静かな黄昏の国

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  • 角川書店
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本棚登録 : 65
レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048734219

作品紹介・あらすじ

「終の住みかは、本物の森の中にしませんか?」終身介護施設の営業マンの言葉に乗り、自然に囲まれた家に向かう老夫婦。彼らを待っていたものは-。表題作「静かな黄昏の国」を含む八篇の作品集。

感想・レビュー・書評

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  • 近未来の短編集かな?グロテスクで未来のない暗いものが多かった。好みじゃないけどインパクトは強かった。楽器を弾くための体に変化してしまう話、臓器移植の話、バカにしていたゲームに取り込まれてしまう話等々。一番印象に残ったのは、世間から隔離され文字も知らずテレビもなく育てられる娘たちの悲しい末路が書かれた「子羊」。私はイヤミスよりも行き着く先は「死」しかない話がダメみたいで、この本はまさしくそんな本だった。

  • 魚介の苦手な私には直球なグロさでした、チビ人魚の踊り食い(≧∇≦)
    臓器移植用クローンの「子羊」は、イシグロ筆頭に幾つも似たような世界設定の話あるよなーと思ったら、コッチが既に10年以上も前の話だった。
    そこ行くと表題作は、終焉ビジネスモノの一つだけど、生活維持省やら自殺パーラーやらタナトスパレスホテルやらとは一線を画す、はるかに現実的な設定で、背筋ヒヤリとさせられる。

  • 日常に潜む怖さ、不可思議な現象、少しSFっぽい話など、収録作品恐怖小説全8編のバリエーションは様々、「引き出しが多い」という感想。

  • どの話もオチは読めるんだけど、狂気の向こうにある世界にひきつけられる。救われるために人は狂うのかもしれないと、甘やかにすら感じる。

    特に好きなのは「リトル・マーメード」と「子羊」

    驚くべきは表題作。初出は1996年だそうだが、東北大震災後に書かれたと思わずにいられない内容。『ブラックボックス』でも感じたが、この作者さんの書く恐ろしい世界は、日本の未来なんじゃないかと錯覚しそうになる。
    短編にしておくのもったいないぐらい。

    「リトル・マーメード」「陽炎」「一番抵当権」「エレジー」「棘」
    「子羊」「ホワイトクリスマス」「静かな黄昏の国」

  • 表題作、原発事故の風刺かと思いきや1996年発表の作品だった。そんな時期からこういう未来を憂いていた人がいたことに驚くと同時に、その未来が現実味を帯びてきたことに恐怖を感じます。

    『子羊』これまた…ありえなくはない未来。ありえなくないところが恐ろしい。

  • 篠田節子は面白い!本当に面白い。そして、うまい。これだけバラエティに富んだ題材を、どれも見事に仕上げるその手際の良さといったら、もう脱帽でしょう。この本でいったら、まず「リトルマーメイド」と「小羊」「ホワイトクリスマス」が大傑作。普通の日常から闇の世界へ滑り落ちていく過程の描写が本当に見事。そしてそして、「静かな黄昏の国」が1996年に書かれていたこともまた衝撃なのです。。。

  • 恐い系の短編8話。

    リトル・マーメイド
    ちょっと気持ち悪い。恐怖小説というよりは、気持ち悪い小説。

    陽炎
     陽炎の意味がよくわからないうちに終わってしまった印象。

    一番抵当権
     一番すっきりした作品。そうだろうねという共感。
     一番いろいろしてもらったのだから、それくらいは当たり前。

    エレジー
     最初は中に、電子楽器が入っているのかと思った。エレジーの意味がわからないと想像ができないかも。

    刺(とげ)
     サボテンの刺。サボテンが嫌いな人は好きになれないかも。

    子羊
     人間の複写(クローン)。少年がなぜ少年のままなのか謎かも。

    ホワイトクリスマス
     結末は想定外。その意味で推理小説といえるかも。
     ゲームのノベライズ。ゲームに嵌っていく。

    静かな黄昏の国
     核廃棄物と人間の寿命に関する、真に恐い話。

  • 表題作の時代までは、幸いにも生きてないと思うが

  • 図書館で借りる。

    SFともホラーとも読める、
    ちょっと怖い短編集。

    風刺が効いている。

  • 短編集ちょっとホラー気味その中に美しさもあるのでファンタジー風味も入ってるかな読後の後味の悪さがひっかかりますそれが持ち味とも言えますが・・・その「ちょっとホラー」の部分がしばしば生活に食い込んできて・・・う〜ん

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著者プロフィール

1955年、東京都生まれ。90年『絹の変容』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。97年『ゴサインタン‐神の座‐』で山本周五郎賞、『女たちのジハード』で直木賞、2009年『仮想儀礼』で柴田錬三郎賞、11年『スターバト・マーテル』で芸術選奨文部科学大臣賞、15年『インドクリスタル』で中央公論文芸賞を受賞。ほかの著書に『夏の災厄』『美神解体』『静かな黄昏の国』『純愛小説』『長女たち』『冬の光』『竜と流木』など多数。

「2018年 『インドクリスタル 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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