- Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048736893
作品紹介・あらすじ
世界には、特別な人とそうじゃない人がいる。特別な人だけが輝いて、愛されて、記憶される。でも、そうじゃない人は…?郊外のマンションに暮らす主婦が覗いたウェブサイト。そこに掲載されていた写真の中のミニチュアの女性は、自分とそっくりの顔をしていた。これは偶然?それとも…。密かに売買されるその人間もどきを巡り、切なく危うい物語が始まる。
感想・レビュー・書評
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温かい話を探してのジャケ借りだったので
期待の裏切られ方は衝撃だった。
小さくて不完全なコピーを増殖させるウイルス。
この描写がなんともえぐい…
結局この後どうなってしまうのだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
活版印刷三日月堂の作者さんだったので、違う作品も読んでみたくて。カバーを見て、ほのぼのとした話かなぁと想像してたらまったく違った。人間モドキとかイヤだ。ちょっと気持ち悪い話でした・・・。
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2013/10/07
移動中 -
自分が自分と思っている自分は本当に自分なのだろうか?
遺伝子に影響しミニチュア化するウイルス。
自分のカラダからにょきっとキノコのようなものが生え、
自分モドキのミニチュアが次々と生まれてくる。
3人の主要人物それぞれの立場の話が順にテンポよく語られていく。過去を交えながら。
推理小説の楽しみとカルトな怖さがある。
むかしの妖怪アニメのネタにも似たようなものがあったような。
妖怪人間ベムにちょうど合ってそう。
だいたいあれは、どこの国だったんだろう。東欧のどこかのイメージだ。
チェコとかユーゴとか。
今あんな、カルトなアニメは承認されないだろうが、混沌としたストーリーでいて、
意外にも冷静で謙虚な彼ら。
最終回も燃える古い屋敷の中で自害してしまう。
そして三本指の骨が見つかるという、なんとも渋いエンディング。 -
怖い、怖い、限りなく怖い。
ホラーじゃないのに何この恐ろしさ!
今さらだけど、表紙のミニチュアの可愛い絵にこの字体の題名で気が付けばよかった。
人間の欲って破壊にまで及ぶんですね。 -
あたしはマツナガのことが好きだったのかもしれない。好きじゃないまでも、嫌いじゃなかった。今までただひとり、マツナガといるのだけは苦痛じゃなかった。少なくても。
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切なくも暖かい恋愛小説なのかなと最初の16ページで思い大学の研究棟のシーンでミステリーなのかなと思い、AIWが出てきた辺りでホラーなのかなと思い、読み終わってどれにも当てはまらないジャンルわけが難しいお話かなと思いました。マツナガとミナミカワさんの奇妙なビジネス関係は普通に好き。だからこの二人だけに関したら切ない恋愛小説なのかもしれない。大学の研究棟と現在の時間軸が平行してるのかなと勝手に思っていたので、そのトリックには感服。1つだけ疑問、結局亀井さんは本物の藤谷あみだったのかどうか。今乗っているバスの運転手がモドキでないことを祈りながら。
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発想は面白いのに文章力がひどい。