- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048736954
作品紹介・あらすじ
湯河原のリゾートマンションで起こった大学教授撲殺事件。斉藤和樹と皆井順子は偶然の再会からこの事件に巻き込まれてしまう。しかも、マンションはそれ自体が巨大密室の様相を呈していた。容疑はマンションの住人および関係者に向けられるが、決め手となる手がかりがみつからない。しかも第二の悲劇が発生、真相は混迷を極めることに…。そこに滞在していた最もあやしい女装マニア・狐久保朝志はこの二つの惨劇に不審な点を見出し、独自の調査を開始するのだが。構築された二つの密室。複雑な人間関係に隠された愛憎劇、巧妙に仕組まれた完全犯罪の真相は?巧みなトリックと大ドンデン返しで、読者を挑発する射逆ミステリワールド・女装探偵狐久保シリーズ第2弾。
感想・レビュー・書評
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湯河原のリゾートマンションで、元大学教授が殺害された。犯人がわからないまま、第二の事件も起こる。そこには、女装マニアの元検事の狐久保もいて・・・。
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ドンデン返し!をやけに強調してますが...そう??
って感じでちょっと肩透かし感が否めないっす。
探偵役をはじめ個性的風なキャラクターが多く登場する割には
どうも活かしきれてないような...登場人物が後半にきても
読んでてしっくりこないっつーのはやはりストーリーに
集中しにくい。
2つの事件のうちの一つのトリックは「??? 」てくらい
強引じゃないかなーと思ったり、なんか散漫な印象だけ残ってしまった作品。 -
湯河原のリゾートマンションでの事件をあばいていくミステリーで、登場人物が個性的で、2時間ドラマのサスペンス番組を観ているような気持ちで、気負いなく楽しんで読めた。おかまの探偵のシリーズ化されているようなので、他の作品も読んでみようかと思った。
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処女作の「みんな誰かを殺したい」がなかなかいいできだっただけに大変だとは思うけど、これも処女作に劣る。決して悪くはないんだけど、本格とは呼べないし、最後の最後のオチはわかりやすい伏線のおかげで読めた。ポスト伊坂の最右翼だとは思うけど、相当のブレイクスルーが必要だろう。
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登場人物がキワモノが多いけど、ちゃんとミステリーしてます。
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おもしろいけど、なんかいらない部分が多いような気がしなくもない。あの女の人とか別にそんなに必要ないんじゃ?
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女装探偵狐久保朝志シリーズの第2弾。前作よりは読み終えての腹立ち度が小さかったものの、特に手応えもなくするする読めちゃった。手軽に読めるミステリで、ま、いいんじゃないでしょうか。主人公たる視野人物以外の登場人物がみなキャラが立ってるので、2時間ドラマの原作に最適かもしれませんね(投げやり)。 次々と殺人事件が起こり狐久保がその謎を解くんだけど、結局は主人公にとっては、どーでもいいことなのよね。真ん中の部分がすぽっと抜け落ちても、さほど困らないのが面白い。皆井順子の正体が、この作品の中で一番のサプライズでした(笑)。