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本 ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784048736886
作品紹介・あらすじ
幼なじみの絵梨と美和。美和は夫に恋人がいることを知りながら、淡々と暮らしている。女の子たちの家を転々としながら、美和と週1度の関係を持つ少年ミチル。さまよう3人の気持ちがしみわたる、たましいの物語。
感想・レビュー・書評
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綺麗で優しいお話。表紙も綺麗。
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優しくて寂しくて、悲しくて綺麗な恋の話。
…ーこの世界は予感に満ちている。未来のことも、すべて、なにもかもわかったうえで、僕たちはさまよっているのではないだろうか。ー… -
天然石がちりばめられたような物語。実際にストーリーの中にいろんな石が出てきて思わず検索して確かめたくらい。
ちょっと複雑な三角関係だけど、やさしい空気感があってすっと心に入ってきた。三人ともどこか寂しくて孤独で。
それにしても、最後の章での展開は急で驚いた。ちょっと急展開すぎて気持ちがついていかなくなっちゃうような。 -
120113
ミチルの実のお母さんが絵梨、継母が美和っぽかった。そしてちひろちゃんはミチルっぽいなと。
それぞれがそれぞれに何かを投影してるような感じがした。 -
宝石に携わる、創作ビジューをのお店を運営する美和と絵梨。
そしてそこにミチルが入り込んでいき…
自分としては
少し読みにくかった…
繊細な表現がたくさんあって、
宝石のきらびやかさは伝わってきた◎ -
透き通っていて綺麗なブルーを想像させる小説。
登場人物たちが純粋すぎて、現実味がなかった。絵梨にしても、美和にしても、小説の中でこそ生きている人物であって、現実的でない。だからなのか、登場人物のだれの立場になってみても、感情が理解できなかったのが残念。
ミチルの恋心は人間らしくて、純粋でキレイだと思ったけどね。
江國香織を連想させる作家だと思った。 -
キレイで
透き通ってて
悲しさで覆われてるお話
誰か1人を愛し続けるって難しい
そんな事を思ってた時に読んだ本。
ずっと一緒には居られなくても
それを分かっていても
必要としてしまう心を
愛と呼んでいいよって
言ってくれた作品
私はずっと、弱さだと思ってたから
私にとっては、良いタイミングで出会った心に響く一冊でした -
なにか、発展していかない。
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■夫に恋人がいることを知って傷つきながらも、諦念を抱いて日々を送る美和。そんな彼女と共に、天然石のアクセサリー・ブランドを立ち上げた幼馴染の絵梨。そして、絵梨のかつての恋人であり、さまようようにして生きる少年ミチル。いつしか、美和とミチルは週に一度だけベッドを共にするようになる……。優しさと慈しみに満ちた長編恋愛小説。
■■柔らかな文章と静かに進んでいくストーリー。どこにもあわただしさや刺々しさがない。でも底部に流れるのは痛みや孤独や哀しみ。読むタイミングを謝ると、間違って自分が沈んでしまいそうだ。淡々と物語が進んでいくんだけど、その淡々さが心地よい。でも、最後はぐっときました。哀しい。 -
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一連の短編集になっていて読みやすかった。それぞれ登場人物が重いものを抱えているものの、重くなりすぎずさらっといける。最後急ピッチな感じはしたけど、まあよかった。
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図書館で借りて、一気読み。
モチーフになっている天然石みたいに、
きれいでやさしくて、切ない物語。
「皆が幸せでいること」って、難しいのね。 -
愛って色々なものから出来ているから、お互いが同じ愛を分け合うのは難しいのだろう。
一緒にいられないとわかっていても慈しみあう心は痛いほど感じている。
慰めあうことでしかお互いを求められなくても、
慰めしか求めていないとしても、
一緒にいることが出来る時間はとても大事なんだろうな。
一緒にいられなくなることがわかってても。
それも愛って呼べるんだろうな。
きみの歌が聞きたい、なんとなくそう思うのは
美しいことだと思う。 -
~2010.01.30
なんか思春期の子が描いた妄想と自己陶酔だけでつくられたみたいな話だなと思いました
綺麗すぎて萎えた
なんとなく読んでたら感じる部分もちらほらあったんだけどね
タイトル通り 臭いと感じてしまった小説 綺麗すぎたよ私には -
綺麗な緩やかな喪失と再生の物語。
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野中柊さんの本は初めて読んだけど、短編がつなぎ合わされて1つの物語になってるので読みやすかった。言葉もきれい。物語は奇妙な三角関係。とても居心地が良いような、でもそれぞれの登場人物の「帰る場所」はどこなんだろうって考えてしまうような。
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微妙な三角関係のお話です。
モチーフとして出てくる天然石が、物語全体にも色づけをしているみたいで、とてもきれいな、そしてちょっとかなしいお話です。 -
奔放に天真爛漫な生活を営みながら、ビーズアクセサリーを作り続ける絵梨。
夫の浮気を見て見ぬふりをしながら、営業や経営を担当する美和。
二人は「クレソプレーズ」というオリジナルビジューアクセサリーのブランドを運営していた。
そんな二人の日常の中に、複雑な事情を抱えた少年・ミチルがやってくることで、三人の淡く、危うい三角関係が始まる・・・・。友情なのか、愛情なのか、嫉妬なのか、羨望なのか、不安定な関係の果てに三人を待ち受けていたものとは。
描かれていることは一見ドロドロとした愛憎劇に見えて、驚く程に優しい読み口です。読んでいてそれぞれの立ち位置、感情に切ない痛みを感じるのに、それが決して不愉快ではない。いつまでも浸っていたいような優しい痛みがこの一冊には溢れています。
何度も読み返したい一冊です。 -
どんなに手を伸ばしても、届かない。
そのことに苦しめられる日も、救われる日もある。
わからないから愛おしくて、わからないから許せるんだろうな。
最初から最後まで、
いろんな感情がごちゃまぜになって容量オーバー。
感情のパワーを感じる本。 -
奔放に天真爛漫な生活を営みながら、ビーズアクセサリーを作り続ける絵梨。
夫の浮気を見て見ぬふりをしながら、営業や経営を担当する美和。
二人は「クレソプレーズ」というオリジナルビジューアクセサリーのブランドを運営していた。
そんな二人の日常の中に、複雑な事情を抱えた少年・ミチルがやってくることで、三人の淡く、危うい三角関係が始まる・・・・。友情なのか、愛情なのか、嫉妬なのか、羨望なのか、不安定な関係の果てに三人を待ち受けていたものとは。
描かれていることは一見ドロドロとした愛憎劇に見えて、驚く程に優しい読み口です。読んでいてそれぞれの立ち位置、感情に切ない痛みを感じるのに、それが決して不愉快ではない。いつまでも浸っていたいような優しい痛みがこの一冊には溢れています。
何度も読み返したい一冊です。
著者プロフィール
野中柊の作品





