忘れ雪

著者 :
  • KADOKAWA
3.41
  • (81)
  • (84)
  • (195)
  • (47)
  • (14)
本棚登録 : 690
感想 : 141
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (506ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048734509

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 会社の先輩に借りた小説を、土日で読みきった。
    前半を土曜の午後まで読んでて、続きを昨日寝る前に読み始めたら、
    止まらなくて最後まで読んじゃった。3時まで。

    ベストセラーになった本、らしい。

    ベストセラーの恋愛小説って、「世界の中心で愛をさけぶ」と、「冷静と情熱のあいだ」を読んだけど、
    正直、どちらも、そこまでいい小説って印象がなくって、恋愛小説ってなんかイマイチ。
    と、思ってたけど、
    この「忘れ雪」はおもしろかった!

    恋愛小説で「おもしろい」という表現はちょっと違う気がするんだけど、
    「おもしろい」という言葉が一番ふさわしいと思う。

    なんていうんだろう、「先を読みたい」と思わせる構成なんよね。

    ストーリーの中身より、小説としての「技術」でおもしろいという感じ。

    もちろん、中身も、運命のいたずらに翻弄される主人公2人が、
    純愛を貫く話で、すごく感動的。
    不遇な少女時代に出会った初恋の男性を想い続けた深雪と、
    温厚で実直で、でも家庭の問題からか女性を好きになったことのない主人公が、
    運命的な再会をして、強く惹かれあっていく・・・という話。
    だけど、再会してから、なかなか思うように結ばれず、
    色んな障害が重なり合って、大変なことになっていく。

    前半が、最初の出会いから、再会と再び別離するはめになる部分で、
    これが、かなり泣けます。

    が、後半が・・・ものすごい展開で、「障害」って言うか、サスペンスドラマ状態。
    恋愛小説というよりも、推理小説。
    でも、本当に読むのを途中で止めれなくなるくらい、
    話の組み立てがおもしろい。

    あとがきを見てみたら、この作者は「経済犯罪小説(?)」を書いてる人で、
    初の恋愛小説だったんだって。
    それですごく納得した。
    話は確かに恋愛小説なんだけど、恋愛小説らしからぬ「おもしろさ」があった。

    なので、「恋愛小説」というキレイなイメージで読むと、ちょっとどうかな?という感じですが、
    読み応えのある、面白い小説でした。

    ただ、私は、もっと作者自身の「伝えたい想い」が根底にある小説が好きなので、
    こういう、ドラマっぽい「読み手を楽しませる」小説は、すごく好きな部類には入らないんだよね。

  • 初めてこの人の本を読みました。前半はよかったのですが、後半から話が思わぬ方向に…。ほかの作品も読んでみようと思います。

  • ぎこちない文体に引っかかりつつ、珍しく純愛小説かと思って途中で投げ出しそうになったが、後半から動き出す状況に、この作家らしさが感じられ、結局最後まで読めた。人間が筋立ての駒にされているような所が残念。

  • ちょっと無理やり感はあるんだけど、面白かったです。

  • 読み終えたのはたぶん7年ほど前だと思う。
    学校の読書時間のために買ったのだけど、読み始めたら止まらなくなり一日で読んでしまった。
    今思うとよくあるラストなのかもしれないけど、当時は
    とても感動したのを覚えています。

  • とても長い小説ですがいっきに読みました。
    少しドロドロしていますが人生でも恋愛でも純粋な気持ちが
    意外性を与えおもしろくなっていくんだと思いました。
    【熊本大学】ペンネーム:ころころ
    ☆この本は熊本大学附属図書館中央館にあります。 
     請求記号 913.6 Sh,62

  • はなしが結構はちゃめちゃだった。フィクションだからこそあり得る話。現実でこうはならない。でもフィクションだからこそ面白くもあった。

  • 初めてこの作家さんの本を何気に手をとり読みました。
    一気に読んで日常ではないなと思いながらも泣きながら読んだのを覚えています(;o;)

  • 僕は忘れ雪に託す 春に奇跡が降ることを


    何か、いろんな人が薦めてたし、友人も号泣したーって言うから読んでみたけども。

    あまりにも突拍子がなさすぎる展開で感動する間がなかった感じ。

    確かに、こういうのがすきだろうなーって人がいるのはわかるから、やっぱり好みの問題で、それが私にはあまり来なかったなー。

    悲恋読みたいなーって人は読んでみてもいいんじゃないかと。

  • 本を読んで初めて声を上げて泣いた思い出の作品です。切ない

全141件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

1998年作家デビュー。2003年『忘れ雪』が大ベストセラーとなる。『ある愛の詩』『あなたに逢えてよかった』と続く“純恋小説”という新ジャンルを打ち立て、話題となる。著書に『動物記』『ブルーバレンタイン』など多数。近年、『虹の橋から来た犬』がスマッシュヒットとなる。

「2023年 『なごり雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

新堂冬樹の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×