裸者と裸者 (下)

  • 角川書店 (2004年10月1日発売)
3.53
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784048735582

作品紹介・あらすじ

戦争を継続させているシステムを破壊するために。月田桜子と椿子。双子の姉妹は女の子だけのマフィア、パンプキン・ガールスつくり、世界に混沌に見を投じた――。

みんなの感想まとめ

近未来のもう一つの日本を舞台に、双子の姉妹が織り成す物語が展開されます。彼女たちは、戦争を続けるシステムに立ち向かうため、女の子だけのマフィア「パンプキン・ガールズ」を結成しますが、その過程で人間の内...

感想・レビュー・書評

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  • 双子メインなんだ
    頭はいいけど倒錯的で 度胸あって好きになる
    戦場の双子は絶対片割れ死ぬと思いながら読み始めたけどこれは死ななそうだな良かったなと思ったらやっぱ死ぬ まじか

  • 少し前に所用で家を離れることがあり、携える本を書斎で吟味していたところ積読の中から手にしたのが本書であった。しかし荷物に制限のある旅先のこと、ハードカバーの上下巻を供にする気力もなくそのまま積読の山に返すことになった。その旅先に持っていった一冊に「二葉亭四迷の明治四十一年」がありその記述の中に彼の作品「浮雲」の説明があった。その主人公の名が「内海文三」。打海文三のペンネームの由来がどこから来ているのかは寡聞にて知らないが、このようなシンクロニシティを無視できない性分の私は当然のごとく家に帰るなり本書を手にしたのである。
    読み始めて正にずぶずぶとその小説世界に引き込まれていく。近未来のもうひとつの日本。かつての村上龍の一連の小説群に似たところもあるが、またそれらとは違った感覚がある。打海文三も村上龍も同じ凄惨で残酷な現実を描いているが、村上龍はどこかその中にもカラッと明るく、最終的には希望的であるのに対して、打海文三は人の中にあるドロっとした内面の怖さを感じさせるところがある。それは「ハルビンカフェ」を読んだ時にも感じた感覚だった。それは他のどの作家にも感じない感覚であり、それがこの作家の魅力でもある。オリジナルの力というものだ。そしてこの作品は三部作の一作目。残念ながら未完ということだがこの小説世界にまだもう少し浸れることを喜ぶとしよう。傑作。90

  • 今も信じられない。

  • 双子の片方が死んだ時
    死んだのは私なのかそれとも相手なのか混乱する場面がある

    考えさせられる面白いシーンだ、

    他人が双子を見間違えることはよくあるが本人がわからなくなるとは、実際に起こりうるのだろうか

    きっと、普段から相手が食事をしているのを見て自分も食べた気になって、食事を抜いてしまうレベルで精神が同化していたんだろう

  • 様々な組織の思惑が渦巻く下巻。話が少々ややこしくなり上巻からスピードは落ちるものの、物語を展開してゆく舞台は広がる。
    上巻では海人や恵との対比もあって、人間的倫理に欠けたように見えた双子の視点で進む今回。
    刹那的に生きる双子はパンプキンガールズ結成して、更生するかと思いきや、本質は変わらず。
    発狂した世界での二人の結論
    「邪悪な許しがたい異端の」
    そんな適応のかたちを共有する双子の最期は唐突に衝撃的で。
    こんな無秩序な死が蔓延する環境で生き、死んでゆくしかない彼らが哀しい。

  • やっと下巻を借りることができた。

    この作品は主人公でさえもあっさり死んでしまうことで
    きちんとリアルな戦争を描けている気がする。

    つーか、昔、自分が住んでいた多摩市で
    戦争しないでください( ´Д⊂ヽ
    永山なんてヤクザの支配下だし。
    ついでに今住んでる日野・立川もあらされまくり。
    武蔵野地区で戦争すると丘陵地帯や川で
    土地が寸断されているので
    大変だろうな~と思った。

  • 下巻は双子姉妹の話。
    ちょっと失速しました。自分が…。

  • 作品の紹介
    おまえが罪を犯すなら わたしも罪を犯そう
    戦争を継続させているシステムを破壊するために。月田桜子と椿子。双子の姉妹は女の子だけのマフィア、パンプキン・ガールスつくり、世界に混沌に見を投じた。

    両親の離婚後、月田姉妹は烏山のママの実家に引越し、十一年と数ヶ月、屈託なく暮らした。父親の不在を思ってふさぎ込むようなことは一度もなかった。そして応化九年の残酷な夏をむかえる。東から侵攻してきた武装勢力に、おじいちゃんとおばあちゃんとママを殺されたのだ。十四歳の姉妹は、偶然出会った脱走兵の佐々木海人の案内で、命からがら常陸市へ逃げ出した。
    商品の説明をすべて表示する

  • 上巻での主人公・海人と出会った双子姉妹・桜子と椿子の話。

    戦争により荒廃し疲弊する世界で、桜子と椿子は女だけのマフィア「パンプキン・ガールズ」を作り、世界に立ち向かっていく。

    桜子と椿子は二人で一つ。
    二人の世界は一つであり、二人で世界は構成されている。

    最後の悲劇に涙。

    続編もありますが、作者の打海氏がお亡くなりになり、未完の作品となってしまったため、続編は未読。
    続きが読みたいんだけど、未完で終わってしまう怖さから、現段階では読めません・・・。

  • 上巻が孤児兵・海人の物語ならば、この下巻は、海人と14歳の時に戦時下で出会った哲学的な美人双子姉妹、月田桜子と椿子の物語だ。
    日本全土で頻発する内戦は相変わらず止まず、モラルは死に絶え、市民は常に生命の危機に脅かされ、人間は使い捨てられる。
    海人の庇護から外れることを望んだ姉妹は、独自の思想から、スラム街と化している九竜シティに武装組織を作り上げる。
    物語の舞台自体はぶっ飛んだアンリアルなのに、そこに渦巻く人間の欲望や信仰、差別意識の過激は妙な生々しさがある。
    今、世界で紛争している地域では、こんな苦しみと憎しみが満ちているのかもしれない、と思わせる手触りがある。
    ラスト、虚しさの残る終わり方に驚いた。

  • 未完のため長期積読決定

  • まず敵味方がわからない。読んでも読んでも何がこの物語の魅力なのかわからない。間違えた選択だった。

  • ●素晴らしく面白い物語。熱烈支持しております。こんなお話です。⇒ 

    ●「金融システムの崩壊と経済恐慌と財政破綻があった。」で始まる近未来の日本が中心のSF。とあえて言う。
    そんな日本には、当然のごとく大量の移民が流入し、治安が悪化し、軍事クーデターが起きて政府軍と反乱軍の間で内戦状態が生じ、また当然の如く米軍が介入し、わけのわからん泥沼状態で孤児が大量に発生。
    主人公は、その孤児たち。
    無縁無援の孤児ともなれば、自分たちでどうにか食ってかなくてはならないおさだまり。マフィアを手伝ったりバイトしたり犯罪を冒したり残飯をもらったり徴兵されたりしなければいけません。なんて過酷。
    上巻は徴兵組兄妹弟。下巻は、独立独歩でレジスタンス(?)組双子姉妹がメインの、元気ハツラツストーリーです、押忍!(嘘)

    ●近似系列は、古川日出男の『サウンドトラック』とか。
    佐藤亜紀の『戦争の法』も、ってそれは違いますかそうですか。
    私的には、こう言う本こそ売れて欲しいと言う典型。←実際ちょっと売れたようで安心しました。余計なお世話。

  • 下巻は双子がメインとなっている。人種とか性差別を近未来フィクションで考える(大げさ)片割れの双子が死んで、次の展開は? 続編に続くのか?
    <3>

  • 2006/11/06

  • 10/12読

  • イラストは影山徹さん

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著者プロフィール

1948年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。92年『灰姫鏡の国のスパイ』が第13回横溝正史賞優秀作を受賞し作家デビュー。2003年『ハルビン・カフェ』で第5回大藪春彦賞を受賞。07年10月逝去。

「2022年 『Memories of the never happened1 ロビンソンの家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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