少女七竈と七人の可愛そうな大人

著者 :
  • 角川書店
3.81
  • (528)
  • (469)
  • (714)
  • (55)
  • (11)
本棚登録 : 3276
レビュー : 665
  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048737005

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 美しい文章とキャラクターにぐいぐい引き込まれた。
    七竈と雪風にただよう儚げな雰囲気と関係性が物悲しく、ゆえに美しい。
    装丁もまた、このお話に合っていて素晴らしい。
    ずっと心に残り続けるだろう一冊。

  • ★2.5

  • 照れ臭い程、綺麗な言葉に溢れている。
    違和感を感じる程に恥ずかしく、ありきたりな物語だけど、言葉のひとつひとつに震える。言葉を読んで泣きそうな程に鳥肌が立つ。
    美しい少女が大人になる。それだけ。
    だからこそ、大人の醜さ、常人の醜さのコントラストが美しい。

  • 25歳で突然「いんらん」になった母から生まれた子、七竃。旭川で美しく「異形」に成長してしまった七竃が、同じく美しい「異形」である雪風と共に成長し、別れて自立してゆく話。

    不思議でつかみどころのない話だった。
    一言で言うと美しく成長した少女の母との決別の話なのかな?と感じたけれど、とてもファンタジックでふわふわしているために、好みが分かれそうだ。
    個人的には好き。

  • 「直木賞作家」という冠の元、「私の男」を読む前に初めて読んだ、桜庭一樹作品。
    もう、随分前に読んだ&再読もしていないので、内容については殆ど覚えがないのだが、言葉選びのセンスが凄い良い、と思った作品だった。
    例えば「揺蕩う」。
    なかなか日常生活の中で「揺蕩う」事が無い、というか使う機会がほぼ無いので、「揺蕩う」事に憧れていた(笑)こともあり、そこだけで食いついていた記憶があります。
    もう一度、読んでみるか…。

  • 遺憾にも美しく生まれてしまった…少女、七竈の物語。
    私も平凡な人間なので、特別である彼女を羨ましく思いながら
    読んでいましたが、彼女にとっては不必要所か邪魔な物だったのですね。
    特別である事は必ずしも祝福とは限らない。
    読んでいてそんな風に感じました。

    内容としては淫乱な母や、
    その周りの残念な大人たちの存在があるにも関わらず、
    深々と降る雪の様に、淡々としていて、下卑た感じが無くて良かったです。
    女の人生は、母親を許すか許さないかの旅…。
    そして自分が女になったその時、裁かれる側に回る。
    等、印象的な言葉が幾つもありました。

    この本は私にしては大変珍しく、文庫ではなく単行本を買いましたが、
    装丁も凄く物語のイメージに合っていて良かったです。

  • 旭川の小学校の元女教師とその娘・七竈のお話。
    旭川が舞台なのだが、旭川の描写はそれほど印象が強くはない。
    桜庭トーン健在なり。もやもやしたほの暗さは、独特。

  • 第7回ビブリオバトルチャンプ本

  • 初読。

    この小説を楽しむには、この世界に入っていけなかったらだめでしょう!
    私は・・・・入っていけませんでしたw

    「青年のための読書クラブ」はすんなりいけたんだけどなー。

    かんばせかんばせ言われてでもよー、オイ、なんだか椎名林檎みてえだな、おい!
    等思う、私の心の粗雑なおっさんが顔を出してしまう、、、
    ビショップ視点は良かったよん。犬好きですから。

    桜庭一樹氏のテーマである気がする「血の呪い」と「特別な孤独」
    がサラッとした文章でありながら、わりとはっきり出てる気がした一冊。

    しかしこの人は本当に湿度が高い。
    湿度が高い、冬。けぶるような白っぽさの中に鮮やかな紅。

    なんかなぁー、と思ってたら最後の最後に
    「女の人生ってのはね、母をゆるす、ゆるさないの長い旅なのさ」
    「そうしていつか娘を産んだら、こんどは自分が、女としてのすべてを裁かれる番だ」
    とかきちゃうから、多分、また、桜庭一樹は読んじゃうんだろうなぁー。

  • 文庫版よりこっちの表紙のがタイプ。
    旭川という舞台に合う繊細で綺麗で流れるような文章。
    後半のまとめみたいな部分は流し読みしましたが、ふわふわした幻想的な話でした。
    七竃と雪風の掛け合いは完読してから読むとすごい切ない。可哀想な大人と違って二人は真っ当な道を選んだんだなーとまた切ない。内容はどろどろしてるのにさらさらと読めました。

全665件中 81 - 90件を表示

著者プロフィール

桜庭 一樹(さくらば かずき)
1971年、島根県生まれの小説家。
1999年「夜空に、満点の星」で第1回ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞しデビュー。
『赤朽葉家の伝説』で第60回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編部門)、『私の男』で直木賞を受賞。他の代表作に『GOSICK -ゴシック-』『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』『赤朽葉家の伝説』などがある。
ゲームのノベライズやライトノベル作品や、山田桜丸名義でゲームシナリオを手がけるなど幅広く活躍している。

少女七竈と七人の可愛そうな大人のその他の作品

桜庭一樹の作品

ツイートする