はつ恋 ツルゲーネフ

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784048734639

感想・レビュー・書評

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  • 恐ろしい。こんな育て方しちゃったのは誰だよ。
    それが生き方だと教えたのは誰だよ。
    はつ恋は誰のものだったのか。

  • 中学生くらいの頃、私の性癖を狂わせる一因となった本。これが絵本になるの……?ってびっくりして、懐かしくて読みました。
    原作の方がもっとドロドロしていた気がする。だけど、柔らかい雰囲気の言葉と絵が好き。どちらも違った魅力で、絵本版も原作も好き。

  • 小川洋子さんの優しい儚い綺麗な文章が好きです。

  • ツルゲーネフ『初恋』を、訳:小川洋子、絵:中村幸子で仕立てた大人向けの絵本。ツルゲーネフの描く世界は、なんて冷たく、静かなんだろう。ページをめくる度に、言葉が心の奥深くを憂愁で満たしていく。 小川さんが訳したのだから、もうその深みから抜け出せない。『ミーナの行進』に登場する一冊だというのも、私を特別な気持ちにさせる。

  • じつは読んだことなかったので、思わず手に取りました。なかなか刺激的なお話。小川洋子さんだからさらになのか、クールな中に人間味を感じました。

  • ツルゲーネフの原作を読んでいないからか、しっくりこない。
    16の僕が恋した相手は、隣家の少女で、しかも父親の浮気相手だったことが発覚。
    「恋は盲目」と言うのか、彼女の言動全てが愛おしく、ずっと見ていたい、彼女の言う通りにしたい。
    そんな僕の、狂おしいほどの感情は初恋そのものだった。

  • こういう女が何故モテるんだ…

  • 「ああ、穏やかな情感、やわらかい響き、心動かされたときのやさしさや平静さ、恋愛に始めて感動したときのとろけるような喜び。おまえたちはいったいどこへ行ってしまったのだろう。」
    (トゥルゲーネフ/沼野恭子・訳/初恋/p.55)

    青年が始めて抱いた恋に暴力的に感情を揺さぶられるさまや、ジナイーダや彼女を取り囲む艶やかで薄暗い世界がとても美しかった。

  • 初恋という題材がここまでどろどろしたものになるとは思わなかった。

  • 初めて恋をした少年の心の機微がよく描写されていて、面白かったです。本が苦手でも、すらすら読めました。

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著者プロフィール

1962年、岡山市生まれ。88年、「揚羽蝶が壊れる時」により海燕新人文学賞、91年、「妊娠カレンダー」により芥川賞を受賞。『博士の愛した数式』で読売文学賞及び本屋大賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。その他の小説作品に『猫を抱いて象と泳ぐ』『琥珀のまたたき』『約束された移動』などがある。

「2023年 『川端康成の話をしようじゃないか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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