DZ: ディーズィー

著者 :
  • KADOKAWA
3.46
  • (8)
  • (11)
  • (23)
  • (2)
  • (2)
本棚登録 : 76
感想 : 19
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048732277

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 最後まで真相が明らかにされない、伏線のはりかたが非常に面白い。ただし、医学用語が1ページ以上も続く描写の部分では、かなり苦痛を伴った。

  • 第20回横溝正史大賞W受賞。も1つはかつみんね。

    遺伝子工学ミステリー。作者は精神科医みたい。
    専門用語が多いけど。多少なら読み飛ばして平気。
    ベトナム、日本、アメリカ・・と物語が始まってく。どーやって繋がるんだろーなーと読み進める。
    グエン、人殺しすぎ。なんで、そんなに子孫残したかったのかな。生き残るべき新種なら、生き残るのに。(そういう結末だが)
    笑っちゃうのが、グエンの婚約者ネリーが殺されて。彼女からスネルの精子が見つかり、どうやってこの冤罪を切り抜けるのか?? で、スネルがベトナムの怪我により機能しないことがわかり、精子もDNAから人工的に作られたものだとわかり・・・ととんとん話が進むところ。

    新人だもんね。いろいろ書いたけど★4つだから。細部なともかく、純粋におもしろく、何やら考えさせられた。

  • …最後まで読んで、犯人の動機に萎えました。そんなことで殺人するのかいと。
    あと味がとても悪い。

    話としては面白いのですが…

  • 新しい人類誕生か!という話。遺伝子の話など疲れるかもしれないが、とても面白いので徹夜してしまった。「誇大自己症候群」の岡田さんが著者。多才。

  • 横溝正史賞(2000/20回)

  • ベトナム難民。二卵性双生児。染色体異常による自閉症。超人。
    医学的で難しいところもあるが、いろいろからまって面白い。
    最後に希望が繋がった・・・かな?!

  • 感性がとても豊かなそうな方のおススメの小説だったので、早速読んじゃいました。<br>
    レビューを物語的視点と分子生物学的視点から。<br>
    物語的に見れば、設定は結構ツボだった。染色体異常、超人類、遺伝的進化、ES細胞、ロバートソン型転座。研究室の論文で読んだ事ある単語がずらっと出てきたから、すらすら読めた。結果を出さねば、という研究者の苦悩、焦燥、そして野心も感情移入できる。個々の事件がやがて一つの大きな流れに繋がって、すーっと全体の流れが見える爽快感を味わえます。<br>
    分子生物学的視点から見ると、ロバートソン型転座⇒超人類の設定はかなり興味深い。ロバートソン型転座ってくっついた二本の染色体を一本と数えるのか?!ならば、ロバートソン型転移を持つ人は、ヘテロorホモでロバートソン型転移を持つ人としか子孫を残せない(受精卵が成立したとき、ホモ×ホモでは100%、ホモ×ヘテロでは50%、ヘテロ×ヘテロでは25%の確立で子孫が誕生)という理論も分かるが。。極端な話、ロバートソン型転座を必然的に起こす事が出来れば、人間は進化するのか?自分の手で進化を作り出せるのか?今度論文読んで調べてみよっとw

  • 大変面白いミステリー、との評判を聞いていたので、
    図書館で見つけたときには迷わずに手に取った。
    ・・・のだが、パラパラとめくった時に、遺伝子や細胞と
    いった単語、訳のわからない専門用語のカタカナが
    目に飛び込んできて、黙って元の場所に戻すw。
    そんなことを何度か繰り返して、ようやく思い切って
    借りて読んだ一冊。

    もっと早く読んでおけば、と後悔した。
    ベトナム、アメリカ、日本と、それぞれの地で起こる
    一見関係のないような事件が、徐々に&#32363;がり収束して
    いく様は見事。
    壮大なテーマで、くるくると場面が入れかわり、
    最後の最後まで目を離せずに読み切ってしまった。
    また、遺伝子や進化論、精神医学などの知識が
    豊富に散りばめられていて、好きな人は興味深く
    読めると思う。
    私は理系が苦手なので、ちょっと苦労したけれど・・・。

    精神科医の涼子が葛藤や苦悩を抱えながらも歩き
    続ける様が美しい。
    最後には驚きの事実が明らかになるのだが、彼女も
    また孤独だったのだろうか。

    個人的な印象なのだが、浦沢直樹のマンガ『Monster』
    に似ているような気がした。
    先に『DZ』の方を読んでいたら、もっと衝撃的だった
    かもしれない。
    犯人の目星が早い段階でついてしまったのが少しだけ
    残念だった。

  • 帯の説明と内容が違いますが、サスペンスとして面白かった。

  • 展開は面白いんだけど、どうも矛盾点を感じる部分が多くて入り込めませんでした。

全19件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1960年。現在、執筆の傍ら精神科医としても勤務を続ける。2000年、『D’Z』で横溝正史賞を授賞。2002年10月、最新刊『手のひらの蝶』も刊行。

「2003年 『DZ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小笠原慧の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×