八月の博物館

著者 :
  • 角川書店
3.50
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本棚登録 : 253
レビュー : 32
  • Amazon.co.jp ・本 (533ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048732598

作品紹介・あらすじ

20年前の夏の午後、終業式の帰りにふと足を踏み入れた古ぼけた洋館。そこで出会った不思議な少女・美宇。黒猫、博識の英国人紳士。"ミュージアムのミュージアム"であるというその奇妙な洋館の扉から、トオルは時空を超えて、"物語"の謎をひもとく壮大な冒険へと走り出した-。小説の意味を問い続ける作家、小学校最後の夏休みを駆け抜ける少年、エジプトに魅せられた19世紀の考古学者。3つの物語が融合し、かつて誰も経験したことのない感動のエンディングへと到る。20世紀の掉尾をかざり、エンターテインメントの新世紀到来を高らかに告げる長編書き下ろし。

感想・レビュー・書評

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  • ベストSF2000年5位

    mmsn01-

    【要約】


    【ノート】

  • これは是非、ハードカバーで読んだほうがいい。
    宝物の一冊です。

    どこにでもいける扉があったらいいな
    どこでもドアみたいなんじゃなく。

    単に夏のじっとりした空気を感じるだけでもこの本はおススメ。

    日本・エジプト・フランス・万博

  • いいかげんあちこちに積み上がってる本達を、綺麗に並べてあげたくて本棚の整理をしようと、この作品を手に取った。
    初版本であったので、ほぼ15年前に読んでずぅと眠らせていたらしい。
    内容に関しても、ほぼ記憶がなかった。

    読んでみて、なるほど、昔の私ならきっとなんだこれ?と読んでいたに違いない。

    で、現在の私も物語にドップリ浸りきれないまま読み終わってしまった。
    読み終わってしまってからフト気がついた。
    ひょっとしたら、そういう読み方してもいい物語だったのかもしれない。

    なんとなく納得。

    ただ、私の小学生時代、今まで見てきた私の知ってる小学生6年生は、主人公トオルのように聡明ではない。
    だから、ドップリできなかったのかも…

  •  タイトルとヴンダーカンマー的な装丁に惹かれて読みました。複数の話と様々な要素が絡み、それらが収束していく展開が面白いです。
    (一般担当/take)

  • 資料番号:010235307
    請求記号:F/セナヒ

  • 随分前に買って、名作!と思ってとっておいた本。
    久しぶりに読み返してみた。
    終わりのほうがなんだかむにゃむにゃだけど、発想とても好きだ。
    読み終わって思い返すと、けっこうむちゃな話なんだけど笑
    博物館、美術館、とても楽しい場所。
    いつもわくわくする。
    その感じを小説にも感じることはある。
    小説とは何かをテーマにしてしまった、ある意味では前代未聞の小説。
    物語は必ず作為的なもので、自然でしかなかったらそれはエッセイか日記。
    そこに疑問を持っちゃったら、作家は悩ましいよなぁ。

  • 上野の国立科学博物館に何十年ぶりに行って来ました。インスピレーション満たしてくれるよ!

  • 1/130803

  • 16世紀のエジプト考古学者オーギュスト・マリエット。その物語を描く作家(トオル)と、作家自身の小学六年生の時代のトオル(亨)。いくつもの視点から織り成される瀬名氏のSF小説。

    ちょっとネタバレですが、既に挙げた視点の他にも、さらにその作家のトオルを描く作家(本当の未来のトオルという位置付け)も登場してますます複雑。しかも、その関連性そのものを物語の中で言及した上で、物語自体の解決のキーともなるという、ある意味かなり挑戦的な作品です。・・・って、読んだ人にしか意味が分かりませんよね、このレビュー。

    SF的な要素については、表紙や巻末の「故 藤子・F・不二雄先生に捧ぐ」の言葉からも分かるように、ドラえもんを思わせる設定や表現が随所にでてきます。ミュージアムはどこでもドア?満月博士って魔界大冒険ですよね。個人的には大好きです。瀬名氏は、後にドラえもんの鉄人兵団の小説版を書かれるんですが(既読)、ホントにドラえもんがお好きなんだなあ、と思います。

    また、この小説は後に戯曲「アイーダ」の原案でも有名になる考古学者、オーギュスト・マリエットを視点とした16世紀エジプトの時代小説の要素も持ちます。本当に盛りだくさんで、一回では全てを吸収しきれない、そんな小説かもしれません。

  • 2012年8月29日

    <Le Musée d'Aout>
      
    装画・挿画/影山徹
    装丁/角川書店装丁室

  • だいぶ昔に読んだけれど読み終わったときの衝撃と何とも言えない感動は焼き付いたまま。ただ瀬名さんは文字も話も密度が高いので非常に疲れる。でも読み終えられて良かった、最後がとても良かったので。

  • 読み進むのに苦戦しました。物語の半ば過ぎまで。
    物語の中の「今」と「遠い昔=古代エジプト」、その物語を書いている作者の「今」、という3つの場の相関にてこずって。

    話の半ば過ぎからは、それで? うん、それから? で、その先は? と、終盤まで引き込まれましたが、最終盤になって出てくる「作者の今」が、またもや邪魔をして、こんなものかで終わりました。

  • 過去に読んだ本。確か、大学の時だと思う。

    これもイチオシ!

    入れ子構造みたいになっていて、虚構なのか現実なのか分からなくなって行くけど、リアリティは増していく。

    物書きとしての心意気とかも、書かれており、ためになった。

  • 子供が読むのには難しいし、大人が読むのには幼稚過ぎる

  • 随分と前に購入したものの、今まで積読状態だったもの。
    折角季節が8月なのだからと読んでみたら、なかなか面白かった。

    視点が飛ぶことがあるので、混乱もするし、この視点のものだけを抽出して読みたいと思うところもあるが、最後になればその視点の動きも理解できる。
    挑戦的な本だなという印象が、作中の作家の思うところが混ざって「やられたなぁ」という気分にもなる。

    パラサイト や ブレイン とは違った手触り。

    可能ならば子どもを持つ人に、夏に読んで欲しい本。

  • 確か中学生の頃に旅行中に読みきった記憶が。完璧に表紙買いでしたが、ぐんぐん進むので長さの割りに早く読み終えた気がします。

    3つの世界が同時進行していくのがすごく面白かった!!

  • 2002/6/26読了

  • 二回か三回くらい読んでる筈なんだけどきおくにない…

  • テンポよく話が進む。古代エジプトと小学生の夏休みと作家の懊悩。SFっぽいかな? オチはすぐ読めるけど、ぐんぐん進むのでそんなに苦でもない。厚い割にさくっと読める。

  • 博物館を舞台に、時を越えて、冒険が始まります。
    あの子供の頃、わくわくした事やどきどきした感覚を思い出しました。

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著者プロフィール

■瀬名 秀明(セナ ヒデアキ)
1968年静岡県生まれ。仙台市在住。東北大学大学院薬学研究科(博士課程)修了。薬学博士。
1995年に『パラサイト・イヴ』で第2回日本ホラー小説大賞を受賞しデビュー。
1998年には『BRAIN VALLEY』で第19回日本SF大賞を受賞。
SF、ホラー、ミステリーなどさまざまなジャンルの小説作品に加え、科学・ノンフィクション・文芸評論など多岐にわたる執筆活動を行っている。
2011年に藤子・F・不二雄作品のノベライズとなる『小説版ドラえもん のび太と鉄人兵団』を手がけ、大きな反響を集めた。
ほかの著書に『大空のドロテ』(双葉社刊)、『月と太陽』(講談社刊)、『夜の虹彩』(出版芸術社刊)、『新生』(河出書房新社刊)、『この青い空で君をつつもう』(双葉社刊)などが、また近著に『魔法を召し上がれ』(講談社刊)がある。

「2019年 『小説 ブラック・ジャック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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