記憶の食卓

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 202
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048736442

感想・レビュー・書評

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  • ただのミステリーと思ったら、ホラーミステリーだった。そして、ちょっとグロい系ホラーだった。




    名簿会社に勤める折原は、ある日買い付けた名簿の中から自分の個人情報を見つける。その名簿には、自分を含め14人の個人情報があった。不思議に思いながら帰宅し、夜のニュース番組を見ると、名簿の中の1人が殺害されていたのだった…。




    個人情報ってダダ漏れなのねと思いながらも、折原が手にした名簿はなんだろうと読み進めた。
    だけど、だんだん終盤に差し掛かるとちょっとグロい表現も出てきて、ウヘーと思いながらも読んだ。
    読み終わってからは、登場人物全員がおかしな人たちだったなと思った。


    たぶん、もう読まないと思うな。


    2015.10.31 読了

  • 私も人の食べている姿、あまり見たくない。特にクチャクチャしながら食べているとか、不味そうに食べるとか、食べ方が汚い人を見るのがイヤ。そういう部分的に理解出来るところもあったんだけど、トータルでは「ん???」だった。

    ボーシ屋は何でそんな狂ったようなことしてんの?何で?痛くないの?ないと日常生活に不便じゃないの?よくわからない。でも読み直す気にもならないので、わからないままにしておく。

  • 偶然手にした名簿は顔写真まで載ったもので、そこには自分の名前もあった。そして、リストに載った数人は殺人事件の被害者になっていると知る。
    次は自分ではないかとおびえる主人公は、同僚の女性と調査を始める。
    そのリストに載った人々と、自分は食卓を囲んだ事があるのではないか。記憶の食卓とは・・・

  • 名簿会社に勤める主人公は、ある日自分の名前が載っている名簿を見つける。何の名簿なのか分からない。しかし、そこに載っている名前は連続猟奇殺人事件の被害者だと分かり、次は自分が犠牲になるのかとおののく。会社の先輩と調査を開始するのだが…。
    チャーハン嫌いな青年と食べ物に関心のない少年の話が交互に繰り出されていくのだが、非常にテンポ良く読み進められる。明日は仕事なのに、ついつい夜更かしをしてしまった。
    非常に面白いのだが、詳細に書かれているグロ系なので要注意。

  • 名簿売りをしている主人公は情報の入力をしている際見知らぬ名簿に気づく。それには写真入りで14名の人々とともに主人公の個人情報が記載されていた。さらにそのうち4名は連続殺人事件の被害者としてすでに死んでいた。主人公は同僚とその謎の名簿について探って行く。
    もう一人の主人公小学生の遠藤。賢い故に周囲の人間を虫のようにしか思えない。食べるということを不気味に感じている。そんな遠藤にただ一人構ってくる田辺。田辺は食べている人を見るのが大好き。そんな時子供が殺害される事件が相次いでいた。
    このふたつのストーリーが交互に展開される。


    愛するその者の一部になる…食すことが愛の証明となる…。
    まあ面白かったです。こういういかれた話が好きです。なんとなく地盤ぐらぐらのところで終盤さらにぐらぐら。はちゃめちゃなのですが好きなので許す。

  • ホラーミステリ。どこがどう繋がってくるか、という部分はだいたい見当がつくんだけれど、この「真相」は読めなかったな。その前の「つくられた真相」の方がインパクトある気がしたけれど、それじゃあ単純すぎたもんね……。ていうかこれ読んだら○○○○○が食べられなくなるかも~。
    あと、食事前食事中食後すぐにはお薦めできません。摂食障害のリアルな描写には、ちょっとばかりこみあげるものが……あったかもしれない。こういうげちょげちょの気持ち悪いのが巧いからなあ牧野さんは(誉め言葉)。

  • 読みやすかったけど、イマイチ盛り上がりに欠けたままだった。

  • 読了。
    ラストにもっとページを割いてあると、わかりやすいかも。

  • 超怖い話

    愛するゆえに自分を食べて欲しい・・・みたいな

    ホラーです

  • 怖かったけど、よくできていておもしろかった。交錯するふたつの繋がり・・・まったく予想していなかった。

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著者プロフィール

'58年、大阪生まれ。高校時代に筒井康隆氏主宰の同人誌「ネオ・ヌル」で活躍後、'79年に「奇想天外新人賞」を別名義で受賞。'92年に『王の眠る丘』で「ハイ! ノヴェル大賞」を受賞。他に、『MOUSE』、『スイート・リトル・ベイビー』等々著作多数。また『バイオハザード』『貞子』ほかノベライズも多数手がける。

「2022年 『貞子DX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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