- 本 ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048734493
作品紹介・あらすじ
直木賞作家と、版画家の出会いから生まれた成熟の世界。
感想・レビュー・書評
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前情報無く読み始めて、不倫の短編集か…と思ったら違った。
昔はサラッと終わる短編苦手だったけど、まぁ読めた。表題作と妻に先立たれたお話は好きだったかも。
うーん…他は特別面白くはなかったかも。頑張って読んだ本のひとつ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2013年4月28日
<Ikkakuju>
装丁/角川書店装丁室 -
小池真理子さんの本初めて読んだ。
確かにこの方の書く文章はどこなく優雅できれいだと思った。
別の本も読んでみたいなぁ。
08'6'9 読了 -
タイトルと表紙の清冽さに引かれて手に取った本です。
短編よりも短い、掌篇小説集。
短い物語の一つ一つに中年男女の濃密な愛の関係がぐっと詰められています。
この人の作品に触れるのは初めてだけれど、表現や言葉の使い方がとてもきれいな作家だと思います。
静かな時間の流れる作品集だけれど、この作家独特の愛憎の凄みは、小品であろうと変わらず、恐ろしいほどの重さに圧倒されます。
作家本人は、タイトルの『一角獣』が会心の作とのこと。
静かな心の揺らぎと、生と死と愛が見事に描写された作品なので、判る気がします。
私個人的には最初の、ひたすら静かな作品が気に入りました。 -
大人っぽくよくできた短編集。
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短編集です。短編と呼べないくらい短いお話も入っています。
どれも完成度が高く、一様にして「冬の夕方」の凛とした空気を感じさせてくれます。
ご本人は表題作の「一角獣」を会心の出来だとされていましたが、
私としては「こんな花あらしの日の午後は」「石榴の木の下」も捨てがたい・・・!
また、挿絵として描かれている門坂流さんの版画が素晴らしい!!
著者プロフィール
小池真理子の作品





