グラスホッパー

著者 :
  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048735476

感想・レビュー・書評

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  • 読みやすいし、わかりやすいし、それぞれのキャラクターも個性豊かで魅力的な感じでした。
    それぞれが徐々に繋がっていく感じが良いのですが、あまりに人が簡単に死ぬものだから、現実世界もそうなんじゃ?と思ってしまい、好きなテーマではなかったかなぁ。

  • 新刊『777』を図書館が新規購入してくれたら早目に借りられそうなので、今のうちに復習をしておく。
    『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX』全て5年前に読んでいる。

    色々と描写が怖いので、そういうところは薄目で読み飛ばした。

  • No. 24い001A,7      読了日:2024年 1月 2日

    図書館で「777 トリプルセブン」を借りる順番が近づいてきた為、「グラスホッパー」を読むことにしました。

    この小説は、鈴木、鯨、蝉がそれぞれの思惑をだき押し屋を探すといった物語です。

    鯨さんだけ人間離れした能力を持っているような気がしました。誰も鯨さんを相手にしたら勝てないようなと思いながら読みました。

    本来、交わることのない3人が押し屋を探して交わっていく様子は読んでいて面白く感じました。
    --------------------------
    ⭐あらすじ
    二年前に妻を交通事故で亡くした鈴木は車を運転していたフロライン会社という社長の息子にあたる寺田長男に復讐を誓う。復讐の為フロラインに潜り込むことに成功する。しかし、復讐の為潜り込んだのではないかと疑われてしまう。車内に連れ込んだ2人組を殺害すれば疑いは晴れると脅される中、車内から鈴木が目撃したのは復讐を誓った寺田長男が車にひかれるところだった。寺田長男が「押し屋」に殺されたのではないかと囁かれる中、鈴木は押し屋の正体を探し始めることに。

    だが、押し屋を探しているのは鈴木だけではなかった。様々な思惑をだいて、殺し屋の鯨、蝉が押し屋を探し始め。

  • 伊坂さんの本は今まで読んだもの全部面白かった!で終われるんだけど、こういう人の死にかたはいかんですよ?と思いながら読むので中盤くらいまでなかなかこの世界観にハマれなくて

    どうしよう…初めて伊坂さんの作品でいまいちって思うかもしれない…

    と不安になりながら読み進める日々

    安心してください
    中盤から後半にかけてだんだん面白くなってきて
    うん、それなりに面白かった!
    で読み終えることができました
    本当に良かった

    本当にこんな世界があったらぞっとするけど無いとも言えないんだよなと思いつつ

    無いことを願うしかない

  • かなり前に1度読んだのですが、マリアビートルをまた読もうと思ったので、先にこれをと再読。あっさり描写されているけれど、結構内容はえぐいですよね。そして映画はもっとだったように思います。最後なかなか電車が途切れないのは幻覚ではない?

  • 凄まじいとしか言いようがない。マリアビートルも読まなくては。

  • 自殺屋、刃物を使う殺し屋、押し屋、
    色々な殺し屋と
    妻の復讐をしたい一般人。

    それぞれの登場人物がみんな主人公のように思えて、その中でも、私の中でお気に入りが出てきて、

    殺しの描写が結構多かったのですが、
    現実世界のようでそうじゃない感じ、うまく言えないのですが、絶妙な感じが
    憎悪感少なく読み進めることができました。

    それぞれ最初はバラバラなのに、重なっていく中盤がやはり一番わくわくしました!

    最後の終わり方は、私的に少し期待してしまった分、そっかーと言う感じでした。

  • 章ごとに書かれる個性溢れる殺し屋。
    鯨も蝉もとても魅力的だった。
    (殺し屋なのにね笑)
    話が進むにつれて、それぞれが繋がっていく様は流石だった。
    そして、あの若い男女は?
    最後の鈴木が見たものって…

  • グラスホッパー ←
    マリアビートル
    AX
    777

    鈴木:主人公。フロイライン契約社員。特殊能力なしの一般人
    寺原:フロイライン社長。フロイラインはドイツ語で令嬢
    鯨:自殺屋。「罪と罰」が愛読書の巨漢
    蝉:ナイフを使う殺し屋。軽〜い感じの若者
    岩西:蝉の上司。「ジャック・クリスピン曰く〜」が口癖
    槿:押し屋。有能に描かれている
    すみれ・健太郎・孝次郎:劇団。槿の家族を演じる
    スズメバチ:男女2人組の毒の殺し屋。詳細触れられず


    槿の家族と鈴木のやりとりが凄くいい感じ。

    「告白?」すみれが好奇心を隠そうともせず、見つめてきた。「鈴木さん、告白って何の?」
    何の、と言われても困る、と思いながら、「実は僕は、家庭教師ではないんです」と答えた。
    「あ、それ、もう言っちゃうんだ?」とすみれは残念そうに微笑んだ。安っぽいクイズ番組に対して、「もう正解を言っちゃうんだ」と不服を口にするのと似ていた。


    777をきっかけに改めて殺し屋シリーズを読み直しましたが「トーキョート」「ブンキョーク」の回収もさすがだし「バカジャナイノー」のリフレインも印象的ですね!

  • 元気な殺し屋もいれば、静かな殺し屋もいる。悪いやつだらけ。
    鯨の存在が不気味で怖い。
    爽快感はあまりないかな。

  • 鈴木!劇団!蝉!鯨!僅!殺し屋の戦い!

  • #愛すべき殺し屋たちの罪と罰逆さに読んだ蜜と唾まで

  • 一家皆殺し専門の殺し屋の蝉・道路で駅で人を押して殺す
    押し屋の槿・毒で人を殺す殺し屋(スズメバチ)・
    自殺屋の鯨・そして非合法的な商売で設ける会社の社員達。
    とにかく世の中のダークな部分ばかり集合した話。
    読んでいて明るい気持ちには一切なれません。
    拷問の描写なんて残忍そのもの。村上春樹的文章と言われて
    しまっている違いをそのグロテスクな描写によって出そうと
    しているのか?と疑問に思うほど。
    話の筋は推理小説的予想外の展開などがあって面白い。
    でもあまりにも残虐な発想についていけず星3つ。
    女性を監禁して何度も妊娠させて、その子供の臓器を売買する
    という発想がフィクションでも許せない。

  • 2/3くらいまでは、没入できずに、なんとか少しずつ、読んでいた。その後のラストまでは、割と一気に読めた。読了感は、何とも言えないけれど、悪くはなかったのかなぁ。位の印象。
    星は2.5くらい、だけど、四捨五入で3になりました。

  • やっぱりこういう殺人とかは苦手だな
    疲れたけど、人が変わってちゃんと読めるようにはなってた、純粋に自分に合わないだけ、怖い

  • 復讐。
    功名心。
    過去の清算。
    それぞれの思いを抱え、男たちは走る。
    3人の思いが交錯したとき、運命は大きく動き始める…。
    クールでファニーな殺し屋たちが奏でる狂想曲。
    (アマゾンより引用)

    すごいいっぱい人が死ぬ(笑)
    人が死ぬ描写がちょっとエグい

  • 殺し屋のお話なのに淡々と進んでいくギャップが癖になる。

  • 再読。やっぱりAXよりも好み。登場人物、描写、伏線回収、どれを取っても流石です。実はマリアビートルは未読でしたが、改めて読んでみたくなりました。

  • 「マリアビートル」を読むために再読。
    前読んだときはたしか、最後が寂しい気がして微妙だったような記憶があるけど、今読むとそうでもない。
    前は鯨さんに思い入れながら読んじゃったからなー。がんばれ鯨!って。
    鈴木くんはいいやつだ。蝉は可愛らしい。まあどいつもこいつも悪いことやってんだけども。

  • 図書館で借りた本。

    亡き妻の仇をとるために、危険な道へ入り込んだ「鈴木」は、当の仇が交差点で車にはねられたところを目撃するが、その事故現場から立ち去った男がいた。
    それは、巷で有名な「押し屋」ではないか。「押し屋」の正体を確認するために、男を追いかけるように、上司から命令され、追いかける。
    しかし、追いかけた先には温かい家族があった。

    一つの事故を、「鈴木」、殺し屋の「蝉」、そして相手を自殺へと追い込む自殺屋「鯨」の側から見た視点でそれぞれが交差しながら描かれている。

    押し屋らしき男の息子と、鈴木がサッカーをして遊んだ時の、「PKって、何の略か知ってる?」のくだりがほほえましく、穏やかでないこの話の中で、ほっこりした気持ちになった。

著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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