いつか、虹の向こうへ

著者 :
  • 角川書店
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  • レビュー :40
  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048736121

作品紹介・あらすじ

尾木遼平、46歳、元刑事。職も家族も失った彼に残されたのは、3人の居候たちとの奇妙な同居生活だけだった。家出中の少女が彼の家に転がり込んできたことがきっかけで、ある殺人事件に巻き込まれてしまい…。新人離れした筆力で綴り上げた、痛みと再生の物語。第25回横溝正史ミステリ大賞&テレビ東京賞W受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 、「第25回 横溝正史ミステリ大賞」受賞作。
    ハードボイルドなんですけど、それぞれの人物の感情を丁寧に描いた優しい文章でとても読みやすかったです。
    内容は、秘密ですが、そのなかである登場人物が書いたお話がでてきます。

    実は虹の種の材料は、人の悲しみでできていた。だから、話の中身が悲しいほど多いな虹ができる・・・


    虹とイメージからとは違う、虹の種の材料。「人の悲しみ」

    今日、どこかで大きな虹がかかったら、誰かが、虹売りに「悲しみ」を売ったのかもしれません。
    でも、悲しみがキレイな虹になってくれるのなら、その「悲しみ」も報われそうな気がします。
    「悲しい」という感情に気がつける間は、どんなに悲しいことでも、美しい虹にすることができるということでしょうか・・・

    「悲しい」とさえ、感じなくなったときが本当に行き場のないものになってしまうのかもしれません。
    筆者のいいたいこととは違うかもしれない、私見ですけど。


    私はきっと、まだほんの小さな虹しかかけたことがないでしょう。

    きっと、幸せなんでしょうね。

    でも、「うれしい、かなしい」といった種がきちんとそだつ、心の土壌を耕したいものです。

  • ミステリ大賞なのですが、ミステリというよりは思いっきりハードボイルドの物語として楽しめました。
    「魔がさした」ため刑事をやめることになった主人公と短い間という同居人たちという設定も、なるほどと思わせすんなり物語の世界に入っていけます。
    巻末に選者の厳しいコメントが載っていましたが、確かにミステリとしては結末を急ぎ過ぎている感はあります。でもそれを補うだけのエンターテイメント作品だと思います。
    初めての作家さんですが、他の本も読んでみたくなりました。

    他の人のレビューにもありましたが、同居人との今後の関係が気になります。
    おすすめ。

  • ジャンルはハードボイルドなんだと思いますが、主人公の元刑事のおっちゃんが
    ヨレヨレの酔っ払い、嫌われ憎まれ軽蔑され…と酷い有り様。
    苦味走ったいい男よりも、ヨレヨレのおっちゃんのほうが親近感があるかも知れませんね。
    居候の三人との絡みがもっとあったら良かったのにな。

  • 典型的なハードボイルドと言えばいいのでしょうか、作為的とも言えそうです。それなりに面白かったですが、ちょっと物足りないさも感じました。

  • 2017/5/11

  • 第25回横溝正史ミステリー大賞受賞作。
    ハードボイルドなのよ。
    元刑事は殺人し、離婚し、親から受け継いだ家屋を売るつもりなのだが、居候が3人。それぞれ事情がある。
    4人目に出会い、ヤクザ絡んだ殺人事件に巻き込まれる。犯人見つけろと、ヤクザに言われ(断れない)、調べる。
    肉体的にじゃんじゃん痛めつけられる。
    虹のエピソード。悲しい話をしてくれれば、悲しさに応じて良い虹を出現させる。それを渡っていけば・・ 実際のところ、渡ればどうなるのかはわかっていないが、辛いのに明るかった少女は渡ったようだ。
    犯人は同居者。彼女が心を病う経緯は、詳細につづられている。そんな彼女に近づいてきても、こんな自分なんか、とちょっと引きつつ、拒否はしない。
    罪つぐなって。迎えに行くから。
    もどかしい。ハードボイルドって、そんな感じ?
    22回からテレビ東京が絡んでいて、映像向けってのも加味されてるのかな。石田純一主演でドラマ化されてるし。見てないけど。

  • 元刑事とわけあり同居人。若い女の出現で事件がぞくぞくとおそってくる。
    虹の種のはなしがすき。

  • 痛かったです。辛かったです。今でもヒリヒリします。

  • 途中からどーでもよくなった

  • ハードボイルドタッチなので好きな部類。ミステリとして筋よりは雰囲気を楽しむ小説かな。

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