漆黒の王子

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 275
レビュー : 69
  • Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048735698

感想・レビュー・書評

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  • 前回読んだ初野さんの本がファンタジーだったので、それを期待して読んだら全然違って重かった…。
    上の世界ではヤクザさんの闘争、下の世界では誰にも受け入れられずひっそり暗渠で暮らす7人と暗渠に迷い込んだ女性。二つの世界が少しずつ近付き混じり合っていく様はとても面白かった。若干最後が分かりにくく、夢オチなのかな?
    普段あまり闘争物や殺人事件物など読まないので、この本のどんどん人が死んでいく展開が重くて辛かった。

  • 藍原組のヤクザが連続突然死を遂げる。眠ると死ぬ、というメッセージを残す謎の殺人犯「ガネーシャ」。
    また、とある暗渠に入り込んだ「わたし」はそこで「王子」と名乗る浮浪児に助けられて・・・
    二つの物語が交錯していくうちにそれぞれの真相が明らかに・・・

    あらすじ適当です。
    いや結構面白かったです。なんていうのかな?謎とか伏線とかがすごくいい感じのペースで明らかになっていったりするのが。時々急展開すぎてついていけなくなりそうな時はありましたけども。

  • 砂の城の哀れな王に告ぐ。私の名はガネーシャ。王の側近と騎士達の命を握る者。要求はひとつ。彼ら全員の睡眠を私に差し出すこと。眠ったまま死に至る奇妙な連続殺人事件。ふたつの世界で謎が交錯する超本格ミステリ!第二十二回横溝正史ミステリ大賞受賞第一作。

  • <上と下.現実と虚構.悪と,悪―>

    この物語はどこへ進み,どう終えるのだろうとドキドキしながら読んだ.
    タイトルや帯からはファンタジーかと思ってしまうけれど,そこは初野先生,ファンタジーと現実(の問題や湿気,匂い)を混ぜ合わせたミステリになっている.

  • ヤクザもの。
    正直あまり惹かれなかった。帯に書いてある内容から、もっとファンタジックかと思ってた。唯一感心したのは殺人方法。ヤクザならではの方法だった。

  • む…難しかった…
    もう一回読まないとわからないなぁ
    しかしもう一回読むには辛い厚さだ

    復讐をする生き物は人間以外にいないのかな?
    人間の敵は人間
    人間の味方も人間
    人類を滅ぼすのに細菌やウィルスがいるけれど、一番人間を殺しているのは人間なんだろうな

    眠り病いいな
    眠ったまま死にたい
    ガネーシャは緩やかな死を与えた
    死神より女神に見える
    暴力団みたいな死が身近にある環境でも未知の死より暴力の死のほうがいいのかな

    僕は未知の死のほうがいいけど






    理解しきれなかったからもう一回読んだ

    出てくる人は可哀想な人ばかりだ
    世界を憎んだ人ばかり
    人間の天敵同士が打ち合って死んでしまったら人間の天敵がいなくなってしまうじゃないか
    みんな初めは優しい心を持っていたのにそれを捨てるくらい辛いことばかり

    王子は最後にガネーシャを引き取ったのだろうか
    死に場所として自分達の世界を提供したんだろうか
    墓掘りがガネーシャの墓を掘ってくれたんだろうか
    名もなきガネーシャの位牌にはなんとかかれたのだろう

  • 暴力団ノワールと浮浪者ファンタジーという不思議な組み合わせでした。やはり本作もシビアリティ・レベルとリアリティ・レベルの乖離が目立ちます。特に動機の面が弱いのですよね。殺意満々の人たちは主題に関わるものだから良いとしても、水樹や桜庭、千鶴がよく分かりません。

  • おもしろかった。

    表題より、ブラックファンタジーものかと思ったのだが、
    冒頭のいじめられた少年のエピソードにより、
    現実ものと知る。
    が、本編、上の世界、と下の世界、との二重の語り。
    特に下の世界での、「王子」「時計師」などの呼び名によりファンタジー感あり。
    この二つの物語は同時進行なのかと思っていたのだが、
    最後まで読んでみると、
    下の世界の話は時間軸でいうとラストの一瞬のこと、とゆーことになる。
    しかも、本当にあったのかなかったのか、いや、あった、のか??とゆーよーな読後感。

    冒頭の少年たちは紺野と高遠だろうなあっとは察しはついた。2人が再会してからの物語なのかと思ったが、
    関係は既にできあがっており、再会した二人がどのような時間を過ごしてきたのか、なぜいまのようになったのかはあまり語られることはなく、
    結局のところ、男2人と女2人の対立項による物語だったといえるかも。
    それぞれの絆と、それぞれの過去。
    そして、傷つけられた者たちが選んだ道の先にあったもの。

    とりあえず、拷問やらなんやら、オソロシイことになっているので、12禁くらいでしょうか。まあ、最近はこのレベルの残酷性はどこにでもあるような気もするが・・・。

    唯一の良心キャラクター水樹くん。
    読み進めるうちに、どうかこの子だけは生き残ってくれ、と切に思っていたので、どうやらその願いだけは叶い、よかったよかった。
    これで彼まで死んでたらどこにも救いないわー。

    上の世界と下の世界、
    おもしろい組み合わせのお話でした。

  • 都市の地下の暗渠には誰にも顧みられず暮らす人々。地上では異国の鳥が飛び交い脅迫メールを送りつけられたヤクザの組員が睡眠を奪われて次々と不審死をとげる。

  • 少年時代の締め付けられるような思い出で始まる序章。。。
    貯水槽に消えた同級生と、消えない心と身体の傷。



    27年後、暴力団の組長代行としての世界。

    次々に組員が眠ったまま死んでしまうという謎のテロをしかけられる。

    ガネーシャから届く殺人予告には、奇妙なメッセージが。。。

    寂れた街を舞台にすすむ『上側の世界』


    それと交互に語られる『下側の世界』


    下水道に住む6人のホームレスと王子と呼ばれる少年。

    記憶を無くした女が迷い込み、街の下に存在していた暗渠に変化が起こる。

    この女は何者なのか。


    上側と下側の世界はどこで交わるのか、最後まで予測できなかった。。。


    重く苦しい結末に思わず深い深いため息が出た。。。

    しかし、すぐに始めに戻り読み返していた。。。

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著者プロフィール

1973年静岡県生まれ。法政大学卒業。2002年『水の時計』で第22回横溝正史ミステリ大賞を受賞しデビュー。著書に『1/2の騎士』『退出ゲーム』がある。

「2017年 『ハルチカ 初恋ソムリエ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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