• 角川書店
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感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048736022

作品紹介・あらすじ

許されぬ恋。背徳の純粋。誰もが目を背け、嫉妬し、傷ついた-。胸に潜む遠い日の痛み。苦みに癒される6つの物語。

感想・レビュー・書評

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  • *桃は探偵のように、私の場所にひそんで、むかしを窃視する。彼とひとつになりたかった、そのむかしを。許されぬ恋。背徳の純粋。誰もが目を背け、嫉妬し、傷ついた―。胸に潜む遠い日の痛み。傑作恋愛小説『ツ、イ、ラ、ク』の登場人物達が綴る6つのせつない物語*

    6人それぞれの、時間。思い。同じできごとについて回想しているのに、全く違うできごとを見ているよう。きれいで、青く硬いまま、指にとどまっている初恋。数ヶ月のような飢えた4時間を、俗悪な揶揄で隠す男。目をそむけてきた許されない青痣(しみ)。女は全員瘴気と嫌悪する男のたばこ。がんばって目をつぶらないキスをする女。桃が、ずっと自分の場所にある。『ツ、イ、ラ、ク』の世界観がさらに深まる、万華鏡のような一冊。

  • yk

    合わなかったー。

  • 6つの短編集というか
    オムニバス

    始めの二篇は
    まぁ面白かった

  • ある街のゴシップ。見る角度で風化度合いも違うんだなと感じました。

  • 『桃』がやけにひらがな多くて可愛い文章だった、周りから見て大人っぽかった隼子ちゃんだけど、純粋な恋心が見えてまた切ない。

  • ツ、イ、ラ、クを読む前に読んでしまったので、かなり?だった。ツイラクを読んで再読しようと思います。

  • 「ツ、イ、ラ、ク」の登場人物の後の物語。
    あれだけの熱量でかかれた作品だもん、書きたりなかったんでしょうね、姫野さん。

    ご本人が言われているように、「ツ、イ、ラ、ク」読んでないと多分つまらない。というか読まずこちらを読んでしまったかたはもったいなかったね、という感じ。

    冷静で客観的な表現の本編とは描きかたも違って、登場人物の人となりが読み取れた。
    最後の準子の話はきゅーんとする。

    初恋の甘酸っぱさは桃の味なり。

  • 短編連作のこの作品が「ツ、イ、ラ、ク」を下敷きにしたものだと気がついたのは、二本目の「高瀬舟、それから」を読んだ時だった。
    「ツ、イ、ラ、ク」を読んでいない読者を想定して書いた、と後書にはあったが「青痣」などは前作を読んでいなければ観念的に過ぎて理解できないのでは。

  • 「ツ、イ、ラ、ク」の主人公 準子の周りの人間から見た準子の物語を補填する六つの短編。最終話「桃」だけは準子と河村が再会する数年前の情事の思い出話のようなのものだが、性描写も随分上達している。時々謎の数式が出てくるのはちょっと理解できないが・・・。作中で準子と河村が結婚したことを臭わせており、それはそれでほっとしたような気がする。この著者のストックもあと「受難」だけになってしまったが、一応、マーク作家ということにしておこう。

  • う~ん。人物があっちこっちしてぼんやり読んでいるとわかりにくいな…(笑)。嫌いじゃないよ。

    姫野さんの本は初めて読んだので、もう一冊何か読んでみたいと思います。

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著者プロフィール

作家

「2016年 『純喫茶』 で使われていた紹介文から引用しています。」

姫野カオルコの作品

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