疾走

著者 :
  • 角川書店
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レビュー : 370
  • Amazon.co.jp ・本 (492ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048734851

作品紹介・あらすじ

剥き出しの「人間」どもの営みと、苛烈を生き抜いた少年の軌跡-。比類なき感動の結末が待ち受ける、現代の黙示録。重松清、畢生の1100枚。

感想・レビュー・書評

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  • 通勤中に読む用に購入。おもしろかった。重松清はこういうテンションのお話しが好きだ。エイジとか疾走とかくらいの。

  • 一気に読めた。疾走=主人公の走る様子=厳しい現実から遠ざかろうとする様子。と解釈したが、ここまで救われない話も珍しいのでは。
    気になったのは、兄の精神構造。事件の発端となった精神崩壊のそもそもの原因は、人間関係を上下の力関係でしか捉えることが出来ないという視野の狭さではないかと。
    万が一自分に子供が出来たら真っ先に、「自分を知り、足りないものを真摯に受けとめる寛容さ」を養わせる必要があると感じた。

  • 重松作品の中では苦しみながら執筆したのではないかと思わせる作品
    。家族でもなく友情でもなく、得意ジャンルのエロでもない。
    小説としての評価はわからないが、心に残る作品であることは確か。

  • 長編小説。虚無感。そして物語が重々しく人間の歪な感情や、心が崩壊していく最期の瞬間までを鮮明に描いている。
    胸がつまるような物語を読み進めた最後、この物語の語り手で主人公を「おまえ」と呼ぶ人物の「わたし」が、あの人だったんだと知った時…、
    主人公と読み手が救われる唯一の希望だと思う。
    この「疾走」というタイトルに相応しい内容の物語。
    読み応えがあり好きな本です。
    ※生々しい性的描写あり

  • 暗いけど、重松清独特な描写で読み始めたらイッキだったな。後半せつなくて、救いがないようで…やっぱり読み進めるのが辛かった。

    このラストしかなかったのだろうけど、シュウジにはこんなラストしか残されなかったのかと少し恨んだ。

    社会のダークサイドが描かれた気合いの必要な作品。

  • ひとりには「孤独」のひとりと、「孤立」のひとりと、「孤高」のひとりがいる。らしい。
    ひとりについて考えさせられる。
    主人公には、これでもかと言わんばかりの出来事がおきる。心の弱いときには、読まない方がいい。
    少年、少女も読まない方がいい。
    誰にもお勧めはできないけど、話はよかった。

    エロさがこんなに激しくなければ、中学生にも薦められるものを、何を考えてるんだ、重松さんは。。。

  • 読むのに精神力と体力がいる。
    面白い。
    けど重すぎて一気には読む勇気がなかった。

  • 重い!!とにかく内容が重い本でした。
    語り口調とかそういうのも含め重い。

    主人公は中学生の少年。
    彼の身に次々に降りかかる出来事があまりにもつらい。
    昼ドラ並に不幸が襲い掛かるんだけど主人公はケナゲと言うか
    ポジティブと言うか。まさに疾走ってタイトル通りな内容です。

    ラストも重いんだけど。それでも最後の最後だけ少し救われたかな。
    私個人的にはね。でもでも悲しい本でした。
    もう主人公だけじゃないの。出てくる人みんな悲しい感じ。

  • 「浜」で育った少年と「沖」で育った少女の切なくて、悲しい人生の物語です。

    2人は一家心中や親の借金地獄、暴力にまみれた町を時間をおいて出て行く。

    再会した2人はお互いに「ひとり」で人生を生きていた。

    最後は「ひとり」を守るために「ひとり」を助けようとするが・・・

    長編で描写が細やかで、作者独特の作風が強烈に表れていたと思います。

    今年読んだ中でもbest3に入るかなと思いました。

  • 疾走

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著者プロフィール

重松 清(しげまつ きよし)。1963年、岡山県生まれの小説家。早稲田大学教育学部卒業。
出版社勤務を経て、フリーライターとして独立。ドラマ・映画のノベライズなどを手がけたのち、1991年『ビフォア・ラン』で小説家デビュー。
1999年『エイジ』で山本周五郎賞、2000年『ビタミンF』で直木賞、2002年『流星ワゴン』で「本の雑誌年間ベスト1」、2010年『十字架』で吉川英治文学賞、2014年『ゼツメツ少年』で毎日出版文化賞をそれぞれ受賞。
山本周五郎賞、講談社ノンフィクション賞選考委員を務める。2017年、早稲田大学文化構想学部客員教授に就任。
『とんび』、『青い鳥』、『流星ワゴン』をはじめ、多くの代表作がドラマ化、映画化されている。

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