続 巷説百物語 (怪BOOKS)

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感想 : 108
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  • Amazon.co.jp ・本 (761ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048733007

感想・レビュー・書評

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  • 「巷説百物語」の続編。
    「巷説百物語」よりも仕掛けが大きくなり登場人物も増えて、さらに面白くなっている。
    「巷説百物語」に登場する「おぎん」の過去がかたられる「狐者異」や「小右衛門」の過去があきらかになる「死神或いは七人みさき」が特に面白い。

  • 新書版(C・NOVELS BIBLIOTHEQUE)
    文庫版(角川文庫)

  • 賞を獲るならこの本だと思ってました。
    何回読み返したかわからない程読んだ1冊。
    この1冊があるからこのシリーズが一番好きです。

  • 持っていて手首が痛くなる本です。笑
    飛縁魔、死神、老人火、微妙につながっている短編
    死神は残酷すぎる。ちなみに飛縁魔は魅入られると血の一滴まで吸いとられ、その命を失う美女の妖怪。←

  • 帯表
    道を通せば角が立つ。倫を外せば深みに嵌る。
    そっと通るは裏の径ー妖怪遣い・又市一味暗躍す!
    帯背
    裏の渡世人、又市一味再登場。待望のシリーズ第二弾。
    見返し
    人の世に凝るもの。恨みつらみに妬みに嫉み、泪、執念、憤り。
    道を通せば角が立つ。倫を外せば深みに嵌まる。そっと通るは裏の径。
    所詮浮き世は夢幻と、見切る憂き世の狂言芝居。見過ぎ世過ぎで片付けましょう。
    仕掛けるは小悪党、小股潜りの又市。山猫廻しのおぎん。事触れの治平−。
    手練手管の指の先、口の先より繰り出されるは、巧緻なからくり、眼眩。
    邪心闇に散り、禍は夜に封じ、立ち上がるは巷の噂、物怪どもの妖しき姿。
    野鉄砲、狐者異、飛縁魔、船幽霊、老人火ー。
    「御行奉為−」

  • 短編集の繋がりが心地よい、シリーズ。こういう仕組みは大好きです。
    妖怪仕立ては面白い。

  • 「後巷説百物語」が直木賞を取っているらしいが、それ続くのが続巷説。それでもこれが直木賞でもおかしくはないだろう。
    最後の「老人火」。読み終わって一息ついたときにジワジワと涙がこみ上げてきた。
    人の人生っていうのは自分の思い通りにはいかないもの。たとえその数年が自分にとって恵まれていても、その生活が続く保証はどこにもない。人との縁もまた然り。そんなことを自分はこの作品から汲み取った。

  • 巧緻に練りあげられた仕掛けやからくりを駆使し、江戸の世にはびこる悪人たちを始末する札撒き御行の又市らの活躍を描いた『巷説百物語』の第2弾。 今回登場するのは「野鉄砲」、「狐者異」、「飛縁魔」、「船幽霊」、「死神」、「老人火」の6つの妖怪だ。額に石つぶてをめり込ませた奇妙な死体。何度処刑されてもよみがえる極悪人。そして一国を揺るがす連続殺人事件。妖怪変化のしわざとしか思えない奇怪な事件の影に、又市たちが再び暗躍する。

  • おぎんさんの出生が明らかに!?<br>
    毎度の各人間模様が大好きです&#9825;<br>
    それぞれの個性に惚れ惚れ!<br>
    それにしても、今回は続きが気になる終わり方でした。<br>
    次、次読みたい〜<br><br>
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    <blockquote><p> 巧緻に練りあげられた仕掛けやからくりを駆使し、江戸の世にはびこる悪人たちを始末する札撒き御行(おんぎょう)の又市らの活躍を描いた『巷説百物語』の第2弾。<br>
     今回登場するのは「野鉄砲」、「狐者異(こわい)」、「飛縁魔(ひのえんま)」、「船幽霊」、「死神」、「老人火」の6つの妖怪だ。額に石つぶてをめり込ませた奇妙な死体。何度処刑されてもよみがえる極悪人。そして一国を揺るがす連続殺人事件。妖怪変化のしわざとしか思えない奇怪な事件の影に、又市たちが再び暗躍する。<br>
     しかし本書は、前回の単なる焼き直しではない。時系列でまとめると、前作の7つのストーリーの間に今回の各話がそれぞれ差し挟まれるという凝ったつくりとなっている。また「野鉄砲」では事触れの治平、「狐者異」では山猫廻しのおぎんの過去がそれぞれ明らかになる。今回は主要人物たちの内面が、本作の狂言廻しといえる戯作者山岡百介の視点から描きだされ、怪事件そのものに焦点が当てられていた前作に比べ、物語としての奥行きも増している。<br>
     さらに後半の「飛縁魔」「船幽霊」「死神」の各話は、それぞれが短編として独立していながらも、土佐の祟り神「七人みさき」をキーワードに複雑に絡みあう仕掛けだ。前作で名前のみの登場だったおぎんの育ての親・御燈(みあかし)の小右衛門がキーマンとしていよいよ登場し、大名家をも巻き込む驚天動地の大仕掛けは一気にクライマックスへとなだれこむ。書き下ろしの最終話「老人火」に待ち構える結末には誰もが驚くことだろう。(中島正敏)</p></blockquote>

  • 12月19日読。
    やっぱ面白い!!下手な推理小説より楽しめます。

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著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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