少女七竈と七人の可愛そうな大人

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 3460
感想 : 675
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  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048737005

感想・レビュー・書評

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  • いんらんな母から始まる物語。それぞれの視点から語られる。独特。
    雪平との関係が唯一微笑ましくて好きだったから、残念だけど、それが正しいとされる道であることはわかる。だからこそ、そこもまた辛い。不思議でドロドロしてて、最終的に何がなんなのか、どうしたいのかよくわからなかった。
    狭い世界。そこから抜け出せてよかったと思う。じゃあ雪平のその後はどうなるのかなと思ってしまったり。

  • 青春・恋愛・家族・純文学。
    主人公の口調が独特で、不思議な雰囲気を漂わせる。
    派手なストーリーがあるわけではないが、少女の成長というか、心に区切りがつく様子を感じる。

  • 「大変遺憾ながら、美しく生まれてしまった」
    川村七竃は、群がる男達を軽蔑し、
    鉄道模型と幼馴染の雪風だけを友として
    孤高の青春を送っていた。
    だが、かわいそうな大人達は彼女を放っておいてくれない。
    実父を名乗る東堂、芸能マネージャーの梅木、
    そして出奔を繰り返す母の優奈、、、
    誰もが七竃に、抱えきれない何かを置いていく。
    そんな中、雪風と七竃の間柄にも変化が、、、
    雪の街旭川を舞台に繰り広げられる、痛切で優しい愛の物語。
    「辻斬りのように男遊びしたいな、とも思った。ある朝突然に。そして五月雨に打たれるようにぬれそぼってこころのかたちを変えてしまいたいな。」

  • 【184】

    2016.02.07再読
    久々に読んだ。
    どろどろとしながらも、透明な空気感が好きな作品。
    雪風と七竃の別れが切ない。
    そして、2人の人生のその後が気になる。

    親子の話をよく描く人だなとふと思った。

  • 気づけてなかっただけで、本当はお互いを必要としていたはずなのに。
    彼らの古風な話し方が物語を少し現実と遠ざけているなと感じる

  • 2010 表紙を含め好き

  • かなりドロドロしてるのに語り方が妙にアッサリしていて読みやすいのか読みにくいのか不思議な1冊。七竃と雪風が切ない。これが恋なのかただの血のなせる技なのか。でも切ない切ない恋なんだろうな。

  • たしか前に読んだこの作家さんの作品が暗くて陰鬱なお話だったので、違う作品も読んでみたい!と思って借りてみた。
    小さな町で目立つ容姿に生まれた少女とその周辺のお話。
    語り視点はいろいろなのでそこも楽しめました。
    少女がいろいろ吹っ切るために心変わりをしていくお話、かな。

  • 犬がいい。
    軽やかさと軽薄さの区別がいい。
    それにやはり、雪や風の描写がとてもいい。

    単行本の表紙イラストも、素敵だったな。

    美貌が呪いであるという描写が、既にネタバレではある。

  • ハードカバー版の表紙イラストも好き。
    「さやか」さんというイラストレーターらしい。

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著者プロフィール

1971年島根県生まれ。99年、ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞しデビュー。2007年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞、08年『私の男』で直木賞を受賞。著書『少女を埋める』他多数

「2023年 『彼女が言わなかったすべてのこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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