ぼくとアナン

著者 :
  • 角川書店
4.16
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本棚登録 : 104
感想 : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048733236

作品紹介・あらすじ

イノチっておわらない。イノチって窓の向こうに続く永遠なんだよ。すべての親とこどものための愛と希望の物語。

感想・レビュー・書評

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  • この本は昔昔、飯田譲治・梓河人共著の『アナン』が好きだった人が、懐かしさを求めて読むのに向いていると思います。

    私は『アナン』が大好きで、大好きで、この『僕とアナン』が発売されてすぐに読んだ時には、全くもってしてピンとこなくて。

    10年くらい?の時を経て、だいぶ記憶が薄れてきている中で読んでみると、懐かしいアルバムを開いてみているような感慨がわいてきてなかなか良かったです。

    表紙や挿絵になっているアナンとバケツが可愛くて、そう、そう、こんな子たちだったよって思えるのも、経年のお蔭ですかね。

    「子ども向け」とうたっているのでこの単純さ、ストレートさでいいのかもしれないけれど……。

    『アナン』の時も、『ナイトヘッド』の時もそうなんだけど、発想はものすごくいい、というか大大大好きなんです。たたもっと深いものがあるだろう!と叫びたくなるくらい、作者の想いの上澄みくらいしか文章になっていないような気がして。それが残念です。

  • 家にあってなんとなく読んだ作品。見事にはまりました。
    大人向けに書かれた「アナン」を子供向けに書いたのがこの本です。


    大筋は同じですが、こちらはバケツと名付けられたネコの視点で物語が進行していきます。
    話もわかりやすく簡潔になっていて、人物名や土地名もところどころ変わっています。

    が、「アナン」のスピリチュアルな世界観はそのままです。
    むしろバケツの人間界を不思議に思う率直な気持ちや、時々書いてある「ナオ。」という鳴き声が、よりこの世界を表現している気がします。

    私の中でこの作品の世界は、
    “ステンドガラスのように綺麗で、でもどこか神経質でモノクロの一面も持っている”
    という印象を受けます。


    2、3時間あれば読み切れるので、もっとたくさんの人に知ってほしい作品です。

  • 芸術家を迫力を持って描いた作品が私は好きです。

    作者があえて「こども」向けに書いた苦労が忍ばれます。ふわふわした印象で進みながら、ところどころ、ぐっとくるセリフがたくさんあります。

    「おれのイノチ、やるのになあ」P24
    「きみか--」P294
    まるで、自分のイノチをけずって、ひとカケラずつうめこんでいるみたいに。P334
    ナガレさんは、すべてがはじまったその場所に、まるでいのるようにうずくまっていた。P357

    酒井駒子さんの表紙も最高です。アナンの世界観を見事に表現されています。コラボの真骨頂を見る想いがします。

  • 最初、文頭に付いてる「ナオ」が気になったけど
    猫の鳴き声だったのね。かわいい。

    子供向けに書いたらしいので漢字が少なくて、文章も易しく優しい本でした。

    ナガレさんとアナンとバケツ、ほかの登場人物も
    それぞれいろいろあるけどほんわかですごくほんわかした←

    終わりの一文がすごく好きでした^^

  • 「アナン、」を読んでからなので、バケツ視線ってどうなるのか?ちょっと疑問を抱きながら読み始めましたが…、「良かったぁ~」とホントにうれしくなっちゃいました。バケツのかわいらしさも相まって、こちらのほうがよりあったか~い読了感を味わえます。

  • 児童書らしいけど鼻水でるぐらいすてきやった めっちゃいい話やしきらきらしてる !

  • ゴミ捨て場に捨てられていた不思議な少年アナンと、それを取り巻く優しい動物や人々の物語。

    ナガレさんとバケツやアナン達との出会い、その後のイエナシビト達が寄り集まってアナンを一生懸命に育てる姿が、なんとも微笑ましい。
    ただ「夢の都」を離れてからの展開が、妙に出来すぎてるような感じがして気に食わない。バケツ以外の動物達が「口は悪いけど根は優しい」というような、皆揃いも揃って同じような性格なのも気になった。

    でも最後の最後できっちり締めてくれるのが、この本の良いところ。
    中盤はちょっと冷めた目で見てしまった私だけど、ラストは胸がきゅーんとなった。アナンに一目会おうとするバケツの、そのあまりにひたむきなに姿にウルウルした。

    「ナオ、ごめん、アナン。どうしようもないんだよ。ぼくたちをゆるして。幸せになって、アナン。
    大すきだよ、大すきだよ―。
    ついにアナンの姿が砂つぶになり、見えなくなった。
    胸が痛い。ハートが半分、ちぎれたみたいに。
    ぼくは、こんなに泣いたことはなかった。」

  • 1ページ目から泣けます。
    バケツぅーーー

  • 子供向け と甘く見てましたが、大人でも中学生でも泣けます。
    猫好きとしては堪らない作品。

  • 子供向けだけあってアナンより言葉が簡単で読みやすいけど、感動はそのまま。
    視点が猫からのもので、大人用のアナンとはまた違う味でおもしろい。大人用を読んだあとでも全然楽しめた。

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