ドミノ

著者 :
  • 角川書店
3.55
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本棚登録 : 1428
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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048733021

作品紹介・あらすじ

迫りくるタイムリミットもつれあう28のマトリクス。必死の思いでかけまわる人々が入り乱れてぶつかりあって倒れ始めたドミノはもう、誰にも止められない。

感想・レビュー・書評

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  • 私が読む恩田陸氏作品の4冊目にして、本書が1番面白かった。
    ドタバタエンタメ。

    本書発行時より、東京駅構内も周辺も様変わりが激しいが、結構よく行く場所なので情景が目に浮かび面白かった。

    本書が書かれた頃は、携帯電話の普及率が微妙なところ。
    北条和美は持っているが、俳句仲間のオフ会メンバーが落ち合えなかったのは携帯電話を所持していなかったからかな?
    私は、元刑事達と北条和美が好き。


    誤字脱字あり(初版)
    ★登場人物吾妻俊策の年齢が冒頭紹介では71歳なのに70ページでは73歳。(なんで身長・体重・人相まで知っているの?という不思議な点もあるが、まあ、ご愛嬌といったところ)
    ★「共通点が(あ)るような気がした」(154ページ)

  • 映像でみたいと思う作品でした。バイクのシーンとかトイレに駆け込むシーンとか、面白い場面がいっぱいある小説でした。
    例えるなら岡崎体育さんのMVのあるあるネタの曲のような感じ。邦画のコメディあるあるが盛り込まれたような作品で、映画館でみても腹を抱えて笑えると思う。

  • やっと広島に帰りましたw

    ってな事で、恩田陸の『ドミノ』

    タイトル通りで色んなシチュエーションからの話がドミノ倒しの様に絡み合って行く痛快なお話♪

    これ映画にしたら面白いじゃろなぁ♪

    2017年5冊目

  • 色々な人のちょっとした行動が重なりに重なって、カオスなドタバタ劇が起きるコメディです。
    時々爆笑しながら楽しく読みました。
    「そんなこと偶然起きたりしないだろう」と思うような展開も、小説だからこそ楽しめるし、現実でもちょっとしたドミノ倒しみたいなことが起こってるんじゃないかなとワクワクさせてくれます。
    それにしても、今作の東京駅近辺の治安の悪さはなかなかのものでした笑
    読者としては遠巻きに見ている感覚で、実際に騒ぎに巻き込まれるのはめちゃめちゃ疲れそうです。
    登場人物が多く、人物紹介の段階で身構えましたが、展開が早く場面転換も頻繁だったので、しっかりついていけました。
    今作でも恩田陸さんの新たな作風に触れて、本当に多彩な方なんだと改めて驚かされました。
    続編も楽しみです。

  • 『ドミノin上海』を読みたいと思ったので、その前に随分前に読んだこちらを再読。ドタバタ感が楽しい!

  • 28人の登場人物!沢山の登場人物がいるにも関わらず、こんがらがったりはあまりしなかったし、みんなキャラ立ちしてて良かった。
    ドミノがどんどん倒れていくようなスピード感のあるコメディで、読んでて新鮮で楽しかった。
    子役の2人がお気に入り♪

  • 色々な話が最後にパズルがピタッと合うような展開でした。この著者には珍しい作りで、こんなのも書けるんだなあと感心しました。でも、ちょっとゴチャゴチャした印象かなー

  • 28もの登場人物が東京駅で事件に巻き込まれるドタバタコメディー。
    こんなに接点がない登場人物たちが後半になってどんな形で関わってくるのか気になり、読み進めました。最後は並べたドミノがダーっと倒れていくのをみているかのような、爽快な気持ちになりました。
    最初はこんなにも登場人物がいたら話についていけないかも、と不安になりましたが、イラストつきの登場人物表があったので助かりました。

    えり子のキャラクターにはツボりました(笑)
    自分の上司について表現の仕方がおもしろすぎ(笑)
    「すげえ汗っかきだから遠目でも分かるよ、スプリンクラーが歩いてくるみたいだから」(P.78)
    「たぶん、浜に打ち上げられたトドみたいになってると思うんで」(P.193)

  • ミニコメント
    一億円の契約書を待つ、締切直前のオフィス。迫りくるタイムリミット、もつれ合う人々。抱腹絶倒、スピード感溢れるパニックコメディの大傑作。

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/324100

  • よくまとめたなぁ。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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