青に捧げる悪夢

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 134
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  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048735933

感想・レビュー・書評

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  • 一つ前に読んだ「本屋さんのアンソロジー」に比べ、こちらは半分以上読んだことのない作家さんで、どんな作家さんに出会えるのか楽しみにしていた。
    最初の3作は普通にミステリーとして読めたが、その後数作はミステリー通り越してホラー!特に小林さん、乙一さん、篠田さん、岡本さん辺りは背筋がぞっとするというか、エグい、正直気持ち悪い…でも、読みたくなくなる気持ち悪さではなく、結末がどうなるのか気になる感じで、心の中で「ひえ~~(>_<)」と思いながらも読んでしまう。ホラーとして魅力的な作品だった。
    タイトル通り悪夢。こんな悪夢みたらトラウマ。

  • 初出が「角川スニーカー文庫」ということで、主人公も十代であれば、内容も十代向け…かな。執筆陣は豪華だけど、内容的に物足りなさを感じる。
    以下、収録作の中で気に入ったもの。

    「水晶の夜、翡翠の朝」恩田陸
    さすが恩田さん。独特の世界観が広がっている。孤島にある全寮制の学園。様々な年齢、人種の子がいる。そこで起こる歌になぞらえた連続事故。故意に仕掛けられた罠。犯人は?…ちょっと真相は漫画みたいだけど(笑、読んでる時は楽しかった。
    「みたびのサマータイム」若竹七海
    『クール・キャンデー』の後日譚ということで一番読みたかった作品。あれから3年後? 義兄はどこへ? なんとなくしか匂わせず、この話だけ読めば切ないロマンスなんだけど、『クール~』を読んでると…「あいかわらずこの兄妹は…」と思う。怖いんだけど。
    「攫われて」小林泰三
    グロイ。この作品集で一番痛々しい描写が続く。そしてラストでひっくり返される。小学生女子があまりに大人すぎて驚いたが。
    「階段」乙一
    この人はあいかわらず子供が恐怖する姿を描くのがうまい。横暴な父親に逆らえない母親、機嫌の変動を恐れる幼い姉妹。ただの「階段」がこんなに怖く書かれる話もそうそうない。

    この作品集読む前に勢いで赤の方も「読みたい」リストに入れちゃったけど、同じように十代向けだとするとちっとツライかな。

  •  恩田陸の理瀬シリーズが読みたくて手に取った。
    でも、すでに読んでいたものだった(苦笑)
    読んだことのない作家の作品を読めたのでヨシとそよう。初めて読んだ乙一さん。短編だから耐えられたかも。リアルでこちらも隠れてる気分。

  • 基本、ホラー系のアンソロジー。
    悪夢っぽのは、乙一と小林泰三と岡本賢一くらい?
    YAっぽい。

    乙一だけずば抜けて良かった。うまい。

    普段なら読まないだろうけど、
    若竹七海「みたびのサマータイム」
    近藤史恵「水仙の季節」
    あたりが綺麗だなと思った。

    アンソロジーってこういう出会いがあるから面白い。
    視野が広がる感じというのか。

  • 10人の作家のミステリー短編が収録された本。個性的な作品がいくつかあり新鮮だった。グロテスクで読み終わった後までも読者に謎を残す「攫われて」 虐待をする父の怖さが映像で観るように迫ってくる「階段」、実際には存在しない巨大な蜂との戦いが映画「エイリアン」みたいで面白かった「闇の羽音」が印象に残った。

  • カバー・表紙写真;Henry Horenstein/Getty Images
    地図イラスト/藤城陽
    装幀・アートディレクター/岡崎晃史
    装幀・プロデューサー/栗本知樹

  • 20160808

  • 以前読んだ若竹七海『クール・キャンディー』の主人公、渚のその後の話が載っている、ということで。
    アンソロジーで、若竹七海、近藤史恵以外は読んだことない作家ばかり。(近藤史恵も、他のアンソロジーで短編を一篇のみ)
    あまり後味がよくない短編が多いので、アンソロジーでなければ読まなかったと思う。
    若竹七海「みたびのサマータイム」、苦い後日譚。
    乙一「階段」。こわい・・・。理不尽な父親が怖すぎ。
    新津きよみは、一度読んでみたかった。

  • 恐い、恐い、恐い!!!!!

  • その物語はせつなく、時に可笑いくて、またある時はおぞましい―。
    閉ざされた全寮制の学園で起きた悪意のゲームに、美しい双子姉妹の哀しい秘密。
    崖の上で出逢った青年と少女が解き明かす化け物屋敷の切ない過去や、大きな古いお城に一人で住む不思議な少女の正体。
    妹が家の階段を怖がる理由とは…。
    背筋がぞくりとするようなホラー・ミステリ作品の饗宴。気鋭の作家による傑作短編が一堂に会した贅沢なアンソロジー。
    (アマゾンより引用)

    ミステリーのアンソロジーです。

    何か…読んでるとすご~い怖い物語があったり、
    気持ち悪い物語があったり…

    何かこう…複雑な気持ちに(;・д・)

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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