雨と夢のあとに

  • 角川書店 (2005年4月8日発売)
3.45
  • (17)
  • (48)
  • (79)
  • (8)
  • (2)
本棚登録 : 300
感想 : 74
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784048735957

作品紹介・あらすじ

発売同時に連続テレビドラマスタート! 12歳の少女が抱えた深い孤独、苛酷すぎる運命、そして命の輝き。現代の家族が抱える不安と揺らぎを、たぐいまれなストーリーと筆力で描いた話題必至の長編小説!

みんなの感想まとめ

深い孤独と苛酷な運命を抱える12歳の少女の物語は、詩的な表現で描かれ、読者の心を引き込む。独特な文体は少々難解に感じるものの、結末が気になるあまりページをめくる手が止まらない。切なさと暖かさ、そして透...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • とても詩的な書き方で読むのが少し大変でしたが、結末が気になり何とか読めました。
    多分こうなんだろうな…と結果は感じつつも、本当に?の気持ちが拭えず次へ次へと読み進めました。
    切なく、暖かく、透明感のある闇みたいなお話でした。

  • ドラマ版の主題歌が好きで(ドラマ自体は観ていない)、そこから梅雨時期に思い出してはじめて原作を読んでみた。

    最初は改行が少なく文章が読みづらいな...とあまり進まなかったけれど、ラストに向かうにつれ展開が気になり夢中になりつつ、切なさに泣いた。
    途中、暁子さんの死の場面あたりはだいぶ恐ろしい描写だったし性的表現も生々しかったけど、そこで死の怖さを正面から見せつけられた感覚。

    そこから父の死を知った時の、分かっていたようで...でも受け入れたくない複雑な悲しさは、読み手にも伝わってきた。

    雨ちゃんの言葉が小説ならではの整った言い方ではなくて、当時のごく普通の小学生らしい言い回しで親近感があり、可愛らしい。
    (プーさんのケータイの描写があるが、もしかしたら私が当時持っていたものと同じかもしれない。笑)

    雨ちゃんの孤独と、最後には父の死を悲しくも受け入れた健気さに、切ないけどどこか雨上がりのような、光が差し始めた天気のような前向きさのある読後だった。
    まさに梅雨時にぴったりのお話しだった。

  • 自分の好きな柳美里先生の雰囲気を期待していたら違った作風で驚いた。

  • スラスラ読めた。女の子の言動がはっきりイメージ出来て、最後が余計に切なかった。

  • 途中から結末がわかってきて涙が出てきた

    隣の家の女が登場する理由がわからない

  • 小学校のころにドラマ化されていた作品で、おぼろげな記憶はあったものの
    どんな話なのかはほとんど覚えていなかった(同じキャストの「てるてるあした」と混ざっていたみたいです)ので楽しんで読めました。

    母が持っていて、「ホラーだよ」ということだったのですぐに読み始めました。
    雨ちゃんのモノローグは小学生に思えないくらい大人びていて、
    ドラマ版も確か中学生の設定だったので少し違和感がありました。

    物語の最初から独特の雰囲気があり、
    あっという間に引き込まれてすぐに読み終わりました。
    後味のいい、ハッピーエンドというわけではないですが、
    これはこれで好きなエンディングでした。
    お隣の家の状態はすごそうでした。

    改めてドラマが見たいです。

  • 2020.4.9 読了


    桜井朝春(ともはる)カメラマンの父と
    娘 雨ちゃんの話。

    最初から「イヤな予感」があり、
    私にとってちょっと読みにくい文体では
    あったんですが、
    その予感が 当たってるのかどうなのかが
    気になって めちゃめちゃ読み進みました。

    ラストも 救いがなくて、
    読後感は どんよりしてしまいました。。。

  • しっとり。なぜか時々読み返したくなる作品です。

    • 稲垣 尚さん
      怪談なの?
      怖くなぁい?
      怪談なの?
      怖くなぁい?
      2020/03/22
    • hihihidekoさん
      怪談と言えば怪談かな!でも怖くは無いよ◎静かで悲しい感じ…そうそう、クラシックの曲が出てくるんだけど、それがまた物哀しくて…
      怪談と言えば怪談かな!でも怖くは無いよ◎静かで悲しい感じ…そうそう、クラシックの曲が出てくるんだけど、それがまた物哀しくて…
      2020/03/22
  • 柳美里さんシリーズ、第2段!

    幻想的な不思議なお話でした。

    雨という名の小学校6年生の女の子が主人公です。
    お父さんは、蝶などを撮影する写真家で、海外に撮影に行く際は、娘を一人日本のマンションに置いて出掛けます。その間、彼女は学童とコンビニ弁当暮らし。

    台湾で珍しい蝶に出会うシーンから物語は始まります。
    虫網で蝶を捕まえた瞬間に、お父さんは5mほどの穴に落ちてしまい、土砂振りの雨に見舞われ…

    場面は変わり、日本にいる娘の描写…

    お父さんとメールも電話もつながらない日が10日ほど続き、心配していると、突然、帰宅。
    お父さんがご飯を作ってくれたり、隣に住む女性が世話をやいてくれたり、一緒に花火をしたりと平穏な夏休みを過ごします。
    しかし、あるとき、3人で撮った写真を現像すると、2人が写っていない…。
    雨ちゃんの出生の秘密や、隣に住む女性の苦しみなど、様々な思いが錯綜しながら物語は展開していきます。

    ラストは…
    親戚の叔母さんから電話があり、お父さんが台湾で亡くなったと外務省からの連絡があったと。
    でも、目の前にいる父には告げず、2人で静岡まで旅行に行きます。そして、亡くなってから49日間は、この世に滞在できたと告げられお別れします。


    じんわりくる物語でした。
    夫に、あらすじを話すと…
    「それで、何を言いたい話なの?」
     …それは…わからないな…。

    お父さんとお母さんの複雑な関係とか…
    隣に住む女性の好きな映画と彼氏との話など…
    雨ちゃんとクラスの男の子北斗くんなども…
    恋愛を巡る心理描写が秀逸な作品でしょうか。

  • 結末は分かっているのに、どうしようもないことは分かっているのに、その時が来ないことを必死に願いながらページをめくり続ける。
    大人と子供の狭間を生きる、哀しくも愛らしい少女の魅力に溢れた一冊。

  • 柳美里の書くおんなのひとは湿度が高くて苦手なことが多いのだけど、今回も苦手で、種類がちがうなーとか思ってしまった。
    忘れる忘れない考えない考えるを対立させたお話でしたが、回路が違いすぎて、一緒にしかとらえられなかった自分ざんねん。

  • ①/162

  • 柳美里産の作品に初めて触れました。
    主人公が実は死んでいた、という題材としてはよくある話ですが、優しい気持ちになれる良い作品です。

  • 蝶の撮影で海外に出かけたきり、10日間も音信不通だった写真家の父が帰ってきた。ひとりで留守番していた12歳の少女・雨は喜びも束の間、右手に火傷を負ってしまう。
    手当てをしてくれたのは隣室の女性・暁子だった。父との楽しい毎日が戻ったかに見えたが、雨の周りでは奇怪な出来事が次々と起こる。そして、突然現れた実の母親が、雨に衝撃の事実を告げる―。精緻な筆致で家族とは何かを問う幻想ホラー小説。

    中学生の頃に好きだったドラマの原作。
    ホラー小説というジャンルですが、怖いというより切ない気持ちになりました。

  • H25/6/28

  • この舞台をやりました。
    舞台とも、そして見てなかったけどドラマともかなり違ってびっくり。
    まあ、怪談扱いだもんね…。
    ホラーは苦手なんですが、内容知ってるからか意外と読めた。
    でも暁子さんとこかなりグロすぎる。
    食後に見るのはオススメしません。食後に思い出すのもオススメしません。
    雨の今後がかなり絶望的だったんだが、これがホラーの為せる技かな…。

  • 自分が読みたかったホラーとは違った
    雨の口調が中学生の頃の自分とまんま同じで嫌悪感が先に立って話の展開に集中できなかったのが残念
    ちょっと過剰すぎじゃないかな

  • 写真家で家を空けがちな父、桜井朝晴と、娘の雨。
    仲の良い親子におおいかぶさる父の不幸。

    気付いていたけれど、それを認めるのは勇気が必要だったから、気付かないふりをしていた。

    隣人の女性の自殺、ねずみやうじのたかった腐敗した死体。隣にいた筈の父やその女性は、いない。

    後書きがあってよかったよー。

    かなり思い込みだけど、こういう感じの文体はなんかひとりよがりで思いつくままに殴り書いてる印象だたんだけど、
    苦労しながら書いたんだ、って後書き読んで悟った。

    すごく全力で霊的な人なんだなと著者に勝手な印象をもった。
    腐敗した死体があった部屋ってのはクロスとか張り替えても臭いは完全に消えなそ
    ってこないだそんな部屋の消臭の依頼受けたから印象的)^o^(

  • ドラマですごく感動して原作を読みたくなって購入。こちらのラストはどうかなーと思った記憶が。

  • これを読んだのは小学生の時かな。
    今ではとても驚いてしまいます^^
    ドラマを先に見ていて、とても感動したので、お父さんに強請っていた記憶があります。
    この本も、ドラマも、もう一度見返したいと今では思っています。
    幽霊って、とても良い物で、温かいものだと感じた作品です^^

全66件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

柳美里(ゆう・みり) 小説家・劇作家。1968年、神奈川県出身。高校中退後、劇団「東京キッドブラザース」に入団。女優、演出助手を経て、1987年、演劇ユニット「青春五月党」を結成。1993年、『魚の祭』で、第37回岸田國士戯曲賞を受賞。1994年、初の小説作品「石に泳ぐ魚」を「新潮」に発表。1996年、『フルハウス』で、第18回野間文芸新人賞、第24回泉鏡花文学賞を受賞。1997年、「家族シネマ」で、第116回芥川賞を受賞。著書多数。2015年から福島県南相馬市に居住。2018年4月、南相馬市小高区の自宅で本屋「フルハウス」をオープン。同年9月には、自宅敷地内の「La MaMa ODAKA」で「青春五月党」の復活公演を実施。

「2020年 『南相馬メドレー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柳美里の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×