こころ残り

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著者 : 阿刀田高
  • 角川書店 (2005年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048735810

作品紹介

こころにふりつもる12の追憶を描いた、極上の短篇集。

こころ残りの感想・レビュー・書評

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  • 12話からなる短編集。
    全てが大人が主人公の大人の感覚の話となっています。
    登場人物たちはどこにでもいるような普通の人々。
    そんな人々の日常的な暮らし。
    そんな中にある、ほんのちょっとした心のひっかかり、心残りを彼らの感覚で解きほぐしていく様を描いた話となっています。

    最も分かりやすいのは最初の「輝く声」という話。
    仲の良い知人夫婦の様子を見て結婚に憧れを抱くようになり、やがて結婚した男性。
    所が、知人夫婦が離婚した事を知り、さらにその理由を後から聞く事になって-という話。

    「未来志向の男」という話も分かりやすい。
    主人公の女性にプロポーズを断られた後、すぐに北海道の土地を買わないかと持ちかけてくる男。
    もしかしたらその土地が何かの偶然で高値になるかもしれない・・・そんな前向きで未来志向の男性が行きついた志向の先は-。

    他の話は、
    ハーブの一種、レモンバーベナの香りから以前つきあっていた女性の事を回想する話。
    家々の灯りを都会の蛍と見立て、さらにその灯りを人生に例えてみる男の話。
    つき合っている男性と別れた方がいいのか?と逡巡する女心と雪解けの景色をかけあわせた話。
    ご利益があるという神社と一つの実をつけるため他を犠牲にしなければいけない無花果とをかけ合わせた話。

    など、登場人物の心の引っ掛かりと何か別のものをかけ合わせて、彼らが自分の中で答えを出すといった、大人の感覚が生かされた話がほとんどとなっています。
    多くを語らずに他のものを効果的に見せてこちらに訴えかける・・・まるで俳句の取りあわせのような小説だと思いました。

  • 少しほろ苦い短編集。
    若干もやもやした気持ちになった。

  • 13/01/27 老人には時間が無い。手続きをふんでる暇がない。

  • この人のブラックユーモアが好きだと勧められて読んだ初本。確かに。すごく読みやすいし現実的なユーモアが含まれていて伏線もある。ただ系統が似ているのでこういった短編は徐々に飽きてしまうには事実かもしれない。

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