管仲 (上)

  • 角川書店 (2003年4月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (328ページ) / ISBN・EAN: 9784048734479

作品紹介・あらすじ

世に名高い管鮑の交わりで知られる、春秋時代の斉の宰相管仲と鮑叔は、周都の洛陽で運命的な出会いをする。はたして彼らの運命は……。その生涯が謎に包まれてきた管仲に焦点を当てた中国春秋時代小説の金字塔。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

歴史を背景にした物語で、管仲と鮑叔の深い絆と葛藤が描かれています。彼らは貧困や苦難を共にしながら信頼を深め、互いの成長を促していきます。特に鮑叔は、自己の評価を超えて管仲を推す姿勢が印象的で、二人の関...

感想・レビュー・書評

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  • 仕官前の苦労話だけど、おもしろいね。人生の教訓

  • 2019/1/6
    史実をベースにしているノンフィクションのようなフィクション。史料が欠落しているところを作者の想像力が埋める。残ページが減っていくのが寂しく思えた。

  • 『管鮑の交わり』と故事で称される管仲と鮑叔の物語。ちなみに、管鮑の交わりとは、互いに理解し信頼し合った、きわめて親密な関係、とある。


    鮑叔は斉の大夫(小領主)の三男であり遊学し、管仲は裕福な家庭に育ちながらも父を失い困窮する。その二人が苦楽を共にしながら信頼を深め、互いに別の主に仕え敵対することがあっても、最後には斉の君主を覇者へと導いていく。

    特に鮑叔は自らが最大の評価をされている状況でさえ、管仲には及ばないと一歩引き下がり彼を推める徹底ぶり。



    「貧しいのはなんじばかりではない。貧しさと戦っているのか。つらさから脱するために努力しているのか。生きた知恵を産み、成長させよ。貧しさがなければ、そういうことにも気づかぬであろう。」
    父が亡くなり兄が散財し実家が衰困、自身も職を持たないために愛する人を迎えることもできない、そんな状況で管仲が聴いた天の声である。


    「人はもちまえの器量を、越えてもしたまわっても、不幸になる。したがって器量いっぱいに生きることが最善であるが、それがむずかしいのは、いうまでもない」
    鮑叔が妻の弟の檽垣(じゅえん)が少年であったときに最初に言った言葉。この言葉が胸にあったかどうかは分からないが、その後檽垣は管仲に仕えて管家を家宰として盛り立てていくことになる。


    「ほんとうの財とは、物ではなく、人です。まず、たがいが財でありたい」
    管仲が妻となる梁娃(りょうあい)に言った言葉。ずしりとくる。互いに尊重しあい、ただ二人でいるだけでそれがかけがえのない財産と言える、そんな関係は理想といえる。



    2015.6.18

  • 春秋時代の政治家・管仲が、不遇時代を経て斉の桓公に仕え、天下をとるまでの物語。まるで中国の史書を読んでいるかのような(や、本物は読んだことないけど)簡潔な文体で、中盤までは話がこれからどう転ぶのか先が読めず淡々と進む。しかし、淡々としているのに所々妙に哲学的なのはやはり中国である。

  • 歴史よりも人の行動の描写が面白かった。

  • 管鮑或いは水魚の交わりで知られる斉の名宰相の管仲と親友・鮑叔の二人が主人公。二人の生い立ち、出会い、管仲の若い日の恋、20歳前後で当時の覇者・鄭の太子に見出された鮑叔。あくまでも文章は薫り高く、ほのかな香りが漂ってきそうな気品があります。登場する女性も美しいだけでなく、貞淑な魅力があり、古代の人物の素晴らしさを感じます。鮑叔が斉の僖公に公子糾の補佐役として管仲を推挙する場面は前半の感動です。

  • 管鮑の交わりで有名も、古い偉人なため、どのような仲であったのかを知ることが出来た。ただ、いつもの宮城谷作品の胸躍る場面は無かった。

  • 管仲と鮑叔の出会いから斉に入るまでの話。管鮑の交わり。漢字が難しく、辞書がないと読めない^^:。

  • 管仲 (角川書店)上下巻
    紀元前650年位 斉:これまでの時代は王や皇族中心の政治であったなか、管子は国王を暗殺しようとした王の下で国民中心の政治を行っていく。

  • 運命に翻弄されつつも天才的な視野を持つ管仲と、人間的な魅力と才能に溢れるホウ叔。二人のまっすぐな関係と才知を描いた作品。

  • 『管鮑の交わり』で有名な斉の宰相管仲の話。
    鮑叔と出会う不遇時代から鮑叔の力で斉の公子の一人に仕えるようになり陽が当たるようになるまでがこの巻に書かれていた。

    斉に入るまでは結構面白かったけれどそれ以降は話がやや端折られているような速さで進んだので本の後半は面白さがやや落ちた気が。

  • 宮城谷さんの著作には、言葉で表現しづらい清浄さが文章に篭っている。
    時に、自分が邪な感情に流されたり、愚かな身を省みず嘆いてみたりするとき、その清浄さが我が身の邪を払ってくれることがある。

    もうこの書を読んで何回目であろうか、少なくとも自分にとって本書との最初の出会いは、自分にとって最悪なタイミングでの出会いであった。
    荒んだ心で上巻を漫然と読み進めていて、少なくとも二回、雷に打たれたような衝撃に見舞われた。

    うまく言葉で言い表せないが、本書を始め宮城谷作品に頻出であり、春秋時代当時の考え方でもある「天」から一瞬光りが心に差し込んだ、と言えばいいのか、ただ己の不明を恥じるという現実にぶつかった、と言えばいいのか。
    挫折したことのある方、今虚しく天を見上げ、天を非情なりと呪っている方、今の自分を不遇であると嘆く方は本書を読んでみるといい。

    もし書を読み進めていて、心が「天」に通じた瞬間があったら、恐らく何かが自分の中で何かが変わることを知るだろう。
    読み進めても何も感じず、何も変わることがなければ、まだ天祐を掴みきれていないのかもしれないし、まだ心が曇っているか、最早そのような思考すら必要がないか、どちらかなのだろう。

    また、最近はびこる「脊髄反射的政治批評」や「限りなく罵倒に近い不毛な批判の名を借りた感情の掃き溜め」について、「まつりごと」への意識が限り無く絶無であることに絶望を覚えるわけだが、

    基本政治とはなんなのか。
    民と政と天の正しいあり方とはなんなのか。

    闇雲に叫ぶことしか能のない連中はまずこれを読みながら、政の原点について考えて欲しい。
    その根幹に色々な政治学の知識を「身」として肥やしていかねば、本当にこの世はデマゴーギッシュ・アジテーターに満ち満ちた、不毛な世界に成り果てるのではないだろうか。

    話が脱線した。

    神智とも言われ、後世の様々な偉人たちにその施政を理想像とされた管仲の、その史書の中で沈黙した前半生。
    知があっても活かす場所もなく、血胤が羽ばたく機会を狭め、親兄弟が事あるごとに管仲を呪うかのように付き纏い、彼を絶望の底へ叩き落す。
    そして唯一の恋人さえそれにより喪った時、死すら超越した絶望にたたき落とされる。
    天とは何であるか。
    その窮地を斉の鮑叔が救う。「管鮑の交わり」と現世まで語り伝えられる真の友であり、師弟であり、ライバルとしての二人の後半生が、斉の家督争いと共に始まっていく。
    管仲・鮑叔・召忽・この三者の「生きかた」を鮮やかに描いた良品。

  • 昔の政治家の人のお話。なかなかおもしろかったです。

  • <上下 図書館で借りる>

    図書館でちらっと視界に入り、
    一旦棚を通り過ぎたものの、気になって引き返して
    借りた本です。

    かねてより気になっていた法家の祖・管仲ですが、
    結構人間臭く、親近感が湧く一面もありました。

    なにがいいって、若かりし日はやんちゃな鮑叔との関係が
    師弟から友情にかわり、お互いを許し、信じ、敬い合うように
    なっていくところです。

    法家といえば、組織論でもよく参考にされ、
    規範に背けば厳罰を下す考え方ですが、
    しかしながらこの本では、「力より徳なり」というメッセージを
    強く感じました。

  • 2008/7 再読

  • ◆春秋時代の斉の名宰相・管仲の話。「管鮑の交わり」の名逸話や桓公に矢を射る話など、宰相になる前の話がメインです。

  • 私の聖書。
    愛して愛してやまない一冊。

  • *上下2巻

  • 春秋の華、といった雰囲気

  • 世に名高い管鮑の交わりで知られる、春秋時代の斉の宰相管仲と鮑叔は、周都の洛陽で運命的な出会いをする。はたして彼らの運命は……。その生涯が謎に包まれてきた管仲に焦点を当てた中国春秋時代小説の金字塔。
    <br>
    【感想】
    http://blog.livedoor.jp/nahomaru/archives/50099410.html

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著者プロフィール

宮城谷昌光
1945(昭和20)年、愛知県蒲郡市生れ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。91(平成3)年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。94年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、2000年、第三回司馬遼太郎賞、01年『子産』で吉川英治文学賞、04年菊池寛賞を受賞。同年『宮城谷昌光全集』全21巻(文藝春秋)が完結した。他の著書に『奇貨居くべし』『三国志』『草原の風』『劉邦』『呉越春秋 湖底の城』など多数。

「2022年 『馬上の星 小説・馬援伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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