- Amazon.co.jp ・本 (492ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048734851
感想・レビュー・書評
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辛い方の重松清。
のめり込むように読めるけど読後の虚脱感がハンパない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
壮絶な「ひとり」を描き、そして最後の結末を迎えた。いじめ・放火・殺人・セックス…色んなものを削ぎ落として、やっと人と繋がれた。孤独の夜にこの本を読んで「ひとり」の絶望の果てを知ることができた。流行とか面白さとか余計なものは捨てて読む本だ。
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周りの評判が高かったから読んだけど、そんなでもない。
上巻は面白かったのにな。失速。
性描写いらない。
結局何が言いたいんだろ。
死ぬ方が幸せなら死ねてよかったね。そういう死もあると思う。
私がいかに幸せな環境で生きてるか分かる小説。 -
過激な内容だけれど、作品の世界に引き込まれ、疾走するかのごとくあっという間に読み終えた。何とも言えない不快感で胸が苦しくなる。あまり読み返したくはない。
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タイトルをあまり真に受けないほうがいい。
この話は疾走感溢れる話ではほとんどなく、とにかく暗い話である。
しかし、暗い中にもどこか暖かさを感じとることが出来たのは救いに感じた。
ただ一つ残念に思ったのは、性描写が有りすぎる点だ。正直そこまで要らないだろう、と僕は思うのだが。
もしこの本を初めて読む人がいるのなら、以下の点に注目すればより楽しめるかもしれない。
「疾走」の語り部は一体誰なのか? -
これから読んだ本の感想を書き留めておこうと思って読んだ1冊目…どうしてこれを選んだ自分orz
何でだろう?
シュウジは普通に『青春』てのを謳歌できるワク内にいたのに、優しさも気遣いも少年らしさもあったのに…落ちて行く時でさえ一生懸命考え、防御し、抗い、生きたのに何でこうなる。
悪いことしてないじゃないか!
これが少年の受ける運命かよ…
少し位救いが欲しかった。
楽に死んで欲しいと、せめて安らかに召されて欲しいと、主人公の死をこれ程願った物語はない。
辛過ぎて涙が出る気もしてなかったのに、トクさんの事で涙が出た。
他の事に比べれば些細な事なのかもしれないけど、どうなるかは予想できたけど…あれは。
世間的にはダメなオンナだし、身近にいたら関わり合いになりたくないタイプの人間だが、
アカネは聖母だったなと思う。
うまく言えないけど、人として大切な根底の部分がちゃんとある人。
居てくれてありがとう。
神父さんも
エリも居てくれてありがとう。
ちょーっとダメージがデカイので引きずりそうだけど、辛いし重い物語だけど…ハッピーエンドと思っていいかな… -
からっぽなのに、ずっしり重い。
そんなお話。