八月十五日の開戦

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 11
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048732260

作品紹介・あらすじ

昭和二十年八月十五日、日本の無条件降伏にもかかわらず、ソ連極東軍司令官は北海道占領作戦を発令した。三日後、ソ連軍は北千島の辺境・占守島に上陸を開始する。島に配備されていたのは、ノモンハン、ミッドウェー、ガダルカナルなどの熾烈な戦場を生き抜いた男たちであった。故郷への帰還に思いをはせていた彼らは、敗戦後の祖国と民族の分断を阻止すべく、再び苛酷な戦いに突入する。一方、マニラでは、マッカーサーを相手に、米国の介入を求める困難な交渉が始まっていた…。太平洋戦争における日本軍最後の戦いに身を挺した人々の壮絶な物語。

感想・レビュー・書評

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  • 7月3日 ~ 7月15日

    ストーリー設定、キャラクター造形はうまいのだが、ストーリー展開にはまだ問題が多い。
     作者の頭の中にはストーリーの全体像があるから、間が少しくらい切れていても違和感なく満足のいく展開なのだろうが、ストーリー像が見えない(話の予備知識のない)読者にはぶつぎれた話の寄せ集めにしか見えない。「雷撃深度…」や本書と「真珠湾」の違いはそこにある。
     マクロ的視野が共通の概念として有るか否かがこの作家を楽しめるか、楽しめないかのポイントだろう。ただし、この点については志水辰夫を見れば分るように数をこなせば、克服できるので、どんどん新作を上梓し、技術を向上して欲しい。

  • 太平洋戦争モノ、池上司得意の潜水艦戦、息詰まる感じ。

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著者プロフィール

1959年、東京生まれ。明治大学文学部を卒業後、広告代理店勤務を経て作家デビュー。伊五八潜水艦のインディアナポリス撃沈を題材にした処女作『雷撃深度一九・五』で脚光を浴びる。その他の作品に『八月十五日の開戦』『無音潜航』がある。

「2022年 『ゲーム・メーカー 沈黙の侵略者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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