愚か者: 畸篇小説集

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 39
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048735568

感想・レビュー・書評

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  • なんでこれを読もうと思ったのか、きっかけを覚えていないのだけれど(汗)、めったに触ることがない私小説というジャンル……短編なので1つ1つは短いのだが、苦みというかうすら寒さというか、背中のほうで妙にうねうねした感じを覚える不思議な短編集だった。

  • 蜘蛛が普通にしゃべり出す(;´Д`A ```

  • ちょっと幻想的な味の短い散文のような短編集。この人にこういう作品があるとは知らなかった。「ちのつく言葉」の滑稽なような不気味なような人間像が鮮やか。「ある田舎町の老妓の話」も沁みる。

  • 車谷さんを読み始めて1年弱。きっと私は 好きなんだろうな。

  • 私小説31編。車谷さんの小説は全部怖い。
    戻って来れないんだろうなっていう予感めいた怖さがある。
    それ言わないで、ってことをすごく的確に描く。
    「ぬけがら」とかまさにそれ。
    あと「死卵」の圧倒的存在感。
    「悪の手」、凄味がある。あの文字も含めて。

  • 2012/11/22購入

  • 桜庭一樹読書日記に書かれていたので読んでみた。
    不思議さ、軽みで捕まえようとする現実への突き放した距離感が心地よかった。

  • 短いエッセイのような私小説のような。

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著者プロフィール

車谷長吉

一九四五(昭和二〇)年、兵庫県飾磨市(現・姫路市飾磨区)生まれ。作家。慶應義塾大学文学部卒業。七二年、「なんまんだあ絵」でデビュー。以後、私小説を書き継ぐ。九三年、初の単行本『鹽壺の匙』を上梓し、芸術選奨文部大臣新人賞、三島由紀夫賞を受賞。九八年、『赤目四十八瀧心中未遂』で直木賞、二〇〇〇年、「武蔵丸」で川端康成文学賞を受賞。主な作品に『漂流物』(平林たい子文学賞)、『贋世捨人』『女塚』『妖談』などのほか、『車谷長吉全集』(全三巻)がある。二〇一五(平成二七)年、死去。

「2021年 『漂流物・武蔵丸』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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