あやし 怪

  • 角川書店 (2000年7月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784048732383

みんなの感想まとめ

短編集である本作は、商家を舞台に奉公人たちの日常に潜む不可思議な出来事を描いています。各話は、奉公人の人間性や主人の人格が彼らの境遇に与える影響をテーマにしており、時に怖さを伴いながらも深い洞察を提供...

感想・レビュー・書評

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  • 短編集。商家が舞台になっている。そこで働いている奉公人たちに起こる怪が描かれている。
    どの話も面白かった。

    奉公先の主人が人格者かどうかによって奉公人たちの境遇が変わるというのは、少し怖いと思った。まぁ、それは主人にも同じことが言えるのだけど。奉公人の人間性によっては、商いにも影響が出てくる。奉公人のせいでお店が傾いたりするのは勘弁してほしいよね。こういうのは縁なんだろうな。良い縁、悪い縁、どちらを引き寄せるかは日頃の行いが関係してるのかな?

    『女の首』が一番好きかな。太郎が喋らないのには理由がありそれが分かったとき、ジーンときた。太郎は色んなものに守られている。幸せになってほしい。
    モヤモヤするのが、『蜆塚』。この話どこかで読んだことがあるんだけど、どの本だったか思い出せない。

    知っている親分が登場したりと、楽しく読めました。

  • 闇の住人より邪悪な心の人間の方が酷い仕打ちをして怖かったです。

  • 時代物ちょっと怖い話の短編集。
    宮部みゆきの時代物小説は初めて読んだが、面白かった。昔なら本当に、こんな不思議な話はあったかもしれない。

  • 「おそろし」「あんじゅう」の前に書いた作品かな。
    おちかは出来てこない。
    でも「安達家の鬼」は1,2を争う出来の良さ。
    これぞ暗黒面という感じでぞくぞく来ます。

  • ミステリと怪奇ものの最大の差は、後者は必ずしも謎解きを必要としないということである。とにかく、事象を語るだけで怖い……といってしまうと、前者より書くのが簡単なように聞こえてしまうか?……いや、そうではなく、謎を解かずに読む者に何かを感じさせるほうが、もしかするとよりずっと難しいのかもしれない、などとぼくは思うのだが……。
    「居眠り心中」どうしてこのようなことが起こったのか、銀次にはきっと一生わからないであろう。それでよいのである。得心のいく説明は何ひとつないままに語り終えられるこの話、でもなにか納得いくでしょう?「銀次は居眠りしない」「一人前の男になって」……うーむ、深い。
    「梅の雨降る」哀しい話ですね。これなど、現代でも起こりそうな話に思えて、いっそう怖い。やはり鬼のようなものはいるのかもしれない……。
    「安達家の鬼」そう思っていたら、この編では<いる>と断言されてしまったような気分。はてさて、しかし、これもいったい何者なのか?「人として生きてみて、初めて”鬼”が見える」のであれば、やはり鬼は人の一部なのでしょうか?
    「蜆塚」何度もあちこちで書いたけど、異形のものよりもこういうのがぼくは苦手というか怖いのである。しかも、この編の連中は「何も悪さをするわけじゃない」からぼくはよけいに怖く感じてしまう。異形と通い合わないのは仕方ないとして、人の形をしたものとたとえば悪意にせよ通わないとなると……。

  • 叫び出したくなるような恐怖ではなく、じっとりと絡み付いてくるような恐ろしさ。
    天井のシミや、暗い夜道が少し怖くなってしまうような笑 日本らしい、しみじみと怖く、そして少し哀しい話の短編集です。
    ちょうど梅雨も明けずジメジメと蒸し暑い夜に読んだので、雰囲気も相まってとても楽しく読むことができました。
    物怪も怖いけど、やっぱり人間も怖い。
    時代は違うけれど、いつの世も人間の営みがある限り、同じ苦悩や恨みがあるものだなーと思いました。
    宮部みゆきさんの時代小説は初めて読みましたが、読みやすくとても面白かったです。
    他のシリーズものも読んでみようと思います。

  • どうしたんだよ、震えてるじゃねえか。悪い夢でも見たのかい……。月夜の晩の、江戸にまつわる本当に恐い恐い怪談の数々を描いた江戸ふしぎ噺。その話がどういうふうに終わるのか、ちゃんと聞いたのか?

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99525067

  • これも久々の再読。タイトル通りホラー系の話が多かったけど、怖いだけじゃない。人情味に溢れてたり説教くさくはないんだけど戒めが込められてたりして深さを感じる。

  • 江戸の町におこる不思議 
    時代が違うから受け入れられる
    今の時代で起こると、
    複雑な背景で個々がはっきりしているだけに怖い

  • 短編9つ。
    居眠り心中/影牢/布団部屋/梅の雨降る/安達家の鬼/
    女の首/時雨鬼/灰神楽/蜆塚

    舞台は江戸なので、昔むかしのおとぎ話のように読めるから、つらいことがある立場のひとがでてきたりひとが死んだりはもう定石なんだけども、怖さはあまり身近に来ないのでよかった。(本来怖い話きらいなので、)
    安達家の鬼なんて、ちょっと足せば映画になりそうだなあ、これだけは、すこし終わり方も温かみもあるし。いい嫁がきたね。鬼が呼んだのかもしれないね。蜆塚も印象深かった。いるのかもしれないなあ、不老不死の妖。あったのかもしれないな、こういう噂。宮部さん分厚い本が多いからなかなか手がでないけど、やっぱ面白い、手に取りやすいものからまた、読んでみよう。。

  • 江戸時代を舞台にした、怪奇話の短編集。なにより語り口が素敵。じわじわくるものあり、人情あり。私は「女の首」が一番好きです。なんでまたカボチャ?

  • (2017-03-12L)(2023-03-29L)

  • それぞれのお店の主人や奉公人が遭遇する「あやし」の噺。

    人と人との恋愛や人情,憎しみが,「あやし」を生んでいる。

    一話一話が考え深い。

    「安達家の鬼」が良かった。

  • ①/38

  • いつの間に読み終わった?

  • 宮部みゆき作品で、外れた事はありません。さすがとしか言いようが無い…

  • ”あやし”を扱った話を集めた時代短編集。結局生きている人の心が怪を、鬼を生み出すのだな、と。自分が鬼になるかどうかも心持次第。それでも鬼の中のわずかな良心を感じさせた『時雨鬼』が心に残った。

  • 分類的にはホラーなんどろけど
    情緒たっぷりで怖さはさほど。

    【図書館・再読・10/16読了】

  • 時代物短編集。
    「居眠り心中」 「影牢」 「布団部屋」 「梅の雨降る」 「安達家の鬼」
    「女の首」 「時雨鬼」 「灰神楽」 「蜆塚」
    割り切れぬ謎が残される。

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ・みゆき):一九六〇年東京都生まれ。八七年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。『火車』で山本周五郎賞、『理由』で直木三十五賞、『名もなき毒』で吉川英治文学賞、ほか多数の文学賞を受賞。『霊験お初捕物控』『ぼんくら』『三島屋変調百物語』シリーズ、『きたきた捕物帖』シリーズなど著書多数。


「2025年 『東海道綺譚 時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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