疾走

  • KADOKAWA
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感想 : 375
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  • Amazon.co.jp ・本 (492ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048734851

感想・レビュー・書評

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  • 辛い方の重松清。

    のめり込むように読めるけど読後の虚脱感がハンパない。

  • 壮絶な「ひとり」を描き、そして最後の結末を迎えた。いじめ・放火・殺人・セックス…色んなものを削ぎ落として、やっと人と繋がれた。孤独の夜にこの本を読んで「ひとり」の絶望の果てを知ることができた。流行とか面白さとか余計なものは捨てて読む本だ。

  • 周りの評判が高かったから読んだけど、そんなでもない。
    上巻は面白かったのにな。失速。

    性描写いらない。
    結局何が言いたいんだろ。
    死ぬ方が幸せなら死ねてよかったね。そういう死もあると思う。

    私がいかに幸せな環境で生きてるか分かる小説。

  • 過激な内容だけれど、作品の世界に引き込まれ、疾走するかのごとくあっという間に読み終えた。何とも言えない不快感で胸が苦しくなる。あまり読み返したくはない。

  • 読了後、不快感が強い。
    ハッピーエンドを期待していただけに、後味が悪かった。性描写も、執拗で不愉快。
    シュウジがエリと漸く気持ちを通わせ、もう少しで帰ることが出来る所まで行きながら、なぜ最後にシュウジが死ななくてはならなかったのか、意味がわからない。因果応報?公平や差別をテーマにしていながら、全く救われない家族の末路を見せたことに、納得がいかなかった。

  •  とにかく重い。読了後、ずっしりと重い気持ちだけが残る。

     シュウジ自身は普通の子供なのに、周囲の環境のめまぐるしい変化に流され、落ちていく。本人は何も変わっていないし、変わろうともしなかったのに、ただ現実を静かに受け止めていただけなのに・・・。

     神父のような大人が、もっと常に身近にいて、温かく助けてくれていたら、生き急ぐようなことになならなかったんだろうなぁと思う。

  • とにかくどこをとっても苦い
    特に新聞屋の同室のおやじとのことは、一瞬救いが見えただけに辛い
    人に重松清すすめてきたけど、気持ち悪くなるくらい執拗な場面あり、これは勧められない

  • タイトルをあまり真に受けないほうがいい。
    この話は疾走感溢れる話ではほとんどなく、とにかく暗い話である。
    しかし、暗い中にもどこか暖かさを感じとることが出来たのは救いに感じた。
    ただ一つ残念に思ったのは、性描写が有りすぎる点だ。正直そこまで要らないだろう、と僕は思うのだが。
    もしこの本を初めて読む人がいるのなら、以下の点に注目すればより楽しめるかもしれない。

    「疾走」の語り部は一体誰なのか?

  • これから読んだ本の感想を書き留めておこうと思って読んだ1冊目…どうしてこれを選んだ自分orz

    何でだろう?
    シュウジは普通に『青春』てのを謳歌できるワク内にいたのに、優しさも気遣いも少年らしさもあったのに…落ちて行く時でさえ一生懸命考え、防御し、抗い、生きたのに何でこうなる。
    悪いことしてないじゃないか!
    これが少年の受ける運命かよ…
    少し位救いが欲しかった。

    楽に死んで欲しいと、せめて安らかに召されて欲しいと、主人公の死をこれ程願った物語はない。
    辛過ぎて涙が出る気もしてなかったのに、トクさんの事で涙が出た。
    他の事に比べれば些細な事なのかもしれないけど、どうなるかは予想できたけど…あれは。

    世間的にはダメなオンナだし、身近にいたら関わり合いになりたくないタイプの人間だが、
    アカネは聖母だったなと思う。
    うまく言えないけど、人として大切な根底の部分がちゃんとある人。
    居てくれてありがとう。
    神父さんも
    エリも居てくれてありがとう。

    ちょーっとダメージがデカイので引きずりそうだけど、辛いし重い物語だけど…ハッピーエンドと思っていいかな…

  • からっぽなのに、ずっしり重い。
    そんなお話。

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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