- 本 ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048735384
作品紹介・あらすじ
「死ぬ時は笑おうと思っていた」彼は確かに笑ったように見えた。どうすることもできない怒りに震えた…。欲望にまみれ、哀しき“約束の街”に、川中、キドニー、沢村、“ブラディ・ドール”の男たちが乗り込む。
感想・レビュー・書評
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知っている人物の過去と今とこれから。ちょっと緊張した最後の時間。なるほど。だよね。彼しかいない。いつもの過激な戦いがなかったから静かに読み終えることができた。
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ハードボイルド?
思い込みの強い男たちが、周りを睨みながら、意味ありげに活躍する、といった小説は私の肌には合いません。 -
たぶん、歳を取ることで、川中は徐々に肉体の衰えを知って死に近づき、キドは生き延び続けることで死は緩慢になった。その分、お互いの距離は否応なく近づいたのかもしれない。
彼らのやり取りは、どこかじゃれ合いみたいな、終われないゲームを惰性で続けているような、そんな安堵と諦念すら感じます。
だから、愛情に極めてよく似ていた別の複雑で刺々しいモノを、分かりやすい「親愛」一つに変換していてもおかしくはないのかもとふと思いました。
西尾先生に義妹…?という戸惑いは、キドニーが実質的に主役ということで全部帳消しです・笑。
あいかわらず偏屈で皮肉やな素敵老人になってくれて嬉しい。 -
シリーズの7作目とは知らず、この本から読みました(その後シリーズ全部読みましたが)。
登場人物の関係がわからないなりに楽しく読みました。この本を読んで好きになった登場人物がこの本の中で死に、その後たまたま一緒に借りていた6作目を読んだらその人が生きていて、凄く切なくなったのを覚えています。 -
約束の街シリーズの最新刊。N市メンバーS市を乗っ取るの巻ー。いや本当にもう。しかし若月さんは某社長(隠れてない・・・)の登場に嬉しがり過ぎです。まるで読者の代弁のごとく。BD読んでない人にはやさしくない本です。
萌えポイント追記→<font color="white">やっぱ社長と坂井が大好きだ。表に車を見ただけで社長室直行、川中に声かけてもらって犬のように喜ぶ若月。高岸、1人で来た時は突っ張ってるくせに後から坂井と社長が来ると途端に気を緩めすぎ。ていうか坂井のこと開けっぴろげに好きすぎ。アンタ知合ったばかりの人たちの前でそんなに尻尾振っちゃってもう。坂井は坂井で兄貴風吹かしてると思えば懐かしの故藤木手料理に思いを馳せたりして。高岸も坂井も男に手料理ゴチになった回数を覚えてるんじゃない。羨ましいぞこら。これが仲間ってやつか、と感慨深げに若月。なんか違う(笑)。水村なんか誘ってもありがたくないだろうなんて言ってますがその前に水村君は若月とピラフ食ってますよ。坂井君水村に藤木の影を求めすぎ。水村と若月が仲良くなってきたのは嬉しいけど。社長は今回年のせいか、穏やかでしたな。キドニーの辛口も熟年の連合いの如く慣れた感じで応酬してるし。この2人お互いの地雷を踏み合ってます。主にキドニーの方が突っかかってるんだけど。ラスト辺り忍さんが坂井に、俺の代りに満兄をボコってくれてありがとうと言って、坂井は短く「いえ」と返してるけど、これは川中社長の代りだよな、明らかに。と思ったら後でやっぱり小声で言ってるし(笑)。社長の手足ですから坂井。ていうかこんなに長いこと店空けてていいんですかね。高岸はフロマネの筈だし、坂井もまだバーテンもやってる筈。BD誰に任せてんだろう。まさか臨時休業はしないよなぁ。今回やたらと食事シーンが目に付きましたが、坂井が酒作ってくれなかったのがちょっと残念。コーヒーは入れていたけど。念入りに。</font>←。
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いわゆるハードボイルドってやつ。
なんかうちらの日常ってなんじゃろ
って思う。 -
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ハードボイルド作家として作者が好きだったが、この本は残念ながらいまいち…
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巻頭に登場人物の紹介があるのだが、それを読まなくてはポンポン出てくる登場人物にうまく感情移入できない。読書に対してちょっと不親切だと思った。もうちょっと登場人物の説明をストーリー中にやってほしかった。
話の内容としては、文系ネクラーな僕とは正反対の物語になっているので、憧れを抱いて読めた。面白かった。(´-,_ゝ-`)プッ -
北方謙三の本格ハ−ドボイルドを久しぶりに読んだ。有り得さそうでなさそうな世界を楽しんだ。葉巻やカクテルの豊富な知識にふれ違った意味で楽しめた。
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