聖なる黒夜

著者 :
  • KADOKAWA
4.07
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本棚登録 : 681
感想 : 137
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  • Amazon.co.jp ・本 (676ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048734110

感想・レビュー・書評

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  • RIKOシリーズや花咲慎一郎シリーズにちょいちょい出てくるヤクザの山内練が主人公。麻生警部との関わり、どうしてヤクザをしているのかが全てが分かる本です。壮絶すぎて・切なすぎて、 山内練に底知れぬ恐ろしさを感じつつも心惹かれるのを止められませんでした。

    山内練と麻生警部の愛と因縁の人生は読み応えありです
    この先も期待せずにはいられません。




  • 『RIKO』シリーズ番外、でいいのかな。
    複雑に絡んでくる人間関係の底は『復讐』
    本編で、山内=悪、美貌のカリスマ、ちょっと壊れ系というイメージがついているので、冤罪で人生を狂わされていく過程は見たくなかった。
    まぁ、一片の良心は持っていて欲しいが。
    麻生さんもカリスマなんだろうな・・・そして女運は悪そうだ。
    個人的にガチな及川が好きになった・・・(凹)
    文庫本(上下)には、短編が収録されていて、お得かも。

  • こういった関係って苦手なのですが話し事態はかっこよくて引き込まれて読めました。

  • ●あらすじ●
    悪魔のように悪賢く、美しい男妾あがりのヤクザ…それが、十年振りに麻生の前に現れた山内の姿だった。十年前の気弱なインテリ青年はどこに消えたのか。この十年の間に何が起こったのだ?新宿を牛耳る大暴力団の幹部・韮崎誠一惨殺事件を捜査する麻生は、次第に過去に追い詰められ、因縁の波に翻弄されて暗い闇へとおちていく…。

  • 面白い。
    苦しい。

    そのふたつが同時に心にあった。
    さまざまな人たちの間で交わされる、
    さまざまな形の愛は、
    濃厚で純粋で打算で。
    その激しさに、何度も呑みこまれそうになる。

    麻生と練。

    互いが互いを生み、育て、愛の怪物と化して。

    柴田さんの描く愛の物語はいつも激しくて、痛くて、苦しくて・・・
    いつしか夢中になっている。

  • 最初のうちは過去と現在の話が行ったりきたりするので集中できませんでした。こういう形式は大変読みづらい。我慢して読み進めると複雑に絡まってしまったしがらみや因縁が愛憎劇を生み出し、面白くなっていきます。正義とは何か、常識とは何か、すべてが被害者で、加害者でもあり‥‥何が正しいのかわからなくなってしまいます。人間とはどうしてこうも不完全な生き物なのか。人間の業の深さのようなものを感じずにはいられません。

    同性愛のS●X描写がこれでもか!というぐらい盛りだくさんなので、男性と耐性のない方は辛いかと‥。私は腐っているので大丈夫でしたが、面白いのにこれで読者層を狭めていたら非常に残念です。

  • RIKOシリーズサブキャラである山内と麻生の物語。ということで、「RIKOシリーズ番外編」であり「キャラもの」というイメージで読み始めたものの、そんなもんじゃ済まないっ! なんとも重厚かつ壮大な物語。あの山内にこういう過去があったとはなあ……意外だったけれど、ますますキャラクターの深みが増した。RIKOシリーズ読み返したい気分。
    ミステリとしてももちろんだけれど、それ以外の部分もかなり大きい。どろどろなんだけれど、とても哀しい愛憎劇にやられた~。人それぞれの「愛」のかたちというものに感涙。RIKOシリーズ読んでない人でも読めるし、これはおすすめ。当然、RIKOシリーズをあわせて読んだほうがなお良いんだけれど。というか、RIKOシリーズ読んで面白かったという人は迷わず読むべし!

  • 読み応えありました(笑)
    本が重かったって久しぶりかも?
    しかも、2段!ww
    時間かかるかな?って思ったけど
    ストーリーの面白さに引き込まれてしまい
    テンポよく読み終わりました。
    RIKOシリーズファンには読んでもらいたい☆
    シリーズを読んでからの方が楽しめるかと思いますw

  • 2009.11.12

    山内と麻生の過去のお話。
    RIKOシリーズに出てくる、韮崎が殺された時のお話と、それより前、麻生が山内と出会った頃、山内が韮崎と出会った頃などのお話。
    韮崎殺しの真犯人は、読んでいる途中で薄々わかってしまうのが残念。
    麻生さんがちょっと嫌。

  • 冤罪が一人の青年の人生を狂わせた。
    狂わせた歯車になった刑事は「捜査の天才」と言われた。
    青年は、狂わされた歯車に消沈し死を選択したが
    その命をあるヤクザが救った。
    救われたのか、歯車に二重の狂いを加えたのか?
    狂った歯車は回りの色んな人間を巻き込んで行った。
    絡まる人生の結果は?
    最終、青年と刑事は相対し
    絡まった歯車を逆回転さそうと、動き出す。
    なんて、ページ数の多い小説だったろう。
    読み終えた達成感は確かに、そこに存在した。

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著者プロフィール

 小説家、推理作家。
『RIKO-女神の永遠』で第15回横溝正史賞。
 猫探偵正太郎シリーズ、花咲慎一郎シリーズ など。

「2021年 『猫日記 Cat Diary』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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