夜市

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 2215
レビュー : 499
  • Amazon.co.jp ・本 (179ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048736510

感想・レビュー・書評

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  • 巻末の解説にも書いているように、ホラーではなく鬼や妖怪が出てくる日本のダークファンタジー要素が強い。
    奇々怪界な世界の中で起こった切ない話。
    ストーリーと何とも言えない綺麗な文体がマッチしてて、読みやすい。
    ジワリと広がるような読み心地でした。

  • お祭りの夜って
    その場は明るくて賑やかだけど、一本裏の道に入ったら暗くていつもの夜で、その境い目が怖かったりする。
    そんな事を思い出した。
    ファンタジーに近いホラー。表題作よりも風の古道の方が怖かった。幻想的でその情景を思い浮かべながら一気に引き込まれる魅力的な作品。とても面白かったです。

  • この世と違う場所に関わった以上、何事もなく帰ってくるなんてことはあり得ない。運命は変わってしまった。
    いや、それも含めて運命か。
    巻き込まれたのか、巻き込まれに行ったのか。
    それもまた運命。

  • 独特の世界観なのに、日常の隣、当たり前のようでもある。
    ホラーという概念をまるで違うものにしてもらった。

    「夜市」
    「風の古道」

  • 2018.10.25 読了
    『夜市』はあらすじを読んでいるようで、少し物足りなかった。それよりも『風の古道』の方が好き。短編に収まっているのが勿体ない。日本古来の妖怪を彷彿とさせるファンタジー。

  • 第12回日本ホラー小説大賞受賞作だけど、これはホラーじゃなくてファンタジーじゃないのかなあ?でもそんなこと度外視しても、傑作であることには違いないと思った。

    お祭りの夜、不思議な「夜市」に紛れ込んでしまった幼い兄弟。そこで兄は弟を人攫いに「売って」しまい、その代わりに「野球の才能」を買ってしまったのだ。そして戻った現実の世界では弟ははじめからいないことになっていた。野球の才能を発揮するようになった兄だったが、しだいに罪の意識に苦しめられるようになり、再び「夜市」を訪れて弟を取り返そうとするのだったが・・。

    ここまでの話だと先が読める感じがするのだが、実際は想像を絶するというか、絶対誰もに書けない物語が始まってゆくのだ。こういう話を考えられるの作者の頭の中はどうなっているんだろう?多少病的な危うさを感じてしまったのは私だけだろうか?
     
    幻想的で美しくて、映画を見ているような気持ちにさせられる。全体を覆う「し~ん」とした「暗さ」は、小さいときに見た「悪夢」の中のようだった。
     
    もう一作の「風の古道」は書き下ろし作品で、これもなかなかのものだと思ったが、「夜市」にくらべるとちょっとゴタゴタした感じがした。それにしても今までにはいなかった作風を持つ新人作家だと思う。次作も楽しみだ。

  • ホラーと聞いて読み始めましたが、どちらかというと不思議なお話、世にも奇妙な物語といった感じでした。

  • 話的には夜市が好き。

  • 日本ホラー大賞受賞作の標題作「夜市」と「風の古道」の2編。ホラーという言葉で連想するものとはちょっと違う。幻想的で妖しげで、哀しみを湛えた静かな物語。
    和風ファンタジーの風情が郷愁を誘う。あやかしや禁忌、こちらとあちらの境界といったものを無駄のない美しい文章で綴る物語は、映像美すら感じさせる。

    先を予測できないストーリーはよくできていて最後まで楽しめ、読後はしんとした気持ちになる。特に「風の古道」のしっとりと胸に迫る世界観に耽溺した。

  • 足を踏み入れた「夜市」は、そこで何かを買うか、取引をしないと帰ることができないという。
    かつて訪れたここで失った弟を取り戻したい主人公は…。

    この世とあの世の狭間か、二つの不思議な物語が収録された一冊。
    恒川氏の初読み作品でした。この幻想的な雰囲気、何がどう美しいのか表現できないけど、美しいとしか言えません。
    すっかり虜です。

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著者プロフィール

1973年東京都生まれ。2005年、『夜市』で日本ホラー小説大賞を受賞しデビュー。同作で直木賞候補に。14年、『金色機械』で日本推理作家協会賞を受賞。著書に『雷の季節の終わりに』『秋の牢獄』『南の子供が夜いくところ』『竜が最後に帰る場所』『金色の獣、彼方へ』『南の子供が夜いくところ 』『スタープレイヤー』『ヘヴンメイカー』などがある。

「2019年 『白昼夢の森の少女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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