。そして、リアルに生きられない孤独な女・渚。運命に見放されたこの4人の物語が、かつてない戦慄と驚愕の世界にあなたを巻き込む!超一級品のクライム・アクション!!横溝正史賞正賞受賞作。

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